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楽しいよ。クリエイション力の使い分け。

ファッションビルやイベント告知では、一歩抜きん出た個性的なビジュアルが効果を発揮するかもしれません。
それは人の心を瞬時に引きつける魔法が必要だからです。
でも、銀行の数字が沢山ならんだ読みやすさ重視のデザインに奇抜な個性は必要でしょうか。
ここではどうやったら見やすく、美しくレイアウト出来るかを考えることに重きを置きます。
お菓子のパッケージデザインでは、作り手の思いが伝わる工夫を考えます。
ワインと料理の最高の相性をビジュアルで見せるための何気無いデザインの心遣いとは。

グラフィックデザイナーは、デザインと一口に言っても、様々な分野に関わることのできる特殊な仕事だと思います。
個性やアイデアが生きる仕事は沢山あります。とにかく、あきらめない。つまらない仕事にしない。
自分のデザインでだれかが心から喜んでいる姿を見るのは感慨深いものです。
「自分らしいデザイン」で叶えられた時、つまりそれは、
自分のこれまでの努力、デザインへの愛情が反映されたと感じた時、最も仕事が楽しい、独立してよかったと言える瞬間です。
自分を押し殺した仕事は長続きしません。自分らしく表現できた仕事だからこそ、長く続けられるんだと思います。
ただそれは一概に、単純に、作家性のある作品を作るのとイコールではありませんね。楽しいものです。

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