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理想のキッチン探し79ついに決定!

引っ越しの取り決めに違和感…

 引っ越し先は先日投稿した、都立家政の物件に決定しました。年明けに引っ越します。まあ手続きの大変なこと。先週の木曜日は、通信会社との交渉を中心に、あちこちに電話して打ち合わせして、とバタバタして半日しか仕事時間が取れなかったほどです。やはり、引っ越しは決定直後の大急ぎの連絡事項が多過ぎて大変です。
 これもずっと思っていて、一度書きたかったのですが、日本の賃貸住宅の契約って、借主の負担が結構大きくないですか? 大家側にはなったことがないので、リフォームの苦労などわからないことも多いですが、借主の側から言えば、解約と契約のタイミングがおかしい。多くの物件は、退去の1カ月以上前にその旨申し出なければなりません。一方、借りる側は契約後、2週間で新居の家賃が発生します。普通に動けば、2週間は2重家賃が発生するのです。統一しないことで、貸し手は2週間家賃をタダどりできちゃうのっておかしくないですか?
 今は、借りる際、敷金1カ月分、礼金1カ月分を払うことが東京では普通ですが、この礼金もなんで借りさせてもらうのにお礼がいるのか、それをお礼をもらう側が決めているのか、と思えばおかしいでしょう? 敷金はクリーニング代に使われるので、きれいに使えば戻って来ることもありますが、『お金の大学』などによると、こっちが素人なのをいいことに、ぼったくりが多いと言われています。設備も何も大家が買っているのだから、と言われればその通りですが、こっちは借りてあげている、とも言えます。部屋が空いていたらお金入ってこないんですものね、大家には。
 引っ越し業者さんには、たまに「もう少し早く教えてください」と言われますが、確定するまで1週間ぐらい審査を待たないといけないし、引っ越しを決めてからキャンセルするのもおかしいでしょう? 2週間前でなければ、引っ越しできるか決められないのに、早めにと言われても困る。大手のアートさんに、以前、「せめて1カ月前に教えてください」と言われ、むっとしたことがあります。考えてみれば前回、その人から「梱包、開梱までしたら6日間で100万円」と言われたことが、15センチのシンクの暮らしは無謀だ、と目が覚めるきっかけになったわけですから、それはそれで災い転じて福となす、としましょう。アートさんは高いですが、質の高さが売りですし、長距離の引っ越しは頼りになるし、実は東京に来たときはアートさんに頼んだので、嫌いではないのですが……。
 不思議なのですが、私たちがこの部屋に引っ越したのは2021年11月。そのときは基本、3日間を申し出る業者が多い中、2日で引っ越せるという会社に、値切って30万円で引っ越したわけですが、そこから1年半、確かに本棚が2つ増えたし、棚類はほかにも4つぐらい増えたのですが、そこからいきなり引っ越し期間が倍増して金額は3倍ってどういうこと?
 最近、知人に「5月はまだシーズン中だからでは?」とは言われましたが。今回は、年末年始のどちらかですし、近所なので、何なら2回とかに分けたり、少しずつ自分たちで一部運ぶなど工夫もできるので、その旨も伝えつつ、前回3日でなければ頼んだ最安業者に、契約を申し込んだ時点で審査待ちで連絡しました。そしたら、やはり6日間ですが、むちゃ値切って50万円で向こうはなきそうになっていたぐらい(ごめんなさい、でもそんなに出せない)だったというのに、今回の人は、ひと通り見た結果、こっちの予算が30万で、その中でできる範囲を、と言ったら、年末に30万円で梱包、開梱まで合計3日でやれる、と言われました。あれ?
 しかし、そこから審査待ちが1週間。多分大丈夫だけど、競合もいるし、確定しないとわからない、という状態で、なんとその人の上司から、2度も「今すぐ決めたら言い値でやります」と電話がかかってきた。超多忙な時間帯に。それで、でも確定していないモノを決められないし、私の意志で待たせているわけではない、と言ったらむちゃ気を悪くされました。絶対ここには頼まない!と思ってしまいました。以前、頼んだ時も決してていねいとはいえない作業だったこともあります。でも安かったので。
 月曜日に内見して、金曜日に確定したので、速いと言えば速い結論。で、その間にも先日「引っ越しの達人」と言われる人に教わった引っ越し屋さんに見積もりを頼み、予算を伝えたら、やはりその範囲でやる、と言われました。ただし、2週間以内に迫った年内はさすがに無理で、年明けの最初の週末なら正月料金も終わっているから予算内でやる、とのことでお願いしました。こちらは、「最終決定までしばらくお待ちください」と言ったらすんなり待ってくださいました。あとは、当日達人の言葉通り気持ちよくやってくれるかどうかだけ。いずれにせよ、1週間を覚悟したのが半分の日程なので助かります。開梱の翌日には朝からzoom対談なので、何としても終わらせないといけないのです。
 通信業者さんも3社相見積もりしましたが、とにかく1月10日にはインターネットが使えないと困る、と言い、通信料が高過ぎると困る、という条件にも合致するところを選びました。これがまた大変。契約条件を細かく読み上げられている間、気が遠くなっていた私……。

前は見送った、広いアパートに決めた理由。


 思えば長い道のりでした。引っ越しを検討し始めたのは、2021年7月に港北ニュータウンのUR賃貸住宅で、予算少なめの賃貸住まいでも3口ガスコンロが手に入り得る、と知ってから。そのときは、『日本外食全史』の資料として段ボール箱8箱分の本が増えて、夫の枕元に私が積み上げてしまったことやら、窓から大家さんの裏庭でキレイな季節の花が見られるのはいいけれど、日当たりが悪くキッチンが狭過ぎて冬はキッチン内で遭難しそうになるぐらい寒い、という問題を、まともな条件の広いキッチンがあり得るんだ、とわかったらつらくなってしまったことが大きかった。コロナ禍で近所で仲良くなったカフェの夫婦が、店が狭過ぎるからとテイクアウト専門店にしてしまい、たまり場がなくなってしまってつらかったし。そのうえ、あちこちの町で物件を探すうちに、坂だらけでなく、カフェやスーパーがあって、便利な町が実はいくつもある、と気づいてしまった。
 でも、予算と住みやすさと広さと、と厳しい条件のもと、適ったのが2032年に取り壊すし、北側の広い空き地はいつ建物が建つかわからない、今の部屋でした。住み心地はよかったし、中央線沿線に自転車で遊びに行ける生活をするうちに、変な個人店がたくさんあってカフェも多く、私好みの本を揃えた新刊・古書の店がたくさんある中央線に、今更ながらはまってしまったのです。
 とはいえ、スーパーの条件は小田急線沿線のほうがいいし、友人知人が多く住んでいます。そして、京王線も住みやすそうで交通費が安上がり、といろいろ迷いました。長く住んだ大田区品川区の東急沿線は、夫はなじんだ土地で安心できる、と言うのですが、私はもう坂がいや、田園都市線沿線と東横線沿線の都内でないと、カフェ難民になりがち、というので、戻りたくありませんでした。その2つの沿線は人気エリアなので家賃が高いのです。
 今度の部屋を以前見送ったのは、駅からの道でちょっと雰囲気が悪い区画があることや、3階建ての3階で、内階段なことが大きかった。3階まで階段は今も同じですが、玄関も3階で生活は1フロアで済むので、宅配便などが来ても受け渡しがラクなこと。何しろ仕事柄、多いときは週に数回やり取りがありますし、本を大量に受け渡す機会もたまにはある。ただし、今度見たら宅配ボックスがあるなど、解決はできそうなことを前回書きました。
 木造なので寒いかもしれないし、最上階なので夏暑いかもしれない。ただ、昔の木造建築と違ってメーカー住宅なので、そこまで冷え込むことはなさそうなのと、薄目ですがダブルガラスで雨戸もついているので、寒さ対策は何とかなるかもしれません。木造なので、どこかの部屋が火事になれば燃え広がりますが、耐震性能の高さはメーカー、ミサワホームですが誇っていますし、2000年代に耐震基準がまた厳しくなったと聞いているので、2015年に建ったこの建物なら大丈夫そうです。地盤も大丈夫そうですし。
 改めてキッチンはこんな感じ。


 リクシルの2列型のキッチンです。幅は2600、高さは850ミリ、フラットな不織布のフィルターがいらない静かめの換気扇です。キッチンの入り口にドアがないので、廊下、階段までエアコンの冷暖房が届くので衝立をどうしようか、という問題はあります。あと、ベランダは天井がなく、賃貸住宅用のタープを立てたかったのですが、不動産会社に言ったら、風で飛んだら困る、と大家さんから却下されてしまいました。大家さんは隣の一戸建てに住んでいるので、こっそり立ててもバレちゃいます。風で飛ぶようなものを市販しているほうがおかしいのですが……。雨の日は室内に干せるよう、リビングの窓にひっかけるところがついていて、浴室乾燥機もあるので、それでしのげっていうことみたいです。でも、急に出先で雨が降る、ということは多々あるので、そのときに泣きたくないんですが……。

 心配していた洗濯動線も、実は私が仕事場にするつもりの部屋が、洗濯機置場の真ん前で、部屋に掃き出し窓があるので、意外とラクかも。寝室に運ぶには、洗濯籠に衣類を突っ込んで、という前の前の部屋でやっていた方式で、今みたいにダイレクトにベランダから部屋に投げ込んでも大丈夫、という感じではなく、ていねいめにはなります。
 洋室しかないので、ベッドを置くかすのこを敷くか、いろいろ検討する必要はあります。でもだいぶ勉強して思考も柔軟になったし、何と言っても96㎡もある家の中の4分の1ぐらいは収納ではないか、と思うほど収納が多いので、いくらでもレイアウトを工夫する余地があります。何しろ、今はかなりよくできた間取りの80平方メートル弱でまだ余裕があるのですが、今まで見てきた物件はだいたい同じぐらいもしくは少し狭めで、間取りがあまり賢くないので、家具の配置を計算すると、この部屋のこの位置にこの家具を置くしかない、というモノばかりでほぼ応用がきかなかったんですよね。でも、この部屋は、何通りにもレイアウトを改変できそうで、住みながら少しずついじっていこうと思います。
 小田急線沿線については、いい不動産屋さんの営業さんがいろいろご提案くださってきたのですが、少し高めで少し遠めなど、少しずつ無理があって、でも完璧はないから、と検討はしてきたのですが…。でも、今回のこの決定は、私の中では、買い物の利便性より文化の楽しさ(主に本屋)なのね、という結論でした。ネットワークも少しできてきたし、小田急線沿線の友人は、どこに住んだって遊んでくれるし、まあ沿線じゃないけど中央線が近い、という選択をしている西武新宿線沿線の住人は結構いるみたいなので、私はもしかすると、ずっとここに住むかもしれません。何といっても築8年強の物件です。2人とも脚が悪くならなければ、不測の考えられない事件でも起きなければ、多分一生住めます。大家はミサワホームでなく普通に一般の人で、ミサワはサブリースしているだけだったんですが、近所に何軒も所有しているそうなので、大家さんが何歳だったとしてもきっと誰か相続するでしょう。あまり悩み過ぎないことにします。
 というわけで、結論としては、カスタマイズの余地はあまりないけれど、一般的に分譲住宅に住む人が使っていそうな最近のキッチンを手に入れたので、引き出しがどれだけ使いやすいのか、フラット換気扇がどれだけ快適なのかを試していくことにします。引き出しの中はいろいろ工夫します。またそれはそれで、落ち着いたらnoteおよびユーチューブで報告しますね。もしかすると、今まで使ってきたキッチン下収納が余るかもしれない(夫は食器棚に入るんじゃないか、と言っています)ので、その際は格安でどなたかにお譲りできればいいなと思っています。何しろ2年しか使っていないし、引き出し式収納なので、扉式のキッチンを使っている人にはぜひおすすめです。

左側の白いのと右側のステンレス製、あと2つあります。もしかすると、これをお譲りしてくなるかもしれません。


 皆さん、良い年をお迎えください(2023年内に読んだ方限定の挨拶ですが)。今度こそ、本にしてくださる出版社を募集します!


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