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理想のキッチン探し69千歳烏山リターンズ

 前回の祖師ヶ谷大蔵は、かなり行く気満々で、しかも、取り付けにくそうなエアコンはあらかじめ設置する、古そうだったキッチンは交換してリクシルの最新機種を入れる、フワフワしていた床も張り替える、などといった情報もよく、すっかりその気になっていたのに、競合で敗れました。内見の申し込みじゃなくて、契約の仮申し込みにするべきでした……。先に見つけたのは私たちだったのに。 
 しかも、その場所はネットがつながりにくいらしく、「皆さんうちにまず契約してインターネットをつなげるんです」とか言って夫にケーブルテレビ会社から「いつ入居されますか?」などと連絡まで来てた。私たちは審査待ちだったのに。

 その後はほとんど物件が出ない。スーモで回って来る広告も、先月も見たぞ、という借り手がつかなさそうな部屋のくり返し。ないないと言っていたら、夫が毎日チェックしているURで千歳烏山の物件を発見!即内見を申し込んで、昨日行ってきました。
 URは、私が最初に見て広いキッチンと三口コンロに魅了され、今まで賃貸住まいに広くて三口コンロがある部屋なんか無理、と思っていたのが、実はそうでもないかもしれない、と思い直したきっかけになった賃貸業者。それが実は苦しみの発端とも言えるのだけど。
 そして、千歳烏山は前回の部屋探しの際、へーベルメゾンで出ていたので、とりあえず町を見に行って、オオゼキも個人商店もあって、ランチで入った店に常連らしき女性が来ていて、上品だけど気さくな町だなと気に入っていました。物件は徒歩15分と遠かったけど、何だか文学的な雰囲気の町でいいなあと憧れました。外から見てベランダに難点があることに気づいたうえ、翌朝サラリーマン以外はNGと断られたのでした。
 なので、何通りものリベンジなのです。広さは79㎡で3LDK。URなので変な設備じゃなかろう、南向きで日当たりもいいよね、と勇んで出かけたのです。駅から徒歩13分と書いてあったけど、たぶん15分は見たほうがよさそう。甲州街道までは緑が多い小道でジェラート屋やビストロっぽい店がちょこちょこあって、いい雰囲気。ここを過ぎると今度は新興住宅地感があります。住宅展示場みたいな家やら、まとめて開発したな、という同じデザインの家が集まった地域。戸建てが多い町です。似た家はあるけど、杉並区以北でよくある、ショッキングピンクや蛍光イエローの壁で、巨大な「ゼロ円」の文字が躍る看板のワンルームはない。
 前回は成城寄りの南側でしたが、今回は久我山寄りの北側。町によって線路を挟んで南か北か、どちらかが高級でどちらかが庶民的みたいなのがあるけど、ここは南が高級なのね。
 でもまあ、雰囲気は悪くなく、そしてURはたいてい10棟前後ぐらいのマンション群があるのに、ここは2棟のみで団地感もない。職員の人に連れられて部屋に入りました。
 ちゃんと設備はあるし、部屋も清潔でリビングも広い。日当たりもいい。ただ、最上階の角部屋で南と西に窓があるのですが……でも、西向きの窓はすべて腰高窓です。
 キッチンは……3・8畳で2ウェイ動線なのですが、壁までの距離が短い。収納の裏側にあたるシンク前は75センチしかないので、何も置けません。コンロ前は広くなりますが113センチしかないので、ルミナスの鍋置き棚しか入らず、無印の棚はダイニング側に。そうすると多少のスペースは空きますが、電子レンジ置き場の確保が難しい。
 でもキッチン自体は大きくて、私が欲しかった2700の幅、高さはちゃんと850ミリで、吊戸棚にも手が届く。シンクは古い形ですが、浅いゴミ溜めも市販されているのでそれを買えば日々の掃除はラクになります。シンクの前と後ろもスペースに余裕がありフラットなので、まな板とか洗剤とかスポンジとか十分に置けます。シンクの左側がなんと50センチもあり、そう考えれば電子レンジも置けなくもないのですが、そうすると左側がいっぱいになる。シンク自体の幅は70センチで今と同じなので、引き続き水切りかごをシンク上に置くことも可能ではある。あるいは、左側の一角にミキサーを置くとか炊飯器を置くとかもできる。調理台は61センチで一般的です。コンロの右側は30センチあるので鍋が十分に置ける。もちろん3口コンロです。

 図面で見るとこんな感じ。

 冷蔵庫置き場は余裕があるので、ゴミ箱の置き場は冷蔵庫横とルミナスの棚横が使えるので心配いりません。収納も広くなった分余裕ができました。後ろの物入も今よりは小さいけど、パントリーにもできる。ただ、洗面所の収納が今はあるけどなくなるので、タオルなんかを入れるかもしれません。
 あとこの物件の問題は、洋室の個室が4・1畳と5・1畳で狭いので、それぞれ仕事場にするにはかなり小さい。その分リビングが今より4畳ぐらい広いんですけど。そうなると、私の仕事場をリビングに持ってきて、間に家具を置いて仕切り、キッチン寄りの空間をダイニングにするのがよさそう。
 あと問題は、洋室の収納が一応ポールはあるけど、幅が片方は108センチ、片方は80センチと小さく、洋服が入りきらないこと。しかも壁面を生かそうとしたのか、壁の裏側の部分が使いにくい。
 URは基本的に下駄箱がないので、「買うときにコート掛けつきの収納にすればクローゼット足りない問題は解決するのでは?」と夫に言われて検索したが、どうもそういう収納はネットでない。島忠には電話までしたけどないそうです。今はそういうのを別置きでは売っていないのか?それとも私の検索能力が低いのか?
 間取りだけ見ていたときは、4・1畳の部屋を物置にして本棚と洋服掛けを置けばいい、という話をしていたのですが、いざ内見して寸法を測り、レイアウトを考えてみると、かなりいっぱいいっぱいで、洋服掛けなんぞ置くスペースは玄関しかほんとないんですよ。天井高も微妙で、2395ミリみたい。本棚の上置きを設置しようと思えば2400いるんですよ。たぶん微妙に入らないんじゃないかと思います。となると、上置きを床に置かないといけないのでそのスペースも取る。祖師ヶ谷大蔵の部屋はクローゼットが大きかったので、クローゼット内に納めることができたし今もそうしているんですが、それはこの部屋だと難しそう。
 和室があるので和室収納問題も少なめですが、長年の念願で去年やっと手に入れた鏡台が、中途半端にしか置けないかもしれません。
 あと、大きな懸念が、URは家賃の値上げがあること。敷金2カ月分だけと初期費用は民間の5分の2ぐらいで更新料もないのは、URがテレビCMでもやるほどの売りですが、家賃が上がる。昭和の時期はそれで住人からの裁判もありました。
 でも、躊躇していたら借りる権利もなくなるので、仮申し込みはしました。そのときに聞いたら、今でも値上げはあるそうで、今年の春に一斉値上げをしたそうです。今提示されている家賃も、まあ払えるけど、不安定な収入の私は心配もあります。
 まだ測り切れていないところもあるので、明日もう一度行って測って部屋をよく見て、もう一度考えます。





 

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