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冬から春の花壇にバトンタッチ。夏秋の花で最後の花束を作りましょう

 宮町中央公園での、府中コミュニティガーデン講座も残すところ2回となりました。その2回で、冬から春の花に花壇は衣替え。多年草だけの花壇の場合は、あまり手を入れずに冬の風景も楽しめますが、一年草のエリアの花を本格的な冬が来る前に根付かせるために、11月末から遅くとも12月前半に植える必要があります。
 本日の作業は、一年草の抜き取りと多年草の整理、あと土をきれいに掃除することです。朝は寒かったですが、いいお天気に恵まれ、少しずつ暖かくなってきました。まず一年草の抜き取りの前にきれいな花を花束にするため切りました。花束は花ばかりでなく、ハーブの緑を入れて作るとまとまったものができます。今回は家に飾る花束というより買いたくなる花束作りを目指しました。先生方がかかわっている江東区ではお祭りの時に300円で販売し、飛ぶように売れ、〇万円の利益が出て、ガーデンの活動費に活用されているとのこと。手に取ってもらえるようにするちょっとした工夫、緑の入れ方、花の見せ方など、三浦先生と谷村先生が見本を見せてくださいながら丁寧に教えてくださいました。

三浦先生と谷村先生が花束の見本を作ってくださいました
緑を入れるため、ハーブの花壇にみんな集まりました

まだまだ花が残っていた一年草ですが、できる範囲で花を摘み終えた後は思い切りよくスコップで株ごと取ります。抜いたあとは落ち葉など取って土の表面をきれいにしました。

花束用に摘んだ一年草

 次に多年草ですが、かなり伸びているものも思い切りよく地際から切ります。すでに新しい芽が出始めているものもあり、古いものはばっさり切ると、新しい芽が伸びやすくなるのです。フウチソウ、アナベルは地際から切りアリウムやヤブランは残すなど、種類によって変えながら花壇を整えていきました。
 一年草を抜き、多年草を整えた後にティータイムで休憩。講座主催者の林さんがミント入りミルクティを用意くださいました。ほんのり甘くてすっきりした味わい。紅茶にちょっとお菓子を添えてくださり、休憩時間はあちこちでグループができて、会話にも花が咲きました。一か月に一度しか会っていない間柄とは思えないくらい和気あいあいとみな楽しそうでした。
 一年草のエリアは次の冬から春の花を植えるため土を準備しなければなりません。最近は「不耕起栽培(ふこうきさいばい)」というやり方が主流になりつつあるそうで、これは、花壇の土がすでに団粒構造で生物層が豊かになってきている場合、変に耕してしまうと、その生物を殺してしまうことになるため、耕さずそのまま上に腐葉土のような有機物でマルチング(土を覆う)します。宮町中央公園はカマキリが見つかり、エサになる草食の昆虫や微生物がいる生物層が豊かになっている土壌である証拠。この「不耕起栽培」を採用しました。

一年草を抜いた花壇に腐葉土を乗せます

不耕起栽培を利用したおかげで、余裕を持って講座は終了できました。土づくりができたあと、多年草のミューレンベルギアを一年草のエリアにうまく配置して植えることに。植え方は1月から宮町中央公園の中心になる方々を中心に話し合い、株分けしたグラスが育って増えた姿も想像して決めました。

ミューレンベルギアの配置を相談中
植えたミューレンベルギアに水やりをして、花壇の周りを掃除

宮町中央公園もトイレの工事が終了し、来月最後の講座で冬春花壇を整えられて無事終了です。こうやって集まるのもあと一回だと思うとちょっと寂しいですが、来月一年草、多年草の植え付けまでがんばりましょう。

公園での講義風景ももうすぐ見納めです

                           文責:鹿嶋晶子

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