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BEETLE JUICE ~ ビートルジュース

本国で ティム・バートンの ビートルジュースが ブロードウェイ作品になる、とニュースになった時、いち早く騒いだ(?)のがアダム・ランバードのファンダム。かの QUEENの現フロントを務める (務めすぎ….)アダムは バートンの大ファン creepy なものが大好きであの世までも届きそうな表現力の持ち主。

結局アダムはBWに登場することはなかったみたいで 本国公演がどんなだったか知らないけれど、ジェシー on BJ と聞いて飛び上がりましたね!
絶対におもろいや〜つ!
co-star は ハマダ歌謡祭で大活躍の パワーヴォーカル 清水 美依紗ちゃん
華がある ありまくるふたり!
しかもしかもしかも!訳詞が福田響志さん。
2022年 EDGEs を見てからチェックしている方。
演出の かの "福田雄一"さんのご子息であることを 今回初めて知りました。
絶対にみるや〜つ!

そんなに難しい話ではありません。バートンらしく やや奇妙な設定で「愛情」を描いている。ホレたハレたではない、我が命はその人のためにあると思えるような深い愛ね。BJ ではかなり限定的に親子愛を説いている。

死んだのに成仏できないビートルジュース。 (ジェシーがやってるから若くして死んだみたいに錯覚しそうだけど、不摂生がたたってちょぃ早めかな?ってくらいで死んだおっさんね)
なんとか生き返ろうと画策して 死んだばかりの若い夫婦を たぶらかす。
この夫婦はアホやねんけど 互いを思いやる気持ちは嘘がない。
いい夫婦なんです。
そこに母の死からどうしても立ち直れないリディア(清水)が登場。
母の死など「なかったこと」のように明るく振る舞う --- 新しい女(いい人なんだが)まで作っちゃってる --- 父が許せない。
リディアの "恨み"を利用して BJ は 現世への復帰を遂げる。

ままま、荒唐無稽なストーリーですが、コメディのネタにするにはオイシさ満載。しかも、かなり日本上演用の変更を許されていて、日本人ならわかるネタが散りばめられている。
(こういうOKしてくれる人って素敵!)
そこにアドリブが じゃかすか乗っかる。
前夜の SixTONESラジオ ドンキのCM  妖怪ウォッチ なんでもあり〜
ジェシーありき!の展開。
瞬発的に言葉と身体表現で繰り出すネタが キモカワなBJに合う合う〜
どなたかが ホネホネさん と表現されていたがまさにそれ。
長身で日頃はスタイリッシュなジェシーがメイクと動きで ちゃんとキモい。

そしてこういうコメディこそ、ベースの音がしっかりしてないと見苦しい。
そこ、すっっばらしかったです!
オケが豪華! 舞台演出が ステージの奥行きを全部使うので、オケは別部屋で演奏して、演者はモニターで棒を見ながら歌う。 最後に映し出されたモニターには10人以上いたと思う。バンド&ブラス+Vn.
バックを受け持つアンサンブルも百戦錬磨でしょう!歌も動きも 絶品です。
そしてキャスト陣は言うまでもなく、劇場をぶるぶると鳴らす。
宝塚勢の出力コントロールは 堂に入ってるし
パワーヴォーカルの美依紗ちゃんはもちろん
ジェシーってすげーわ、ほんま!
実は気合い入れた結果 歌舞伎会 一般 FC と全部とれてしまって、新橋のみならず 最後、大阪松竹座まで遠征もしたのだが、回を追うごとに、父親役の吉野圭吾さんとジェシーのぶるぶる度がアップしてる気がした。
単に 松竹座が小さくて、阪神優勝の翌日で、座席も近かったからかもしれないけど。

すでに再演に向けて動き出しているであろうプロダクション。
是非やってほしい。
そして 美依紗&ジェシーは英語も大丈夫そうだから 一度 ブロードウェイにも立ってみたら? あっちのお笑いノリさえ こなせればイケると思う。
もうひとつ
再演があるなら Wキャスト 3キャストも考えてほしい。
ジェシーがハマり役だからこそ、プロダクションにはそれを崩す新しさを探し初めてほしい。なんて書くと偉そうだけど、松竹座の幽霊がね 次は関西弁でやってぇや〜と呟いてたんよ。佐野晶哉 …..観たいわぁ……

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