人間そっくりの話

すでに解散してしまったのですが、
plentyというバンドがいました。

初めて知ったのはもう10年以上前だな。
枠、あたりから入った気がする。

なかなか煮え切らない感情みたいなものを歌っている曲が多いように感じます。

大人になりたいけどなかなかなれない、
もしかしたら一生なれないのかな、みたいな。
諦めてるふりしてるけど、諦められていない。

矛盾した双方がたしかに自分の中にいて、
でもそのどちらもお互いを認め合っていなくて、
またその2人を客観視してるどっちつかずの自分もいるみたいな。
自分はひたすら、矛盾たち双方をなだめながら、
板挟みになりながら、
どうにかなんとか生きている。

そんな感じかなあ。

そんな葛藤真っ最中の曲もあれば、
もういいや!投げちゃえ!みたいな曲とか、
ああもう、まただめだった、みたいな曲とか、
とにかく刺さるんですよねー。

いつまでも駄々をこねる子供の自分を胸に抱え続けているひとであれば、きっとハマってしまうと思います。
すべてできて何もできない、不器用なひとたちに。

特に最後のフレーズに、毎回殴り倒されます。
歌い方ももうまさに駄々をこねるような、
雑味のない高音を無作為に放り投げてくるような。
気持ちいいんですよねー。
あー言ってくれてるーってなる。

もしご存知でなければ、一度聴いてみてください。


戯けることだけ上手くなる
それでも明るく生きてます。
人間そっくりなボクですが
それなりに生きてこれました。

いつも まぁいっか
今週何しよっか?
今日まで何点だった?
今はわかんない。


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