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ユースカルチャー萌え

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ユースカルチャー萌えをかなり砕けた文体で語るマガジン
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記事一覧

ロンドン・ユースカルチャーを辿るひとり旅

ああ、あこがれの都市、ロンドン。 はじめて個人で作ったゲームはロンドンを舞台にしたものだった。 戦後イギリスのユースカルチャーをモチーフにしたもので、1959年郊外のエースカフェ、1964年ソーホーのカーナビーストリート、1977年チェルシーのキングスロードとロンドンのストリートが舞台だった。 それぞれ、ロッカーズ、モッズ、パンクが流行った街であり、いつかこの目で見てみたいと強い憧れを持っていた。 そして今回作っている新しいゲームもロンドンが舞台。 19世紀、ヴィクトリア

ポケモン剣盾をレジェンダリー・ロックに見立てる

※今回の記事はこじつけから抜け出せてないところも多いので、与太話程度でお楽しみください ※ロックの話7割ポケモン3割という構成になっております ※この記事にはポケットモンスター ソード&シールドのストーリーネタバレが含まれます ポケットモンスター ソード&シールドがあまりにパンクだったという話を以前書きました。 ポケモン剣盾のモチーフとなった国イギリスにとって、パンク・ロックというものは大切なもの。 道中手に入るファッションアイテムや、新ポケモン、エール団に至るまでパンク

ポケモン剣盾があまりにパンクすぎたので思う存分語る。

※このnoteでは、ポケットモンスター ソード&シールドのストーリーのネタバレが含まれます ※タイトルからお察しの通り、ネズとストリンダーの話です ポケットモンスター ソード&シールド。 待望のswitch対応、ポケモンシリーズ最新作だ。 去年の初冬に発売され、今でも多くのプレイヤーに親しまれている、説明不要のタイトル! 舞台はガラル地方。 海外モチーフの舞台で、今作ではイギリスをモチーフとしている。 ロンドンらしい町並みの街や…… おとぎ話のような街 スチームパン

GGJ2018 key noteがパンクだった話

GGJって知ってる? グローバル・ゲーム・ジャム、略してGGJ。  ゲーム・ジャムとは「みんなで同じテーマでゲームを作ろうぜ!」というゲーム開発方式でして、一週間ゲームジャムとか、unityとかがよくやってますよね。  GGJはその超大規模版で、ギネスブックに載っているレベルのもの。1月の3日間、世界各地に設置された会場に集まって、みっちりゲーム開発に費やし、完成まで行こうぜ!っていうもの。  個人ゲーム開発はどうしても家にひきこもりがちで、交流も少なくなりがちですが、それ

SOPHIA PVで見るユースカルチャー

ついにこの話題に手を出すときが来た。  バンギャルって…いくつも…愛を持っているのね。  あちこちにばらまいて…でも…本命バンドというものがある。  LIVEがあったら絶対行く。遠距離でも絶対行く。  新譜が出たら予約する。TVに出たら録画する。  新譜のCMでも録画する。 それが本命。いのち、掛けてます。  学生時代、わたしの本命バンドはSOPHIAだった。  もうね、思春期からずぅっといっしょ。  今は諸々のあれこれで落ち着いているものの、未だにハンドルネームに『

ゴシックってば吸血鬼!!

どうして、吸血鬼がバンドをやったらヴィジュアル系なの? その謎を解くためにはまず、ヴィジュアル系の起源を探らなくてはいけない。 ヴィジュアル系は、元はお化粧バンドと呼ばれていたことはみなさんご存じだと思う。具体的なバンドを上げれば X JAPANや LUNA SEAだ。 そして更にさかのぼると、『黒服系』バンドに行き着く。具体的には BUCK-TICKや(いまだに現役、今度LIVEいきますエヘヘ) BOOWYだ。 この黒服系、元々はなんだったのかと言えば、『ポ

Vamp Bamboo Burn!を見てひとつ。

いやぁ、まいったぜ。 孤高の存在だぜ、わたし。  お盆前より、謎の不具合に悩まされ、テキスト投稿、スキをつける、コメントをつける、が出来なかった。  先日、テキスト投稿が出来るようになってたのは確認したのだけど、スキをつける、コメントをつける、はできないまま……  これじゃ、片道発信だ!  発信だけして返信できない~どんなひとりぼっち惑星だよ。  そんな、ひとりnoteの隅で発信だけしているわたしですけどね、同じ孤高の存在、“吸血鬼”を題材にしたミュージカルを見に行きま

僕の地獄に絶えない音楽はHR/HM!!

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を見たんですけど、なんで地獄で獄卒が唄う歌ってHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)なんだろうか。  別に『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』に限ったことではなく、鬼や悪魔が歌う歌って割とハードロック。ヘヴィなメタル。  悪魔なキャラクターってたいていヘヴィメタな感じ。まさか歌までは歌わないでも、ファッションはもう基本的にヘヴィメタル。 デスノートのリュークとか  日本でパッと思いつくハードロックバ

TOO FAST TO LIVE,『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』!!

脚本・監督、宮藤官九郎。 主演、神木隆之介、長瀬智也。 題名『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。  もう見るしかないって思った。  わたし、クドカン世代。青春時代は『池袋ウエストゲートパーク』と『木更津キャッツアイ』を見て過ごした。  あの、エッジの効いたセリフ、何でもないような行動が後々に効いてくる伏線、キテレツな人間関係。最高でしょ。  その上題名が『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。  もう絶対ロックじゃん。グループ魂きちゃってる

『レジェンド 狂気の美学』イーストエンドと家族の”呪い”

 60年代ロンドン―スウィンギン・ロンドン―。  双子のマフィア。  主演:トム・ハーディ。  そんなラインナップでお送りする『レジェンド 狂気の美学』。 もうね、萌えの暴力でしょ、って思った。  こんなロンドン、60年代、双子、マフィア、トム・ハーディ。萌える属性ばっかり詰め込まれているじゃないですか。  それでわたし、ウキウキ気分で見に行った。これは萌えるぞーハートきゅんきゅんだぞ~!!って。  結果、萌えるどころか色々トラウマ刺激されて大泣き。  もう、号泣。

何故わたしはDIR EN GREYのライブにパンク服を着ていこうと思ったのか

もう絶対行くしかないと思った。 DIR EN GREY [mode of VULGAR]――4thアルバム『VULGAR』の曲を中心に構成されたセットリストだという。 このアルバムが出たのはいったい何年前だろう。  当時わたしは学生で生きづらさをロックにぶつけていたけれど、そこをバンギャルにさせたのはDir en greyの『鬼葬』とこのアルバムだった。  ホントに、友だちがDirさえ持って来なければ。SOPHIAとラルクが好きなライトな音楽少女として青春をね、謳歌してい

チャールズ・マンソンが殺したもの〜シリアルキラー展

 シリアル・キラー展を見に行きました。 (※そのため、今回はちょっと不謹慎かもしれない話が含まれます)  なにかというと、シリアル・キラー……連続殺人鬼が描いた絵のコレクション展という悪趣味全開サブカルクソ女感マックス! 貴重な展示会である。  主に、『地元の名士でありながらピエロの恰好で33名の少年を犯して殺した”キラー・クラウン”』ジョン・ゲイシーの作品を筆頭に、  『殺した数は1000人と言われる流浪の殺人鬼、レクター博士のモデル』であるヘンリー・リー・ルーカスの自画

イノベーター理論で見るモッズ:下

 何故、わたしがモッズについて調べたのかと言えば、ロックを知るためだった。  ロックの歴史を調べていくうちに、イギリスの若者文化に行き当たりモッズをちゃんと知ったのだが、最初は全く把握できなかった。    なんというか、行動がチグハグなんである。  ある文献を読めば『モッズとはおしゃれと音楽を楽しむ若者で、モダン・ジャズ黒人音楽をたしなみ……』とあり、ジャズが流れる喫茶で上品に歓談を楽しむクールなモッズが想像できた。  しかし違う本を読めば『スクーターに乗って夜な夜な遊び

イノベーター理論で見るモッズ:上

 イノベーションって言いますよね。よく、スターバックスでiMac広げてそうな人とかが。こう、前のめりに経済について話す人とかが。  辞書で引くと、『新しくする』とか、そんなニュアンスのことらしい。  ふーん。  そんな反応しかできないぐらい、マーケティングとか経済とかね、よくわからないわたしですけども。貯金とかできてないし、流行とかよくわかってないし。  そんなわたしが、イノベーター理論っていうのをこの前習ったんですよ。  ご存じですか? イノベーター理論。  マーケテ