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理想のキッチン探し67祖師ヶ谷大蔵

 問い合わせたときは入居中で、6月20日退去だから22日以降に内見できる、と言われていた物件が、思いのほか速く入居者の方が退去した、とのことで昨日、17日に内見してきました。
 私たちが内見を申し込んでいる間に、別の方が契約を申し出ていたらしく、不動産屋から連絡があって、私たちも資料を揃えて申し込みを入れることにしました。もちろん強制力はないので、内見して気に入らなかったら辞退もできます。5日頃に申し込み審査には出されているはずですが、まだその結果は出ていません。
 祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩13分というこの部屋は、私たちが見ているものでは珍しく、オーソドックスな3LDKの低層マンションの2階で、物件資料の写真ではキッチンもごく普通のシステムキッチン、収納力は高め、という感じだったので、行けたら行きたいよね、という話をしていました。76平方メートル弱と今より狭めなので、近くの倉庫に本の一部を預けるなら大丈夫そう、と倉庫との位置関係も調べました。普通の部屋、普通のキッチン、にすらなかなか届かない私たちの物件探し、2人合わせて千数百万円ぐらいの収入が固定で入らないと、なかなかそうした、普通でまともなファミリー物件に、23区内の便利な場所には出合えません。だからこの部屋は貴重です。しかも家賃が安め。
 商店街が充実しスーパーも多く、人気が高い祖師ヶ谷大蔵は、小田急線沿線で友人・知人が多く、成城の友達の家まで自転車でも行けます。彼女に事前にこの場所はどうか聞いたら、近くにバインミーのおいしい店があるし、便利なところ、と教えてくれたので、安心もしていました。歩いてみると、駅から数分ほどは高級住宅地ですが、その後は比較的普通の、でも庭がある一戸建て中心の住宅街が続きます。10分弱ぐらい歩いたところの一角に、小さなパブみたいなのがあって、向かいにもう売り切れたらしい直売所がありました。使えるのかな?

 それからさらに歩いて、ちょっと道を間違えたので到着までは15分。たぶん慣れたら12分ぐらいで行けそうです。少し遠いなーとは思いますが、行けなくはないし、自転車を使うこともできます。買い物は自転車かなーと思ったりしました。道は平らなので大変ではありません。
 マンションはプライバシーを重視した感じなので、同じ階段を使う同じフロアの家は隣だけ。左右に分かれる感じなので、廊下に面した窓の前を人が通ることはありません。しかもその部屋からは、目の前の桜?の木がよく見えるのです。北側ですが。

 ちょっと床がフカフカするところや、破れているところがあるので、これからクリーニングしたときに、どこまで直してくれるかがちょっと気になります。キッチンは2ウェイ動線で、廊下から、ダイニングから入れます。大まかには今の部屋と間取りが同じ。キッチン自体はちょっと古め。築34年弱でもしかすると全く好感していないのかもしれません。コンロが皿つきで今はないタイプかもしれません。何でしょう、でも、今までは住みづらそうな部屋ばかりだったからか、こういうとき「コンロも壊れそうでヤバイ」と思ったのに、ここは「壊れたら交換してもらえるからいいかも」なんて思ってしまうんですよねー。でもこの発想の転換はこれからも役立ちそうです。

調理台は55.5センチと狭めですが、コンロの横が17センチもあるので、小鍋はもちろん、うちの中鍋も置けます。シンクの横はなんと40センチもあります。水切りかごを置いてなお余裕があるので、ここにミキサーとか置いても大丈夫そう。シンクは一般的なサイズで幅64センチ、奥行き40センチ、深さ17センチです。十分です。シンクとその左右、という形で使えば行けます。後ろに棚を置くと思うので、そこに一時置き場を確保できれば、ちょっと狭い調理台でも大丈夫なのです。ちなみに、キッチンの背後の壁までは170センチ、収納や冷蔵庫を置いても1mほど通路が残ります。キッチンの幅は2400ミリなのでうちより150ミリほど狭いのですが、広く感じられるのは、横に収納棚があるからでしょうか?


 シンクは昔の深めの排水口のやつで、真ん中ズドンと排水管が通っていますが、今使っているキッチン下収納用引き出しは2つほど入りそうです。そして吊戸棚は手が届く高さ。換気扇はうるさいやつではありますが、面倒ではない。キッチン前の壁がタイルなのでそこはちょっと掃除が面倒ではありますが。
 後で計算したら、冷蔵庫は引き続き廊下の入り口前にも置けるし、鍋置きのルミナスの棚も、電子レンジなどを置いている無印のシェルフも1つ置けます。一つはみ出すけど、それはダイニングの入り口に置いて、その並びにサイドボードを置いたら大丈夫です。多少の動線の変化はありますが、また使いながらカスタマイズしていけばいいのです。
 ベランダに面して和室もあるから、整理ダンスも引き続き使える。テレビは寝室に置いて電波を飛ばす方法もできますし、素直にリビングに置くこともできる。このように、配置換えが可能な物件自体が、実はなかなかないので助かります。ベランダは十分な広さがある。物干しざおを設置するのが、ベランダの壁下で高い位置に干せないので、シーツなどを干すのに不便な場合は物干しざおを別に買ってくる感じです。
 問題は、リビングの隣の部屋がほぼアンドン部屋なことです。1970~1980年代の物件には多いのですが、真ん中に日が射さない個室またはLDKがある物件。ただし、マンションの通路に面した小さなガラスのドアがあるので、北側のそこから少し光が射す。でも一日中電気が必要です。
 最初は、二つの洋室を二人で一つずつ使おうとしていましたが、やっぱりこの暗い部屋に1日いるのはなーと思ってしまいます。私はだいたい家で仕事をしているし、夫も学校の仕事があるので、ふだんは週の半分以上出かけていますが、土日も仕事をすることが多いし、夏休みなどは家です。なので、久しぶりに北側の木が見える洋室に机を並べ、真ん中の暗い部屋は図書室兼作業もしくは応接などにすればいいじゃないか、という結論になりました。私が今の仕事部屋で使っている小さめのダイニングテーブルを真ん中に置けば、資料を広げて校正とかできますし。リモートの仕事も減っていますし、どちらかにリモートが入って相手が邪魔になるときは、こちらの小さな洋室もしくはダイニングでノートパソコンで仕事ができるのです。
 問題はなくはないけど、十分暮らせる。私は前向きです。
 部屋を出てから、近所にカフェがいくつかある、というので駅の反対側のバス通りに行きました。驚いた!バス通りには、いくつも店があるんですよ、それも古びた昔の商店じゃなくて現役のおしゃれ系の。友達が教えてくれたバインミーのテイクアウト店も、カフェもいくつか、高級パン屋もあります。そして割安で新鮮そうなステキな八百屋まであります。だったら近所でも買い物ができるじゃないの、全部はそろわないにしても。しかも息抜きができる場所がこんなに近い!

 その後、夫が気になるアート系の古書店があるというので、また別のエリアに行くと、その書店だけでなく、やはりベトナム料理店などの気が利いた飲食店がいくつかあります。駅から離れた住宅街のエリアに、こうした使える店がいくつか並ぶ区画というのは、なかなか珍しいです。たぶん、そうした場所で商売が成り立つ、という発想は昔からあって、よく郊外の街などにシャッターが下りた八百屋、書店などが並ぶ区画があります。団地の下の商店街とか。私が前に住んでいた大田区の街にもそうしたエリアがありました。でも、ほとんどもう閉店していたり、あまりやる気がなさそうだったり。高齢化と人口減少をモロに感じる区画です。でもここは、昔は知りませんが今まさに現役。将来はわかりませんが、すぐに衰退する可能性はない。私がそうしたエリアとして知っているのは、それこそ先日行った学芸大学やら目黒の家具通りやらぐらい。貴重です。
 駅前商店街は逆に、使えるか使えないかよくわからない。おいしい店がたくさんあるそうですが、以前友達に連れて行ってもらったバクテーがおいしい店以外はまだ知りません。でも、駅を挟んで2か所にオオゼキがある!すごい。しかも、片方のオオゼキの近くには、練馬ですっかり気に入った地産マルシェまである!すごすぎます、祖師ヶ谷大蔵。その後、有名な団地エリアまで足を延ばしましたが、団地の下の店もちゃんと機能している、珍し過ぎます。近くに、おいしそうなパン屋と定休日だった豆腐屋もありました。

 祖師ヶ谷大蔵、何でもそろう町です。確かに人気の街になるはずだ。


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