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育児と仕事〜相反関係のつなぎ

今日は9日ぶりに仕事に行った。
1月24日に発熱と倦怠感を感じて午後早退し、次の日夫も発熱が続いているのでコロナの検査をしたら陽性。私も子どもも陽性でそのまま出勤停止。
31日までだったが、保育園の子どもが3割以上インフルエンザ陽性となり、職員までもかかりだしてるとのことで実質的な学級閉鎖になってしまい、登園自粛を余儀なくされた。
去年の5月に復帰したが、早退も含めると有休を20日近く利用した。今回の長期療養や夏休みも含めれば30日ぐらい休んだことになる。また、用事で休むのも確定しているので年休160日ぐらい。凄まじい休暇の取得率である。

私は職員としては6年目だが、今の部署には産休に入る3ヶ月前に異動してきて、総括という名の雑務請負係に産休前後で半年、必須の長期研修2ヶ月半、そして今の客対応+書類審査で3ヶ月目という役割で在籍している。
専門性がある職場ではあるが、やはり人に聞かないとパソコンのソフトの操作であったり、細かい部分は分からないので、新採でもない中堅とも言えない微妙な能力の人間には、時短ですぐ帰る上、寝不足で集中力もない凡ミスも多いという負い目もあり、なかなかプラスアルファのことがやりづらい。まず目の前の仕事を完璧にしろと思われてしまう気がする。
たまたま、過去の在籍先で仲良くしてくれている人が複数いてなんとかなっているが、子育て中だからと気を遣ってもらえてても人間関係を新規に作れなかった感じがしてしんどかった。
まあ、誰とでも仲良くできるわけではないというのをしっかり自覚したので、お互いに仲良くしたいと思える且つ思ってもらえる人とだけ関係を作るを意識したら楽になっている部分もあるが、それでも仕事をする上ではやりにくい。
後輩に迷惑かけたり上司に同じ指摘されたりとやらかしがちで気持ちが沈んでいたので、登園自粛ってなあ…と、どうしたもんかと途方に暮れていた。
あえて子をインフルエンザの渦中に放り込むのも嫌だ。

モヤモヤとしていたら、1番関係のある同い年の後輩から所属長からの伝言を送ってもらえた。

「お子様が小さくて大変だと思います。受付は首席がなんとかするので、あまり気をもめずしばらくお休みしてください。」

……!?
首席は所属長なので下っ端係員の私の仕事をするものではないのであるが、率先して客対応に出ているとのことであった。
つまり、私がいない分の補填をトップ自らがしてくれていた。私が休む前からちょろちょろと受付を少し手伝ってくれていたが、まさか一日中入ってくれるとは……!!
欠員が出るとそれは面倒なのは間違いないが、補填してくれている人がいるなら確かに気を病まなくて済む。

また、復帰してからも朝少し面談をしてもらえた。
お子さんがいながら働くというのは素晴らしいことだし、休んでも誰も迷惑していないんだということを改めて言葉にしてもらえた。
勝手に追い込まれていたのは自分だったなあと思って泣いた。
謝らなくてもいい、そりゃあ係の人には言うかもだけど、職場全体に対して引け目を持たなくていいし、気持ちに出るとしんどくなるよということも言ってもらった。
あれこれできない、困った、と悩み過ぎていたのだと思う。頑張らなくていいし、普通にいてくれればいいとのことだった。

しかし、この環境は普通ではない。きっとこれまでの小さい会社や組織で同じような休暇の取り方は決してできない。こんなにいない人間には、生産性がないと判断して切り捨てるのが関の山だ。仕事にすぐ慣れないという理由でパワハラを受けたところも複数ある。
そういうトラウマで気持ちが滅入っていたのだろうけど、現場は違うんだよな。
大きな組織に在籍できるようになって本当によかった。

仕事と育児はなかなか相容れない。職場が負担を持つのは当然となる。小さい子どもを犠牲にすることではないと思う。
制度として、時短勤務や看護休暇等があるのであれば、上手く利用して使っていけるのだ。
子育て中の母親はなかなか戦力とは言えないが、そういった人材を受け止める度量が職場にあると非常に心強いと感じた1日だった。
気持ちが楽になったら仕事もコミュニケーションもやりやすくなった。結果生産性が上がっているのだから首席はすごいなあ。

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