『ガラスの殺意』
秋吉理香子さんの作品。
麻由子は高校生のときに通り魔に両親を殺された。通り魔から逃げる際に、車で轢かれたために記憶障害になってしまった。その後、リハビリなどをきっかけに、麻由子を轢いた運転手の光治と結婚する。
ある日、麻由子は例の通り魔を殺した罪で逮捕されてしまう。
映画の「メメント」を観ているようであった。麻由子は本当に短時間で記憶を失ってしまうので、誤った認識がどんどん刷り込まれていくのが怖いと感じた。
もし記憶障害の人が殺人をしてしまったら、取り調べなどはかなり難しいだろうと思った。
光治のことを完全に疑っていた。めちゃめちゃ良い夫であった。こんなに良い人が死んでしまうというのは、世の中は何て不条理なのかと感じた。
認知症の母親を介護する優香がとても大変そうだと感じた。介護の現実というものを見せつけられた気がする。
印象に残っている文
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