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自分に合ったブランド選びのヒントーブランドとのお付き合い方法とクローゼットの中でのバランスー

 自分にあうブランドは何かというご相談ではよく年齢が引き合いに出されることも多いのですが、年齢も社会属性の1つ。今回はブランド選びやブランドとのおつきあい方法についてご提案の中で触れています。
   
「ゆきすぎたカジュアルをなんとかしたい!」とオンラインで、神戸にお住まいの不動産会社経営者様よりご相談頂きました。脱・スーツ、カジュアル。それでいいという背景には、単に個性というだけでなく「それが許される社会的な立場や属性である」大前提が無意識のうちに共有されています自分の周囲には社会属性が近い人が集まりやすいため、意識するまでもなくその中での「より良い(スタイルが良い、顔色が良い、若々しい etc,,, )」と個性に目が向いた状態になっているものです。


脱スーツ、カジュアル化はコロナ禍によるオンライン化の促進や長かった梅雨に猛暑もその流れに拍車をかけて止まらず。しかしそれでは「マズイ」という実感を持っておられる方もいらっしゃいます。
   

===ご相談内容===


「カジュアル化の進みすぎた仕事着に決別」する機会として、なんとかしたい!普段の仕事着に何を購入したらいいか。何をプラスすればいいか。お勧めメーカーは何か?コート類などは着る機会が少ないこともあり痛まないのでどんどんたまる一方。反対に、パンツ類ははき心地が良いものは出番が多く消耗していくのも気になっている。

神戸大丸が徒歩圏内のため、お買い物は食品から衣服までしょっちゅう通っている。お出かけ、というよりも近所に行く、という感覚。これから買い足すものはどのブランドがオススメかを知りたい。


====西畑からのご提案====
「行き過ぎたカジュアル」とは?


 行き過ぎた、と感じておられるカジュアルとはどんなものでしょう?例えば 『SUITS2』では鈴木保奈美さんはジャケット姿はほぼ見られず、ブラウスとスカートで 脱・ジャケットの流れの中でも経営者として社会信用ある姿としてお手本となっています(画像はネットよりお借りしました)。この装いではご本人様のお仕事ではどうでしょう?

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「私の仕事ではこの装いでは仕事とみなされず、厳しい。遊びやパーティの席ならいいけど、事業用不動産の商談でこういった服装では信用にかけると思われる、仕事というよりも女っぽすぎる印象に捉えられそう。お仕事の場ではジャケットは必須です。また、不動産を扱うのでオンラインというわけにも行かず、現場にて商談というのは今も変わらない。夏には汗を掻くので痛みやすく、白いものなどは夏のジャケットやパンツ共にいつも困っている。」
 
 

ベーシックアイテムに求めるものと購入サイクル


 なるほどです。猛暑でも扱いやすいジャケットはお仕事シーンには必要ですね!夏場のジャケットやパンツ、淡い色のものは汚れや痛みが確かに気になります。お手持ちアイテムの画像を拝見しましたが、全体にデザイン性の高いものや個性的なアイテムが多いので、流行によって時代を色濃く感じるというよりはご本人様ならではのチョイスとして個性を感じるアイテムですね!  
   
 痛みやすいとおっしゃるシンプルなパンツは、実はベーシックと言えども毎年微妙な変化があるものです。裾がテーパード(裾に向かって狭くなる形)になっているのか、丈が微妙にくるぶしから上だったり、年によっては長かったり。白いシンプルなパンツは微妙な時代を反映しているものでもあります。例えば数年前の白パンツはちょっと丈が短いな、、と思うでしょうね^^ですので、合わせやすいベーシックなものを今年仕様にUPDATEすると新鮮に感じられるので、痛むから、というだけでなくメリットはありますよ。その時にはストレッチが効いたものや洗える素材など、機能重視でチョイスしてもその年のトレンド感は細部に入っているものです。なので、組み合わせるお手持ちのデザイン性のある個性的なトップスに合わせて、よく履くベーシックなパンツは毎年買い換える。夏用のジャケットもある程度買い替え入れ替えて行く、というお買い物方法はいいとおもいます!


 夏場にも扱いやすいジャケットが手に入るご本人様にお勧めのブランドは BEIGE。裏地がなく丁寧に仕立てられており、バイカラーになっているデザインの定番でもあるノーカラージャケットはさらっと着心地よく見た目にも涼しげです。合わせるボトムもこのブランドで揃うので、大人のジャケットスタイルにオススメです。CMで米倉涼子さんもBEIGEのスーツを着ていました(以下画像で着用されています。ネットから画像お借りしました)。ご本人様には違う色のジャケットをお勧めしております。


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ブランドとの関係性ー欲しいアイテムは奥にある!?ー

 
 神戸大丸がご近所で、しょっちゅうお出かけになるということで、大丸にあるブランドではお勧めはジルサンダーです。ミニマリストの女王と言われるジルサンダー。 シンプルであっても、身もまとったときの存在感、只者でない雰囲気を出すのに、デザインで盛るのではなく、ミニマムの引き算で取り入れるという方向のご提案です。 


「これまでもジルダンサー見たり、アイテムも持っているけど神戸大丸には仕事で使えるイメージのものがうまく見つけられなくて。」 
 
 
 確かに、ショップによって何を買い付けるかは館(やかた)のターゲットによるので、神戸大丸ではキャリア層よりもマダムよりなチョイスになっているのでしょうね。

 私がパーソナルスタイリスト となって、師匠のアテンドから学んだことの1つでもあるのですが、ハイブランドでのお買い物では特に、これ、というアイテム、より良いアイテムを販売員さんから如何に出していただけるスタイリスト であるか、ということが大事です。ハイブランドはもともと生産数も限定的で、サイズと色の展開から買い付けるのは1点ずつあれば、という状況。ブランドの顧客様に合いそうなものは、店頭に並ぶ前に顧客様の元へ行きますから。
 

確かに、不動産でもお得意様には必要なものが見つかったら先にお知らせする。それと同じだね!
  
 
 そうなんです。パーソナルスタイリスト として顧客様により良い、最適なアイテムをブランドから出してもらえるか、信頼関係や説得力を持てるようにというのは現場で学びました店頭にないから、ではなくこの人には、とブランドから認識される顧客であることも大事なことです。

「確かに、、、ご近所すぎて”大根を買う”のりでジルサンダーにも行っていたわ。」 
 
  
 ジルサンダーは、ミニマム だからこそ、着ている人が問われるというか。また、サイズも決まったものを選ぶというよりゆったりなのか、きっちりなのか。どう着こなすか人が入って雰囲気がかなりサイズによっても変わります。決まり切ったものではなく合わせる余地があったり、考える楽しみがあるという点もお勧めの理由です。


 ちょうど店頭にあるシーズンのコレクションでは、このようにシンプルなジャケットに華やかな柄を組み合わせたり、、、お手持ちのアイテムと組み合わせるイメージもつきやすいのではないでしょうか^^ セットアップやジャケットもお勧めです。色はベージュよりもグレーの方が髪型ともリンクするので、ブランドイメージとして全体感をご覧いただければ^^  (2020春夏コレクションより)

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  レストランでも、素敵なお客様は一等席、よく人目につくような席や窓側などに通されると言うじゃないですか。ブランドにとっても、自慢の顧客様としてこの人に着てもらいたい、と思われること。自分もより良いアイテム、必要なアイテムが手に入ったり、提案してもらえる、、と互いにとって良い関係を築けるといいですよね。ブランドとのおつきあいとはそういうことも入っています。そういう目でアパレルブランドを見てみると、同じブランドでもまた違った選び方ができると思います^^ 


クローゼット全体の中のメリハリ

 全てのブランドとのおつきあいではなく、もっと気軽なものもあって良いと思います。例えば今やユニクロでは販売員さんとのやりとりがなくても完全システム化されてお会計まで終わりますから。こうした進化をするブランドも増えてくるし、求められるでしょう。販売員さんとのコミュニケーションをどう位置付けるかもブランド戦略であり、購入する際にどのブランドを選択するかやその割合・バランスも人によって変わってくるでしょう。
 アイテムで言うとシンプルでベーシックな白いパンツは自分で試着しながら毎年お気に入りを決めれば良いですよ^^クローゼットの中全体として何を揃えるか、頻度や機能、求めるものからブランドの選び方も変わってきます。 
 

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ショップとの出会いは自分でも選べるヒントに

  他にもいくつかオススメのブランドをご紹介させていただきました。ブランドによって出店が関東に多いのか、関西に多いのかという特徴もあります。出店数が少ないブランドは人と被りずらいので、その人のもの、という愛着はブランドとの関係性にもプラスの作用を及ぼしてくれます。1つのアイテムを選び切る、にしても ブランドとの出会いを大切に。また、ショップとの出会いが今後スタイリストがいなくてもお買い物を楽しめるヒントにもなればと思っています^^  もちろんライフステージが変われば、また新たなブランドとの出会いをご提供できるよう私もアップデートし続けますね!



 ご提案では「なぜ」を深掘りする外見と内面の分析も実施し、必要なアイテムの購入サポート、お手持ちアイテムの組み合わせ、、へと実践的に組み立てて参ります。オンラインの一時間をどう過ごしているか、からパーソナルにお客様がそれぞれ異なる服装へのあゆみの幅広さを感じていただけるように note に記しています。 


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