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どんな施術方法が良いのか?

同じ「鍼灸治療」であったとしても、東洋医学的なアプローチをするのか、それとも現代医学的なアプローチをするのかによってその方法は多岐にわたります。

私たちが行っているトリガーポイントとというアプローチ方法は、経絡や経絡に対して鍼をしていません。現代医学の解剖学に基づいてアプローチしています。

ここで問題となるのが、「じゃあどの施術方法を学んだら臨床で役立つのか?」という質問です。
これは専門学校や大学で鍼灸の勉強をし始め、そして国家試験に合格し、臨床の場へ出始めるころに出てくる一番大きな悩み事だと思います。

もちろん、全部のアプローチ方法を熟知し、その患者さん、その症状に応じて使い分けられるスーパーマルチなことができればいいのかもしれませんが、これは非常に難しいことです。
特に東洋医学的なアプローチでは、経絡経穴を用いるのか、本治法をベースにするのか、それとも標治法をベースにするのか、奇穴を使うのか、阿是穴を使うのかなど、非常に多くの考え方があります。

現代医学医学をもとにした鍼治療に関してもさまざまな方法があり、トリガーポイント鍼治療に関しても、すべて同じではありません。
これに関しては、下記のnoteも併せて読んでいただければ幸いです。

いろいろなトリガーポイント療法まとめ|アスレティックトレーナー・歯科鍼灸チーム|AcuDent (note.com)

ここであなたに質問です。
お昼ご飯に「おいしいラーメン」を食べたいと思ったとき、あなたは度リラのラーメンを選びますか?

①ファミレスのラーメン
②しょうゆ、みそ、とんこつ、魚介ベース すべてのジャンルを用意したラーメン屋さんのラーメン
③とんこつラーメン屋さんのとんこつラーメン

場所や値段など、他の要因は考慮しないものとした場合、おそらく「③」を選ぶことになると思います(とんこつが苦手な方はしょうゆでもみそでも構いません)。
なぜなら、①も②もスペシャリストではなく、万人受けする「まぁ普通のラーメン」だからです。もちろん、①も②もおいしいお店はおいしいですが、せっかく「おいしいラーメン」を食べるなら、わざわざ①や②のお店は選ばないかと思います。

施術方法も同じことが言えます。
あれもこれもできるのは確かにいいかもしれませんが、それではスペシャリストと比べて技術力に大きく差が出てしまいます。

現在、治療院に所属をしていて、「その院の方針に従わなければならない」という方も多くいらっしゃると思います。そういった方はその中でスペシャリストとして知識・技術を磨いていくと良いと思います。
鍼灸師、治療家も職人です。
自分の技術と名前を背負って仕事をすることになります。

そのため、東洋医学的なアプローチを選ぼうが、現代医学的なアプローチを選ぼうが、それに関しては大きな問題ではありません。ここに関しては、ご自分で見学したり、実際に施術を受けたりして、「これだ!」と思うものを見つけていくことをオススメします。

ですがその前に、どんな施術家、治療家になりたいか。
万能型を目指すのか、それともスペシャリストを目指すのか。
そういった観点で、どういった施術をしていきたいか考えてみるのはどうでしょうか?

AcuDentでは、アスレティックトレーナーとしてトリガーポイント歯科鍼灸という技術を用いて、多くのアスリート、そして来院される方々のパフォーマンス、QOL向上を目指しています。フォロー、サポートは大変励みになります。 よろしくお願いします。