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森の女性性、色濃き秋の香り

森の女らしさ、って何だろう。

例えば中世ヨーロッパで、配偶者を何かの理由でなくして、都市では生計を立てられず森に追いやられ、そこに自生していた薬草の知識を身に着けでそれで辛うじて生計を立てていた寡婦の例がある。そこから、森に住まう女性、薬草知識、が魔女に関連付けられた。

男は森で狩り。

そういえば、中世の物語は森の中を彷徨う男性が森の奥に潜むあるいはかくまわれた女性や姫君を見つけだして、恋に落ちるというものが多い。

「feminite du bois/SHiSEIDO/1992~女性らしさの森」、現在は自身のメゾンを持つセルジュルタンスのエポックメイク的と言っていい傑作

森というだけあってウッディノートを中心に据えつつ、ありえないほど「女っぽい」。それも媚びたり、過度に着飾ったりする女ではない。

深遠で、その世界に深く分け入れないと出相えないような女性。

深まる秋に、さりげなく、それと気づかれない程度に纏いたい香り。


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