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自分のこと、仲間たちのこと

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僕のこと、そして仲間たちのこと。あと旅のことも
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あしたのために

前回の記事で、自己開示の必要性について書きました。前回の記事はこちら↓↓ https://note.com/adlibler/n/nefe72e4da682 いくら何かを伝えようとしても、何かを始めようとしても、自分がどんな人間かを知ってもらえないと何も伝わらないし、少しでも魅力を感じてもらえなければ興味なんて1ミリも持ってもらえない。 なので今回は僕の自己開示、つまり現時点での最新の自分、どんな変遷を辿って今ここにいるのか。そんな自己紹介を書きたいと思います。 僕は、1

スタバの店長になろうと思ったサッカーコーチの話

これまで紆余曲折のコーチ人生を歩んできましたが 現在の僕は、LINDA SMILES という中高生の女子クラブを昨年から立ち上げ運営しながら、代表&監督を務めています。 この先の人生がどうなるかはわからないけれど、自分が立ち上げるクラブとしては、この LINDA SMILES がきっと最後になるだろうなとはおぼろげに思っているところ。 「自分が女子クラブをつくるとしたら」とずっと描いていた理想のクラブを体現させたのがこのLINDAなので、自分で言うのもおかしいかもしれない

横山知伸

先週 あるJクラブで働いている知人からいきなり連絡が来て 「横山知伸が1月4日に亡くなった」という事実を教えてくれた。 まだ38歳。脳腫瘍だった。 まだこのニュースはリリース前だったので本当はこういう知らせも良くないことなのかもしれないけれど、それをわかった上でも 「久保田さんの教え子ですよね。だから連絡しました」と、この悲しくて悔しいニュースを知らせてくれた。その時点で、もう葬儀はご家族のみで済ませていたらしい。 2018年に脳腫瘍が見つかり、その後は回復したと聞いてい

花を運ぶ人、になったサッカーコーチの話

突然カミングアウトしますが、私、実は花屋さんやってます。 もちろん自分で経営しているわけでもなんでもなく、花屋で働いているだけです。 花に関してはこれまで興味も知識もまるでなかったし、人に花をあげたことは人生でたぶん1回だけ、もらったことはなかった(たぶん) そんな自分がこの歳になってからまさか花屋さんで働くことになるとは思ってもいなかったけれど、これには理由がありました。 もちろん本業はサッカーコーチで、LINDA SMILES というクラブを運営している身でもあります

おじさんについて考える

おじさんが苦手である。最近、やたらとおじさんに悩まされている。 【広告】そんなおじさんにはコチラ なぞるだけで汚れが落ちる歯ブラシ【奇跡の歯ブラシ】 謝れないおじさんこの前、渋谷の渋東シネタワーのクリスピークリームドーナツ辺りを歩いていたらちょうど反対側の死角から歩いてきたおじさんとぶつかりそうになったので、寸前のところで止まり半歩右へ避け、衝突を回避できた。 しかしそのおじさんはこちらの華麗な急ストップに一瞬動きを鈍らせながらも、進路を少しも変えようともせずにそのまま突

バー当てばかりが上手くなったあるサッカーコーチの話

11月・12月と、有り難いことにかつての教え子の結婚式と披露宴に列席させてもらったんですよ。 11月は新郎新婦ふたり共に教え子(自分が代表をしていたクラブで同学年チームメート同士だった)というほぼ奇跡のようなミラクルストーリーで、12月は、かつてコーチを務めていた高校女子サッカー部のキャプテンだった子。 結婚式の立て続けというのはさすがに財布が寂しくなる。ご祝儀だけじゃなく他にもいろいろかかるしね。 しかしこの財布の寂しさは全く困ったものではなく、むしろとても嬉しいものだ

ライター、はじめます

皆さんこんにちは。ひとつお知らせです。 これまでは本職サッカーコーチ、また自身でコーチのためのユニオンをつくって運営したり、サッカースクールを運営したり。そんな中で、あくまでもそれらの活動のために何か有意義なことへと繋がればという思いのもと、今まではほぼライフワークの一環として文章を書いてきました。 ライフワークと言いつつも踏み込みすぎて世間に波風を立たせすぎることも多々あったのですが、それらは確信と信念を持って書いたものなので、今でも後悔はしてません。たまにビビってたけ

敗れた選手を抱きしめるレフェリー

ボクシングを観るのが好きだ。好きどころじゃない。大好きだ。 自分はサッカーコーチだが、観るだけならば間違いなくボクシングのほうが好きだし熱狂できる。 小学生のときに「あしたのジョー」に出会い、貪るように何回も何回も読んだ。自分のキャッチフレーズにもしている「あしたのために」という言葉は、もちろん「あしたのジョー」からとったものだ。 不思議と「ボクサーになりたい」とは思わなかったものの(そこまでの勇気がなかったのだと思う)ジョーのような男になりたい、ジョーのように生きたいとは

すばらしい日々

2年前の5月31日。20年以上も前に自らが始め、それまで長年かけて創り上げながらずっと続けてきた環境から、その日とうとう離れることになった。 明らかに人生の節目、ターニングポイントでもあった。さすがに、やっぱり少し悲しかった。 その夜、懐かしい教え子たちがZoom飲み会を開いてくれた。あの子達のそんな優しさにも触れ、やっぱり生きててよかったと心から思えた。その日だけでなくその代だけでなくいくつもの代の子達が、察して何も言わずに付き合ってくれた。 あの頃は「もう指導者とかいい

I have a dream

5億年ぶりくらいにnoteを更新する気がしますが、前回書いたのが1月の初め。年も明けたことだし今年はここから毎日note更新するぞ!なんてイキっていた自分が懐かしく恥ずかしいです。 自分の置かれた環境も1月以降に結構変わり、その環境の変化に追われ日々の業務にも追われ、いつの間にかnoteの存在すっかり忘れてました。と言いつつ最近始めた INAC東京のnote では気が狂ったかのように長文書いているので、こっちの自身のnoteも、頭の中の整理や備忘録として、またこれから定期的

情熱の薔薇

時は遡って、大晦日。 この一週間前のクリスマスイブに「2023年での解散」を発表していたBiSHが、念願だった紅白歌合戦のステージに立っていた。 彼女たちの出場が決まったとき、僕はてっきり、本番ではBiSHの代表曲といわれる『オーケストラ』を歌うのだと思っていたけれど、彼女たちが選んだのは『プロミスザスター』だった。 この舞台に必ず立つとファンたちにずっと誓っていた約束が叶ったのだから、考えてみれば、この選曲には大きな意味があったのだ。 そして迎えた本番。夢の舞台でド緊張

JUST A HERO

年も明けたということで、やはりこういう節目を利用して今年こそはnote毎日更新にチャレンジしてみようかと思っていたのも束の間、正月休みのグータラ加減にあっさりと敗北したまま本日早くも1月3日。 明日からは世間もほぼ通常モードに戻ってしまうじゃないかと半ば焦っているところですが、皆さんあけましておめでとうございます。 今年は、自分的にもいろいろな動きがある一年になりそう。 11月からはじめたスクール FOOTBALLERS をしっかりと軌道に乗せてもっともっと突き抜けたもの

奇跡の体験練習会 〜 自ら当事者となった少女たち

12月14日(火)朝から寒く冷たい雨。 横浜では初雪も観測されたこの日は、春から始まる中学生年代の女子クラブ・LINDA SMILES の第一回体験練習会を行う日でもありました。 しかし朝から降り続く雨⋯おい何でだよ!今日降るなんて聞いてなかったぞ!ずっと予報でも晴れマークだったのに。いくら雨男だといっても、よりによってこんな大事な日に雨なんて⋯(しかも極寒)と憂鬱な気分になりかけたけれど、予報では夕方にはやむというのでそれを信じて、車で横浜へ向かう。 世田谷から横浜へ、

俺はこんなチームをつくりたいんだった ~ ”何も起こらない” 映画の話

こんなチームをつくりたいんだった。 LINDA の意味言わずもがな、LINDA SMILES の「LINDA(リンダ)」は、THE BLUE HEARTS の名曲「リンダリンダ」からとりました。 LINDA という言葉には、スペイン語で「美しい」という意味もあります。 写真には映らない、それぞれが想う美しさを自由に表現できるクラブにしたい。そんな想いを、まずは込めました。そして この歌詞に表れているような強い友情を育めるクラブに、必ずしていこうと。 誰よりもやさしい、何