わたしはどうしてスペインに住むことになったのか？
その１ サッカー選手にひとめぼれ
私は現在50歳 スペインに住み始めて3年です。
なぜスペインに住んでいるか？
きっかけはスペイン語という言語に興味を持ち、日本の地方都市北海道でNHK語学講座のテキスト片手に少しづつ勉強してきましたが、趣味程度の域を出ず、えい！生活全部スペイン語のところに行ってしまえ！と40歳過ぎて留学したのが発端です
ではどうしてスペイン語に興味をもったか？
それは、テレビでたまたま見かけたワールドカップサッカーの試合です。
忘れもしない1998年のフランスで開催されたFIFA ワールドカップ。
試合開始前、出場国の国歌斉唱セレモニーが行われており、選手一人ひとりの顔と名前を紹介する画像が流れていました。
そしてカメラは一人の中心選手の前でしばらく静止しました。
黒々とした長髪、眉も黒々瞳もくっきりとして大きく、モアイ像を思わせる顔だち。なかでも私が心奪われたのは彼の歌声です。
アナウンサーの選手紹介の実況をかき消すほどの大声、叫ぶように顔全部で歌っているのです。
歯医者に行ってもこんな喉の奥までは開けないぞ、というほど。
自国の国歌をこんなにも情熱的に熱唱するスポーツ選手を私はそれまで見たことがありませんでした。
そのセレモニーが終わると彼らは意気揚々と駆け出し、雄たけびをあげ、
飛び跳ね、まさに戦（いくさ）に挑む兵士のように、
髪をふりみだし、激しくぶつかりながらゴールに向かってボールをひたすら奪い合うのです。
これが世界のサッカーというものなのか…
いままで熱狂的スポーツと言えば野球の乱闘かプロレスしか知らなかった。
私は、選手の躍動感や観客の熱狂ぶりに引き込まれ、気がつけば90分間の試合が終わっていました。
翌日本屋にいって FIFAワールドカップサッカー出場国ガイドという雑誌を手にとってみました。
どうやら私が目にしたのはチリ共和国という国の試合、公用語はスペイン語と書いてあります。
本の解説によるとサッカーワールドカップは4年に1回世界でどの国が一番強いかを競う国別対抗リーグ戦、特に中米・南米・ヨーロッパに強豪国があり、出場国の大半が公用語スペイン語と書いてありました。
もしかしてスペイン語を勉強したら、この前の選手のインタビューとか理解できるようになるのかな？日本から遠く離れた国だけれどもスペイン語を知っていればチリでもメキシコでもペルーでも不自由なく旅行できるのではないか？
本屋のスポーツ雑誌コーナーでそんな妄想しながら、密かな野望を抱きました。よし、スペイン語を勉強して、いつかサッカーの試合を観戦しに海外旅行にいくぞ！妄想の中ではもうスタジアムの観客席で大声をあげて応援している自分がいます。
書店の別のコーナーで同時にNHKのスペイン語テキストも買いました。
ここから私とスペイン語の山あり谷ありの付き合いが始まったのです。
その２ オラっていうだけで国際交流
スペイン語教えますという先生との偶然の出会いにも恵まれ
少しづつ単語や挨拶を覚えました。
そしたら使って話してみたくなるもの、それまで外国語といえば英語オンリーでしたが、段々と身近にスペイン語を使う機会が増えてきました。
・2002年 日韓ワールドの観戦に来たアルゼンチンサポーターに
バス停を聞かれてなんとなく教えることができた。
（残念ながら試合観戦のチケットは入手できなかった。。。）
・ペルーのマチュピチュに旅行に行き、笑顔が素敵なチリのお兄さんと連絡先交換した。お兄さんは私の隣の美人日本人の連絡先を知りたかった、ので私に聞いたのだけれども、まぁいいや （笑）
・お土産もの市場の値段交渉で必死に繰り出したスペイン語数字。
・東京に遊びに行った時、居酒屋の隣で耳にしたスペイン語会話に反応したら、旅行に来ていたスペイン人だと分かりその場で仲良くなった。
スペイン語をコツコツ続けていると、こんな人との出会い、楽しい体験が多くなってきて、
もっともっとスペイン語で話したい、上達したい、という気持ちが大きくなってきました。
そして色々な関門はありましたが、何よりも自分の気持ちが楽だということで、スペイン生活を始めました。
いまここにいるのも 全部 その時の思い付きのたまもの
コツコツ続けてきたスペイン語学習のおかげ。
チリの Ivan Zamorano選手のおかげです。
スペイン語話せると色んな国の方と知り合えます。
概ねスペイン語を話す国の人々は朗らかでフレンドリー
まちがえても、変な事言っても全然受け入れてくれます。
話しているうちに自然に大声で笑っています。
ぜひとも オラ！とかウノ、ドス でいいので大きな声で
笑顔で言ってみてください。
ほら元気になってきたでしょ？
YouTubeもやってます
スペイン札幌行きたいチャンネル
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？