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サントス 1月18日~365日の香水

空への思い
空を飛んでみたいと挑戦する人類の心理ってなんだったんだろう。
マグマの中に入り込んで探検するとか、深海のさらに奥底を掘ってみるとか、いろいろな挑戦が考えられたけれど、「空を飛ぶ」はメインストリームというか、人類の課題であるかのように、研究と挑戦の歴史がダヴィンチの頃から刻まれてきた。
飛行は20世紀に飛躍的に進歩する。
他の科学技術どうよう、武器兵器としての有用性が進歩を爆速にした。

エンタメは理系がつくり、文系が運用する
そういった人がいる。テレビもスマホも理系でプラットフォームが開発され、文系がそこにコンテンツを流し込むということ。
クリエイティブ、創造性も最初に開発された理系の基盤に順応するものに当然なる。大きな画面なのか、ワイドなのか、音だけに特化するのか、などなど。
理系と文系とは、科学技術とそれに対する欲望と言えるのかもしれない。
スマホができた、それで何をしたいか何を観たいかが最終的にスマホのあり方を決めていく。それは一つとは限らないけれど。

欲望の裏表
空を飛ぶことや海に潜ること、陸を行くこと、すべて戦うために使いたいか、生活を便利にしたり、新しい体験のために使いたいか。
どうしても「軍用」ということが今は陰陽のようにコインの裏表のように陸海空のレジャーにつきまとう。

粋でおしゃれな飛行家
飛行冒険家だったアルベルト・サントスは、最後に自ら命を絶つ。
自らが先駆者であった飛行機が第一次世界大戦で武器として利用された現状に絶望したためという。
おしゃれでダンディだったというサントス。
カルティエの三代目ルイ・カルティエと親交があり、サントスが飛行中に海中時計を確認する困難を解消するために腕時計というものをデザインしたというエピソードが残っている。1904年の出来事のようだ。
今も「サントス」という名でカルティエが展開している腕時計のシリーズだ。

Santos de Cartier/1981
そのまま、サントスの時計をテーマにしたメンズの香り。
紳士の香りとしてスマートで大空を行く時の気持ちの冷涼感も漂う。
ハーブとシトラスとスパイスが互いに「少し遠慮しながら」重なっていく感じが、紳士的だなと思う。
本当のエレガントは、こういう上手な遠慮に宿るのだ。

香り、思い、呼吸

1月18日お誕生日の方、記念日の方おめでとうございます!!

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