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②ACTトレーニング_アクセプタンス

筑波大学大学院
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●なぜACTでは「アクセプタンス」と「価値ある行動」が重要なのか
ACTでは、今感じていることや考えていることに気づいた上で、それをあえて、そのままにしておく(脇に置いておく、棚の上に上げる)という行為(アクセプタンス)、それがいかに役立つか強調しています。そしてACTのトレーニングでは、あえてそのアクセプタンスという行為を自ら選ぶことができるよう練習します。

●問題や悩みと闘うのは止めて、人生を歩き出しましょう、というアプローチ
ストレスや不安や恐怖、仕事をする上でも、苦しい思いがあれば、そのままにはしておけないのが自然な反応です。しかし、その時点で立ち止まりましょう。不安や恐怖、ストレスなど内面の問題を解決しようと格闘するのではなく、そもそも自分が何を求めて、どんな風に生きていこうとしているのかを改めて考えてみようというのが、「価値の明確化」というステップです。もし、自分の価値を明確に言葉にできれば、今行うべき行動は何か、それを選択して宣言(コミットメント)
し、行動を起こし実行しやすくなる、というわけです。

●アクセプタンスとは、受け入れて心のスペースをつくるプログラム
アクセプタンスとは、自分で変えられないこと、コントロールできないことを平静に受け入れ、自分で変えられることには変える勇気をもち、その違いを区別できる知恵を育みましょう、自分のエネルギーを注ぐべき方向性を見極めましょう、というものです。アクセプタンスのトレーニングは、苦痛や問題と闘わず、そのまま受け入れる心のスペース(余地)をつくるためのものなのです。