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久々にYouTube広告を作ってみたら、人生経験が活かせていると気づいた。

2、3ヶ月ぶりに依頼があり、YouTube広告を作った。

広告の台本を作り、ナレーションを録音し、動画素材をCanvaで集め、著作権にひっかからないBGMをYouTube studioというサイトから選び、動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro)で動画にしていく、という流れで、久々だったせいもあるのか、合計6時間くらいかかった(早ければ4時間半くらい)。

集中できていなかったせいもあるか。

なぜ集中できなかったかというと、
作業しながらいろんなことに意識が飛んでしまっていたからだった。

まず、台本を書きながら、
「あぁ、私は感情に訴えかけたいと考えながら書くのが好きなんだなぁ」と再認識していたら、
全く適職ではなかった、航空システムの営業時代を思い出した。

クライアント(旅行会社)と契約書を交わすために、稟議書という「なぜこのような契約が必要なのか」を最終的に社長に理解してもらって、承認してもらうための社内文書を、だいたい1年に1回、担当している旅行会社ごとに書かなければならず、当時とても苦労した。
「長橋、稟議書ばっかり書いてないで、営業行けよ!」と上司や先輩に言われるほど、社内に引きこもり、頭を抱えながら書いていた。

営業部にいた4年間、最後までスムーズに書けるようにはならなかったが、
ある日、稟議書をチェックする部署の、私にだけなぜか辛くあたってくる、ちょっと苦手な上司が、
「長橋の稟議書の文章は、営業部一うまい」と言ってきて、驚いた。そして嬉しかった。

詳細は記憶にないのだが、
いかにわかりやすく、感情に訴えかけられるかに重きを置いて、作成に励んでいた気がする。それを評価してもらえたのかどうかは、わからないけれども。

広告の文章を書きながら、その苦労した営業時代を思い出していた。
あ、あのときの経験がいきてるじゃないか…と。

また、ナレーションを録音する際、
情感込めて、抑揚に気をつけながら読んでいたら、小学生の頃の学習発表会を思い出した。

私は、いつも劇の主役を狙っていて、
なるべくセリフの多い、出番の多い役をやりたがっていたなぁ、と。
なんか、あのときは、誰にも遠慮せずに、
私こそが主役をやるんだ、という気概があった気がする。

元来目立ちたがりで、
だけど、アトピーの悪化などで徐々に自信をなくし、人前に出ることを遠慮するようになっていったんだったな…あがり症にもなったし…

そして今度は、中国の航空会社で働いていたときのことを思い出していた。
取引先の中国の旅行会社と忘年会でカラオケに行った際、
中国人社長がバラードソングを歌うなか、盛り上げようとでも思ったか、私はしっとりとしたダンスを披露した(キモすぎ)。

社内の先輩達は笑ってくれていたけど、
中国人社長はニコリともせず、
「長橋サン、あなた表現力アルネ」
と言い、そういうのを伸ばす養成所に行った方がいいと言われた。笑

先輩達が「社長、こいつのどこがですか!笑っちゃいますよ!」とふざけてこき下ろすので、私も可笑しくて笑っていたが、
お世辞でも、「表現力アルネ」が嬉しかったので、きっと今でも覚えているのだろう。

こんなふうに、記憶の断片を少しかき集めてみただけでも、
私は子どもの頃からずっと、
ドラマチックで、エモーショナルに何かを表現することに価値を感じ、褒められたがっていたんだなと気づいた。

きっと誰でも、記憶のカケラを並べてみたら、
好きなもの、得意なもの、本当にやりたいこと、そこからちょっとズレていても、生かせる要素があるものが見つかるんだろうな。

誰もがそれを見つけて、
自分にはこれがある。
と、自分も含め、自信のある人で溢れた世の中になればいいなぁ。


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