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仮面ライダーエボル ファイズフォーム

🔻ファイズはとにかく、円形の複眼をどう表すか に尽きる。

・ファイズフォンやファイズブラスターだけでは円形にはならないな……と悩んでいたところ、「ビルドとファイズの縁といえばスマホウルフ」と思い出し、その右目を見た瞬間に方針が決定。

・電話アイコンで円形の丸みを表現し、空いた空間にファイズフォンをピタッとはめ込んだ。 

🔻〈A×B〉の二次創作における要素の繋ぎ方は、
・〈AからBなところを探す〉
・〈BからAなところを探す〉
の2通りが基本だと思っている。

今回の場合は
・歴代ライダーのモチーフやアイテムから、複眼になりそうな要素を探す
・ビルド系ライダーの複眼から、歴代ライダーに関係する要素を探す
という二方面作戦で連想を進めた。

🔻また、うまいモチーフが見つからずに思い悩んだ時はたいてい連想が浮かぶまで寝かせている。

・一方から掘ってダメならもう一方から、それでもダメなら最初の方に戻るか、寝かすか、やはり今の方から再チャレンジするか。

🔻反省点
・電話アイコンの受話器がエボルの円形パーツに一部被っているのだが、実際のスーツの位置関係から考えるとこれは不自然。この辺のディテールを誤魔化さず現実に即した形に修正すると、より説得力が増すはず。
・ファイズフォンに入っているスマートブレインの紋章は入れたほうが良かったな……。あれかなりポイントなので。

仮面ライダーエボル ブレイドフォーム

・「コーカサス2匹でキングフォームのシルエットを再現」という大筋はすぐ決まったが、そこからの調整が難しかった。

🔻まず、今回初めて「額の星座盤を隠すか否か」という判断を迫られることに。ブレイドは正中線に沿って角が伸びているため、エボルの星座盤にどうしても被ってしまう。

・「角が途中で途切れたらカブトムシだと伝わらない」と思ったので、ひとまず星座盤を隠すバージョン👇を制作したが……

・お分かりいただけただろうか？
・こうすると「そもそもエボルに見えない」のである。

🔻すなわち我々の中で「仮面ライダーエボル」の印象を形成しているのは、額の星座盤に抉られることでV字になった複眼である、と気づく。

・星座盤を持たないドラゴンフォームやラビットフォームになってもエボルの印象が一貫しているのは、「複眼の上辺がV字になっている」からに他ならない👇

・したがって、このV字のラインを保つために、星座盤は全フォームにおいて残すことに決めた。

🔻複眼が星座盤に抉られる分、コーカサスだと主張できる面積が減るので、脚や目はかなり実際のカブトムシに忠実な形で配置した。

・最初はスペース的に脚を入れる隙間がなかったので、頭だけでコーカサスだと伝えるつもりだったのだが、「3対の脚が無いとそもそもカブトムシに見えない」という問題が浮上。

・どうにか脚を収める方法を考えた結果、ブレイドの個性である複雑なクラッシャーを利用するというアイデアを思いついた。

・元ライダーのクラッシャーも複眼で再現することで、「よく見ると縦向きのコーカサスの全身になっている」という構図を実現させた。

🔻反省点
・カブトムシの目の幅は、もう少し細めたほうがビルド系ライダーの複眼ぽかったかも。ただ今は今で髑髏の鼻の穴っぽくて気に入っているので、難しい。

仮面ライダーエボル 響鬼フォーム

🔻響鬼には固有モチーフがあまり無いので、複眼モチーフの選定が大変だった。

・「鬼」自体を抽象概念として抜き出してもしっくり来ない。「鬼の複眼が鬼になってる」という入れ子構造になってもややこしいし。

・そうなると、残る要素は「音撃武器」か「ディスクアニマル」くらい。

・そこから装甲響鬼の4本角を再現できるものを探すと、必然的にアームドセイバーになった👇

🔻反省点
・「エボルの星座盤の円筒」と「アームドセイバーのマイク部分の円筒」とが交わる部分を、立体造形として成立する形状に整えたほうが良かった。二次元の嘘に甘んじている。

今回はここまで。
続きは次回に。