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王妃の花 1月24日〜365日の香水


グレースケリー
ハリウッドからモナコ王室に嫁ぎ王妃となったグレース。エルメスのケリーバッグが有名だけれど、グッチともゆかりがあった。
グレース王妃がグッチのメゾンを訪れた折に「お好きなものを差し上げたい」とグッチが申し入れ、王妃が所望したのがスカーフだったという。
花柄のデザインを起こし王妃のためのシルクスカーフが完成するまでわずか一日。
floraと名付けられたこのスカーフはデザインを変えながらグッチの定番になっていく。
艶やかな色使いでいろいろな種類の花々が踊るように華やぎを見せている。
floraが誕生したのは、つまりグレース王妃に捧げられたのは1966年のことだそう。

flora gucci 1966/2013
その出来事にインスパイアされて登場したのが「flora gucci 1966」だ。
ローズや芍薬はグレースケリーのイメージにピッタリだけれど、トップのスパイシー感はもう少し抑えられても、という気もする。どちらにしても、淡いトーンではなくメリハリある鮮度高い色使いに幸運するような香調。どうしてボトルを漆黒にしたのか、スカーフのfloraシリーズのようにカラフルな花々で彩ってもよかったのでは。
私なりの解釈だけれど、floraの鮮やかな世界観は香りには託し、あえてカラフルを引き立てる黒をボトルにしたのかもしれない。

シンデレラストーリー
当時は現代のシンデレラ、御伽噺のように言われたというモナコ大公との結婚。
そこには夢のようなキラキラしたピースだけではなく、葛藤や傷ついたことももちろんあったはず。
グレースは、スポーツ万能で父の愛を一身に受けた姉へのコンプレックスがあったという。王妃となった後も認めてほしいと思っていた父がグレースを誉めることはなかったとも聞く。
それでも、女優の頃から彼女の振る舞いや佇まいは一貫してエレガントというに相応しいものだったよう。
彼女に備わっていたのはどんな精神性だったのだろう。

香り、思い、呼吸。

1月24日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます!

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