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希少な花 2月23日〜365日の香水

浮遊
一昨日、モネ展の最後に睡蓮の連作の一部を観たせいか、希少な花シャハリと名付けられたこの香水のパッケージは蓮がモチーフのように見える。
モネの睡蓮は水面と水面が映す世界、反射する光が混然となった中に花が浮遊していた。一方、このパッケージは陽射しのような光の中を浮遊する花のように見える。

造語
shafaliは造語のようで、ヨーロッパ言語ではリズムの流れが優雅でエキゾチックな感じを与えそうな音の響きがあるようだ。

発音も筋肉運動なので、「シャ」のようなS音(サシスセソ)は発音するたびに口内に空気が入るので心地よさがあり、H音は二面性、ラリルレロにまつわる発音はきらめきと言った情緒をその筋肉運動が誘発すると以前聞いたことがある。
(記憶が不明確なのであとで訂正するかも)
shangrilaとsafali、shalom、造語の元はいろいろ想像できる。
理想の冒険世界に咲く希少な花、と言ったところだろうか。

活力
イメージカラーのオレンジはグリーンやブルーという自然、エコを通り越して元気になりたい、エネルギーが欲しいという思いの現れ。
1990年の湾岸戦争から数年、大衆トレンドは癒し以前に活力を望み、黄色やオレンジが香水でもデザイン上のトレンドカラーになっていた。

希少
この時代に人々が求めた希少性とはなんだったんだろう。わかりやすい競争軸や比較軸は消失し個別化が進んでいく時代。何を希少と感じるかが人それぞれになっていく。例えば1987年に出たsasoは希少な花の伝説ではあるけれど、砂漠に咲く花は実在していた。
しかしそれから10年弱、シャファリの時代には何が希少かは個々の判断に委ねるため、空想上の存在になった。シャファリの響き、浮遊する花のモチーフに人々は自分なりのレアを描く。

shafali fleur rare/yves rocher/1996
イヴロシェ(yves rocher)は大衆向けのブランドだけれど意外と(と言っては失礼かもしれないが)出来栄えの良い香りが多いと教えられたことがある。
大衆向けと言ってもパリやヨーロッパの街中で見かけるイヴロシェの店舗は絵本の中に出てきそうなロマンチックなつくりであって、とはいえ甘すぎず、センセが良い。
この香りも同様で良くまとまったフローラルにそれ以上余計なことはせず、バニラとバルサムでクラシックなラストノートに展開させている。色彩を排除して極力シックな演出の「さし色」のように使いたい。
ファッションでも空間でもおもてなしでも。

香り、思い、呼吸

2月23日がお誕生日のかた、記念日のかた、おめでとうございます。



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