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歯並び占い

ところで、歯並び占いというものは存在しないのだろうか。
手相や人相と同じく歯並びもその人固有のものでありながら何らかのパターンが見出せるような気がする。
歯並びとは骨格である。
上顎、下顎と歯の大きさで決まる。
ならばそれで性格を知ることもできそうではないか。
と思って検索してみると普通に出てくる。
「歯相学」というのだそうな。
近頃は何でも検索すればすぐ答えが出てつまらない。
ともあれ、なぜ歯並び占いを思いついたかというと、わたしの下の歯並びの真ん中に大きめの隙間があって気になっているからだ。
実はすきっ歯は欧米ではチャームポイントとされている。
古くはブリジット・バルドーやジェーン・バーキンなどもすきっ歯である。
歯並びにうるさい彼らがあえて治さないのだからそういうことである。
日本では八重歯が可愛いことになっているが欧米では悪魔の牙として嫌われている。
美意識が画一化しているなかで歯並びに固有の価値観が残っているのは興味深い。
ちなみに、すきっ歯の性格は

根気がなく、親や兄弟などの身内との縁が薄い人が多い、お金が入ってきやすいが、出ていくのも早いので金運も良くない。全体的に運気が悪いとされているので、歯列矯正で早く治しましょう!

とのこと。
矯正で治せるなら占いってなんなんだろうか。
そういえば以前、手相を治す方法があると知って驚いた。
手相を「育てる」エクササイズやマッサージがあるらしい。
甚だしいのはペンで描いてもいいとするサイトもあること。
人は欲しい答えをもらうためにはなんだってするのである。
それならもう手のひらを使わずとも自己暗示だけでいいのではと思うが、あくまで手相に固執して答え合わせをしようとするのが面白い。
「ほら、金運線が伸びてるでしょう、だから金持ちなんです」と他人に証明する機会でもあるのだろうか。
「金運線が伸びてるから金持ちになるかもしれない」と想像するのが占いのせめてもの楽しみだというのに。

ところで、指紋占いというものはないのだろうか。
と思って検索してみるとこれまた出てくる。
でも歯並びほどメジャーではなさそう。
渦巻き型、山型、弓型などがあるそうで自分が何型か目を凝らして見てみたが肉眼ではわからなかった。
インクをつけて紙に押せばわかるのだろう。
しかしこれで性格がわかったところでどうしろというのだという気もする。
いや、そもそも性格がわかるというのも不思議な話だ。
人が知りたいのは未来ではないのか。
性格というのは自分でわかるようなものだ。
人に聞くにしても、赤の他人より身近な人に聞いたほうがいい。

……わたしの性格、大丈夫ですかね?



【本日のスコーピオンズ】

5曲目「Inheritance
デビューアルバム『恐怖の蠍団 - Lonesome Crow -』(1972)より
4曲目と繋がっている、前半激しめ、後半おとなしめの曲。
ギターソロがとても聴かせる。
好き。
つい無理に歌わなくていいのに、と思ってしまう。
ボーカルのクラウス・マイネさん、ごめんね。

感想は以上です。

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