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脳には厄介なクセがある「英雄色を好む」というコトバを「好む」

とかく経営者は格言名言が好きな傾向にあります。

UNIQLOの柳井会長は「・・・・・」って言ってたそうだね。
孫さんは「・・・・・・」というのが口癖らしいよ。
ビル・ゲイツは「・・・・・」が座右の銘だそうだ。

かくゆうわたくしめも、中小零細弱小マイクロ企業、その代表でございますので、様々な格言名言を人前で、特に飲み屋さんでご披露するわけです。
ま、ほとんどは迷言(まよいごと、とも言う)ですが。

「英雄色を好む」…優れた才能や能力を持つ男性は決まって女好きである


誰が言った?
1900年のちょい前、福沢諭吉が談話の中で、そのような言葉を使ったのが最初では?と言われているようです。
豊臣秀吉やナポレオン、その他、豪傑、英雄、天下人…を言い表す言葉の1つ。

実際、単なる女好きというよりも、「優れた子孫を残す、残したい」という自意識過剰ともいえる、言い訳がましい世相、背景もあるようです。

居酒屋や場末のスナックでは、夜ごと自分のささやかな浮気体験、不倫体験、出会い体験、風俗体験をひけらかし、同僚後輩に自慢する輩が出現するわけです。

そんで、そのような御仁は、自らを英雄と見立てて、
「女好きは仕方ねぇだろ~だって『英雄色を好む』って言うじゃね~か!」そんで「がっはっは~」と大笑いするパターン。

ま、浮気、不倫するほどの勇気、甲斐性をお持ちなのは羨ましい限りです…
が…が…
己おのれをば「英雄」に見立てた、その超ポジティブな、ずば抜けた、他の追従を許さない、圧倒的、ダントツな自己肯定感には、脱帽する訳です。
もう、笑っちゃうしかない訳です。

結構、経営者によくあるタイプ
「都合にあわせてコトバを選択し解釈する」

実際、ことわざなども、陰と陽、オモテとウラ、TPOにあわせていろんなバリエーションがあります。

どんな時にどんな言葉を使うのか?
ヒトの品格とは、その言葉をどう選ぶか?どう行動するのか?で決まるのでしょうね。
言葉を選び使うのは、自分の脳。
変なクセがついていないか自問自答する、
「自己懐疑というクセ」をつけておきたいもんです。

「英雄色を好む」…「色を好む人が英雄…とは限らない」






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