見出し画像

今日は「大祓い」ですね。

私は近所の神社で茅の輪くぐりへ行って

和菓子屋さんで
「水無月」を買って帰ろうと思ってます。

今日で1年の半分が終了します。
思い通りの半年を過ごせましたか?

私は思い通りではなかったけれども

思った通りになっています。

そして、残り半年を
どう過ごして来年に繋げていくか?

を考えてワクワクしています。

日本の文化って、

暦の上で人生を、

自分を振り返るようになっているんですよね。

6月30日と12月31日に、年に2回大祓いがあるように

我が家も取り入れている習慣として

お1日と15日にはお赤飯を食べます。

昔の日本人は

は月が膨らみだす新月、

15日は丸くなった満月を祝って、
お赤飯を炊いたそうです。

小豆は体の水分調整や腎の動きを
整えてくれるものでもあるので

毎月2回、自分の身体を整える、
という意味もあったそうです。

そして、毎月、ゾロ目の日には

季節を祝う行事が設定されている。

元旦、節分、桃の節句、
端午の節句、七夕 重陽の節句などなど。

そこには旬の食材や花を使った食膳も用意されたり

日常を彩り楽しむ工夫がたくさん仕掛けられていました。

そんな暮らしを大切にする日本人
ですから

道具や衣類にも

それは大きく表現されています。

代表的なものは「着物」
ですよね?

私の祖母は和裁師で、99歳に亡くなるまでずっと

着物を愛用していました。

洋服を着ている姿は1度もみたことがありません。

祖父が早いうちに亡くなったため

シングルマザーとして

5人の子供を育てました。

腕のいい和裁師だったようで

注文がたくさん入るので

和裁だけで5人の子供を養っていたそうです。

ただ、殆ど寝ずに働いたと言ってました。

その祖母の口癖は

「着物ほど優れている召し物は
どこを探してもない」

ということでした。

成長に合わせてサイズを変えられるし、

夏は涼しく、冬は暖かい。

最後まで生地を無駄にせず使い切れる。

とてもエコなものだ!

そんなことを祖母の言葉で
いつもいつも、子供の私に

その話をしてくれました。

母が体が弱く、入退院を繰り返していたので

幼い頃の私はほとんど祖母に育てられました。

和裁をしながら私の面倒を見る祖母の姿や

あちこちに置いてある反物を見て幼少期を過ごしました。

自然と着物が好きになるのが当然ですね。

結婚を機に新卒で入った会社を退職した時

「和裁を仕事にしたいから教えて欲しい」

と祖母に直談談判をしましたが

「もう目が見えない」という理由と

「洋服の時代だから、

これで食べていくのは難しい、他の仕事を探しなさい」

と断られたのでした。

「そっかー」と1度は諦めたものの、

トルコの伝統工芸「ヴィンテージラグ」でお店を開いてみると

やっぱり、日本の伝統工芸も研究したくなる。

やっぱり着物に愛着が出てくるんですよね。

だけど、昨今の日本では価値が下がり

オークションサイトで安価で取引されている状況。

どうにか、この状況を変えることはできないのかな。

本当の価値が伝わり

職人さんたちの価値も評価されて

循環できる環境って創ることができないのかな。

そんな想いがどんどん溢れるようになってきたのです。

今日の夜に続きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?