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簡単料理・その2

 前回、ほぼ切っただけでできる簡単料理を紹介しました。

 今回は、切って火を通す、と2工程の料理をご紹介します。

蒸してつくる料理

 一つ目は今の時期、まだおいしく食べられるトウモロコシです。前はよく茹でていたのですが、あるとき料理上手な叔母から「トウモロコシは、蒸したほうが旨味を逃さなくていいのよ!」と教わり、半分に切って塩を摺り込み、蒸すようになりました。トウモロコシ1本分だけだとそれほどかさばらないので、私はトップに入れた写真のように、金物屋で買ってきた、蒸し台を鍋に入れて蒸します。

 この道具はちょっとだけ蒸すのに便利ですし、鍋を大きくして、器を入れればもっとたくさんの食材も蒸せます。食材がお湯やお酒などに漬かっても構わない場合は、例えば、肉を焼いてワインを注ぎ、ふたをしてしばらく弱火にかけるだけでも、蒸し料理になります。蒸し器がなくても、蒸し料理はできるのです。

 イモ類も蒸すと簡単です。もう少ししたらサトイモがおいしくなります。茎の根元にあたる部分を切って皮ごと蒸せば、サトイモ蒸しは出来上がり。食卓で皮をむきながら塩や味噌など好きな調味料をつけて食べることが出来ます。それなら、めんどうなさといもの皮むきを、食べる人に「押しつける」ことができて楽ですね(笑)。

 私はこれを、出始めのひと口大程度の小さなサトイモが出たときにやります。仕事で気持ちがバタバタしていて、サトイモ料理がなかなかできないなーというときに、大きなサイズでやることもあります。大きいときは火が通りにくいので、つまようじなどで確認しながらやるとよいですね。

 ジャガイモやサツマイモも、これで料理できます。ジャガイモは、あらかじめ蒸しておくと、オーブン料理の下ごしらえにもなります。カボチャ蒸しもこのノリです。これらは、パラパラと塩を振りかけておけば、それだけで完成した料理になります。

 もちろん電子レンジでもOK.ブロッコリを蒸しただけ、ニンジンを蒸しただけのものに、マヨネーズをつけるといった料理を実践している人は多いのではないでしょうか? ただ、蒸し器で蒸すと、トウモロコシやジャガイモは、残った汁が出汁に使えるので便利ではあります。

茹でる料理もある

 最近ハマっているのは、煮物をつくろうと思ったが、いろいろめんどくさくて使い損ねたレンコンを茹でる料理です。レンコンを薄くスライスして、しばらく水にさらした後、沸騰したお湯に入れてしばらく茹でます。数分程度でOK。そのレンコンに好きな味をつけるのです。

 私は梅ゴマ味が好きなので、ゴマと梅干を摺って、それで和えます。梅干しがなくても梅ペーストでも大丈夫。梅の合わせ調味料は売っているので、そういうものを使ってもよいかもしれません。味噌和えもありだし、マヨネーズでもいいかもしれません。なんでも味は整いますが、濃いめの調味料の方が良いように思います。

 定番の青菜の茹でものも、考えてみたらこの手の簡単料理の一つと言えます。一度、ほうれん草を蒸してみたことがあるのですが、せっかく水気をあまり含まない方法で加熱しても、そのまま切って食卓に出すと水っぽかったので、やはりこれは普通に茹でるのがいいなと思いました。

 ホウレン草のお浸し、春菊のゴマ和えなども、結局この手の茹でるだけ料理です。アスパラも塩茹でで成立します。ただ、アスパラのゆで汁は出汁が出ているのでスープに使えるのですが、私はうっかりその汁を捨てて「あー!」と叫んでしまうことが多いです。もったいない。

炒めるだけ料理

 こうなると、単品を炒めるだけの料理もできることに気が付きます。私はたまに白菜だけを塩と豆板醤で炒めることがあります。白菜は蒸して、ギョウザの味付けで食べることもありましたが、最近はもっぱら炒めます。そのほうが汚れものが少なくて済みます。

 インゲンや、ピーマンなども炒めます。これはきんぴらの一種です。途中でみりんを振りかけ、最後に醤油を入れます。皿に盛ってゴマやおかかを加えれば、りっぱな小鉢になりますよ。

 菜っ葉類も、茹でるのが面倒なときは炒めてしまいます。桜エビなどあれば、小松菜炒めや青梗菜炒めは結構おいしいです。塩と酒を使う場合も、醤油とみりんを使う場合もあります。味つけはお好みで。

 きのこ炒めもあります。一度、お客さんが来たときに、料理が足りなさそうだったので、キノコ3種類を塩コショウで炒めて出したら、絶賛されました。キノコを数種類一緒に料理すると、旨味が何倍にも増幅されるようです。

 1種類だけの料理は、単純で失敗しにくく、非常に楽です。こういう料理を思いつくようになったのは、料理歴が15年を超えた頃でしょうか。経験が浅いうちは、手をかけて料理すべきだという思い込みから逃れられず、かえって難しい料理をしてしまっていたように思います。くり返しになりますが、日々の料理は単純でいいのです。

 

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阿古真理

作家・生活史研究家。主に、食を中心にした暮らしの歴史を執筆しています。詳細はこちらをご覧ください。https://note.mu/acomari/n/n407a1d0fc4f4

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