ヒラギノ游ゴ

平成生まれのライター

推しの若俳のジェネリックと付き合う人間の一生

iPhoneのメモを遡っていたら知らない人の日記を見つけた。

なんだこれは? 意味がわからなくてめちゃくちゃ怖かったけどなんてことはない、自分が書いたものだった。

一時期「若俳」「ガチコ」「夢厨」などの概念について調べていたことがあった。その界隈でも一際ディープなブログをいくつか見つけ、読んでいるうち自然と書き手たちの思想模写を試みて書きはじめ、途中で疲れて放置していたものがこれだった。

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松本人志が何をやってるのかって話

◾︎どういうお笑い?

千鳥ノブの常用ツッコミフレーズの1つに「どういうお笑い?」というのがある。

ロケ中、海や沼や釣り堀などの水辺があると必ずやるくだりだ。
水辺に近づいていったノブが「おい! ぜったい押すなよ!」と繰り返し喚くと、近づいていった大悟がノブを素通りして水に飛び込む。

ダチョウ倶楽部謹製の伝統的"お笑い"である「押すなよ」→「押せよ」の流れを期待させておいて、「押さない」という

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狂戦士舞の海

ばーさーかーまいのうみ と読む。

これは奇をてらったみっともない釣りタイトルではない。
チーズが乳製品であるように、コナンが名探偵であるように、至極当たり前のこととして舞の海は狂戦士だ。
みんなあの人を勘違いしている。あの時代の大相撲を観ていた人にとっては周知の事実だろうが、あの人はただのほっこり街ぶらロケおじさんではない。現役時代の彼は殺気を纏ったダークヒーローだった。

まずなぜ舞の海の話

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お別れが下手な理由

中高6年間毎朝、公園で猫に会ってから学校へ行っていた。
6年間で野良猫たちの顔ぶれは随分入れ替わった。馴染みの猫に会えなくなるのが最初のうちは悲しかった。最後のほうも悲しかったけど慣れはした。
そのせいで人と別れるのが極端に下手くそになってしまったのだとさっき気づいた。

野良猫とのお別れは「最近見かけないな」が一定期間以上続いた状態だ。
別れてから別れを自覚するまでに時間がかかる。
そしてハ

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僕と無関係な話

私変わったのよと母が言った。
まったく興味が湧かなくてびっくりした。
なんで一緒に住んでいる間に変われなかったんだろう、とだけ少し思った。
二、三瞬遅れて気づいた。ああ、この人は謝ることもできないくせに許されようとしている。

僕はこの人を通って生まれてきた。
あまりに卑しいトンネルだったので、なんとか抜け出せたときには惨めさのあまり泣いてしまった。

母の世界は狭い。
大人になった今の自分か

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都市生活者たち

ご機嫌に暮らすためにどうするか?というのをすべての起点にしてる。

自分や同世代の人間たちがどうすれば不況や抑圧や色恋や地震や定時後のミーティングや新型のインフルエンザや隣国のミサイルやその他の暴力から身を守ってご機嫌に生活していけるか?
そのためだったら耐えられることも割と多い。

ハロウィンの渋谷でこれを書いてる。

なんだかハロウィンって女の子がものすごく試されるイベントだ。どこ

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