猫猫

素性はない、誰か。 全てがフィクション。

猫猫

素性はない、誰か。 全てがフィクション。

最近の記事

メモ書き

私は分かりやすく幸福で、分かりやすく不幸な人だと思う。 そう見えていると思う。 大学生だけど、お金が沢山ありそうに見える。 大学生だけど、好きなだけ服が買える。 大学生だけど、インスタでいつも遊んでそうに見える。 顔をSNSにあげられる。会社をやっている。 まあまあな学歴がある。実家が太そうだ。 賢いじゃん。まあまあモテるじゃん。 胸がでかいからいいじゃん。 まあまあ身長があるからいいじゃん。 仕事できるんだからいいんじゃん。 でも、虐待されてて、かわいそうだね。 でも、変

    • 脱・噂の君したいねって無理な目標

      『噂とちょっと違う君が、わかってくれる、忘れられないの』って歌詞に魅了された中学2年生、当時14歳。比較的古い型番になってしまったiphoneで深夜のネットサーフィン中の私が、ボカロ厨から邦楽に音楽の軸足を移した転機。当時好きだった男の子が、典型的な面倒な厨二病にかかっていて、そのイタイケなバカ具合が好きだったから、彼が私にとっての『君』だったし、彼は実際に私のことを『わかってくれ』ていたような気がする、たぶん。でも私が好きだったのはきっと『噂の君』であって、『君』じゃなかっ

      • 午前5時15分のカウンタートーク

        「怖いです」 と言いながら容姿や女性性を賛美し、怖い女が嫌いな癖に、声をかけたがる男たちは重度のマゾ的な精神疾患なのか、はたまたただその事実の顕在化すら行えていない愚者なのか。非常に興味がそそられる議題ではないだろうか。 「え、あの日の飲み会って奇跡か何か?」 じゃねえよ。ええ、もちろんそうですとも。私がつまんないキッシキシの派手髪に、WEGOで買ったのかBEAMSで買ったのか見分けもつかないような大衆的で、最近の8割のマッシュ大学生が来ているエセストリートカジュアルみ

        • 殴り書きvol.0?

          人間って最後は何処まで行っても、孤独だから。 私が中学生の頃、家出したり、虐待されてたり、学校で村八分にされたり。そういう事実をみんな「私が強くてすごくて賢い所以の大したことないこと、想像もできないししたくないし、苦労話っぽいからヤバいな大変そうだな、とは思うけどそれ以上でも以下でもないただの他人の話」としか捉えないくせに、とずっと思っているし、今日も思わされた。 そういう今の“私”を表層的にだけ、インスタとSNSとサービスと経済的な生活水準のキラキラした部分だけを切り取

        メモ書き

          お金の次に欲しいものを考えた

          ただのメモ書きだよ。 デブと住んでると、エアコンが22度なのが当たり前になる。 久しぶりに来たばあちゃんちは28度だから、正直暑い。 ちょっとした行動ですぐ汗をかくけど、それはこの半年私が全てを億劫に思って何もしてこなかったことへの表れな気がしている。 久しぶりにばあちゃんちきて、半年ぶりに誰かが作ったご飯食べて泣きそう あと、今までなんちゃって共同経営ばっかだったから、自分一人で会社やんの正味怖い。 家は片付けられないからワンルームでいいし、車は運転したくないし、お金

          お金の次に欲しいものを考えた

          ヒカリエで食べたお肉の話

          思ってもいない言葉を誰かに吐く時には、少し瞼が痙攣してしまう癖がある。その痙攣の振動が、心臓の鼓動と重なって、今から「自分は嘘吐きに なる」ということを自分に再度、聴覚と触覚の双方から通告するのだ。本来は疲れから引き起こされるその症状が、もはや偽証のルーティンとなってしまっていること自体、これから起こるであろう様々な痴情の絡れや心労を彷彿とさせている。このように、自分の体に脳が送っている信号を事細かに感知してその分析ができるぐらいには、私の精神は落ち着いている。落ち着いている

          ヒカリエで食べたお肉の話

          いつかの”アンチ性的な女”に対するカウンタートーク

          人間というのは、他人としたセックスの話を、語りたがる生き物だ。 その人間の一部には、性的な女を批判し、消費することを楽しむ生き物も存在する。 マーベルヒーロー映画の界隈では、最近になって、シーハルクのドラマ版が登場するまで、人間の感情の機微を描いた芸術作品を謳っているにも関わらず、“性的なこと”については全く描かれもしなかった。つまり、人間はその他の話と、性的な話を、コインの裏表のように別個の世界として扱いたがる傾向があるように思う。さらには、そういった話を口にすることは、

          いつかの”アンチ性的な女”に対するカウンタートーク

          コンピレーションになったメモ書き

          幸せを幸せだと思えないから、金を稼ぐのだ。 私は、お腹を痛めるぐらいなら、もしくは無痛分娩の麻酔に高い金を払って子供を産むぐらいなら、その子育てに吸い取られていたであろう金で私は浴びるほどに肉と寿司を食い尽くして、若いうちにシャネルに塗れた場違いな格好で一般住宅街を歩き、キチガイだと、障害者だと揶揄されて、子宮に傷がつくほどにセックスをできるだけ沢山の若い男と楽しんで、その後ポックリと死にたい。 美容医療に収入のうちから、いくらを今月は注ぎ込めるかを考え、整形後の維持費用

          コンピレーションになったメモ書き

          私には元から『感性』なんて無いんだ。

          そう気づいたのは、大した額でもない札束が定期的に手に入るようになって、まもなくした頃だ。 使えるお金が、20万だったのが、50万になって、100万円になった。そうこうしている内に無駄に休学までして、時折親の脛に齧りながら、大学生らしく月経費15万円で暮らす生活が終わった。子供もいない学生が使う宛のあることなんて、服か食事ぐらいだ。家賃も電気代も払ったって、そこそこなお金が残るようになった。 些か稼げるようになってから最初に買ったのはUGGのサンダルだった。ちゃんみなの横ア

          私には元から『感性』なんて無いんだ。

          黒魔女さんのシンデレラになりたい

          綺麗は汚い。 汚いは綺麗。 ずっと友達はあまりいない子供だった。小学校の3人の女子グループで、図工の教室へ移動する休み時間。偶々、真ん中の立ち位置に立って私が歩く時には、私は学校の廊下の幅の都合で少し後に下がらないといけない。残り2人の友達の背中が見れる位置にいる私を“周りのクラスの有象無象の奴らからどう見られているのか”が一番の関心事だった。3人の中で私が3番目の序列だと思われたくなかった。学校の帰りに私を何の悪意もなく偶然に予定の都合で置いて帰る2人のことを、“私の知り

          黒魔女さんのシンデレラになりたい