コンピレーションになったメモ書き

幸せを幸せだと思えないから、金を稼ぐのだ。

私は、お腹を痛めるぐらいなら、もしくは無痛分娩の麻酔に高い金を払って子供を産むぐらいなら、その子育てに吸い取られていたであろう金で私は浴びるほどに肉と寿司を食い尽くして、若いうちにシャネルに塗れた場違いな格好で一般住宅街を歩き、キチガイだと、障害者だと揶揄されて、子宮に傷がつくほどにセックスをできるだけ沢山の若い男と楽しんで、その後ポックリと死にたい。

美容医療に収入のうちから、いくらを今月は注ぎ込めるかを考え、整形後の維持費用をババアになるまで稼がねばならぬ心配をし、就活して子供ができて結婚式を300万やそこらしかない貯金を突っ込んで計画しているような同期に、最後まで「あいつはちょっと変だ」と何の文学性もない批判をどこかの同窓会で噂され、生殖機能を失っていく自身の膣にレーザーを当てに美容クリニックまでタクシーで行く生活をするぐらいなら、サッサと死にたい。

元から大した美人でも無いのだから、せめてまだ肌にハリがあって、三日三晩化粧を落とさずとも化粧水さえ塗れば毛穴が開き切ることがなく、男がどこででも私に仄かな好意を抱いているうちに、MIUMIUのもう50代では切れないミニスカートを履けるうちに、死にたい。

エラを限界まで削って、10年後に顔が崩れてもいい。今綺麗な方がいい。
別に毎日外食で太ったっていい。60歳で天ぷらのコースは食えない。
大学に行かなくていい。バカと学園ごっこで話すぐらいなら寝ていたい。
お腹に傷ができたっていい。脂肪がない方がいい。
別に妊娠したっていい。どうせ子宮も子供もいらないのだ。

寿司食いたいから、絶対に妊娠で中絶費用なんてこの世で一番クソなものに金をかけないために、ヤブ医者がネット広告の費用を稼ぎたいために、高額に設定した中絶手術を生涯で絶対にしないために、今すぐ子宮を摘出したい。

家族の幸せとか、そういうのよりセックスの快楽でいい。汚物を抽送することを愛だと語って、文化だと思い、コンテンツになると思っているそこ等へんのバカと同じだと思われてもいいから、わかりやすい快楽だけでいい。

だから、今日も働くんだよ。
だから、あ別に大した貯金もないのに、高い飯を食い、対して似合もしないのにシャネルのピアスを買う。
だから、死にたいはずなのに生きてる。

女が女だと、評価され、認められ、蔑まれ、誰かに平気で傷つけられるうちには生きておく。それしかないから、それ以外の情熱を忘れたから。

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