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スマートフォンと睡眠の関係

私はスマートフォンを寝室に持ち込まない。そもそもSNSもやっていなければLINEもすぐに返すタイプではないので特に問題を感じていない。
ただ寝る寸前までスマホで動画やSNS、ゲームに没頭し、朝もスマホのアラームで起きるという人は多いと思う。それが一番に理にかなっているようにも思える。
ただ調べてみると、スマートフォンが寝室にあることは睡眠に影響を与えるみたいだ。2021年に大ベストセラーとなり、いまだに売れ続ているスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによる「スマホ脳」に分かりやすくまとめられている。精神科医である彼は患者と接していく中でよく眠ることができない人が多いことに気付いた。スマホは便利でもはや手放せないものだが、人々の時間を奪い健康に影響を及ぼす面もある。具体的には
運動の時間、人付き合いの時間、そして睡眠の時間を奪う。
夜刺激を受けると眠りが悪くなる。脳が「今眠ると危険だぞ」という信号を送るかららしい。またスマホからのブルーライトによってメラトニンの分泌が抑えられ、体が昼間と勘違いしてしまう。これは私たちの祖先がブルーライトを浴びるのは晴れ渡った空からだけだったかららしい。
個人的には単純に使用を止められないという側面もあると思う。動画やゲームの続きが見たい、SNSで誰かの投稿を待ち、メッセージのやり取りを続けていればあっという間に時間は過ぎてしまうだろう。
こうやって調べてみると、我々の体は現代社会に対応しきっているわけではなく、工業化社会よりもはるか長く続いてきた狩猟採集民そのものであることに驚かさせられる。
精神科医である著者は睡眠導入剤を求める患者に薬をすぐに処方せず、まずはスマホを寝室に持ち込まないようアドバイスするらしい。そんな時はやはり昔ながらの目覚まし時計が必要だろう。