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信貴山 朝護孫子寺(奈良)に行ってきました。

こんにちはRYUです。唐突ですが皆さん、道を間違えたことありますか? 先日、車で名古屋から神戸方面に向かう途中、香芝SA(サービスエリア)に立ち寄るつもりが・・・手前にあった香芝IC(インターチェンジ)から降りてしまいました。結果的に関西方面では有名なお寺「信貴山朝護孫子寺」に行くことになったので、今日はこちらの報告をしてみたいと思います。

間違いから始まった旅

こちらの画像が「香芝IC」の出口です。間違えたので即、引き返そうかと思ったら・・・この標識を見て奥さんが唐突に「信貴山に行きたい」と言い出しました。信貴山に何があるのか?私には全く知識がなかったのですが・・・ご希望とあらば?先を急がないので行ってみることにしました。

香芝ICの出口。右折すると信貴山らしいです(GoogleStreetView画像)

信貴山の位置はこちら

まずは信貴山の位置はこちら。奈良と大阪の中間にある山中に位置しており、信貴山真言宗の総本山。本尊は毘沙門天です。現在の本堂は18世紀に再建されたものですが、創建は587年で開祖は聖徳太子!という伝承もある古刹です。

朝護孫子寺の位置。奈良と大阪を隔てる山中にあります。

国宝・信貴山縁起絵巻で有名

そして奥さんが行ってみたかった理由が、こちらの「国宝・信貴山縁起絵巻」。「源氏物語絵巻」などと並ぶ日本の「4大絵巻」の一つです。関西では教科書に載っており誰もが知る国宝だそうで、実物を見たかったのだとか。名古屋出身の私は全く知りませんでした。
絵巻がどんなストーリーなのか?・・・については説明すると長くなるので、こちらをご覧ください。

阪神タイガース御用達

絵巻も有名ですが、おそらくそれ以上に有名なのが「阪神タイガース」の守り神であること。寺の本尊が戦いの神「毘沙門天」であること、「守り神が虎」であることから、ファンの参拝が多いのだそうです。

献灯の回廊が続きます。鳥居もありました。

とにかく虎推し

敷地内には、どちらを見ても虎が居ます。こちらはスポンサーの企業が作った大型の虎で、なんと首の部分が電動式です。お金掛けてますね。

こちらは双子虎。子供が乗るのにちょうどよいサイズです。

こちらは虎ポスト。これくらいなら、御堂筋あたりにあっても違和感無いです。たくさん虎が居るので虎画像はこのへんで留めますが、虎だらけです。

眺望も推し

境内は広いので、本堂に到着するまでにはかなり時間がかかります。こちらが本堂までの階段なんですが、これを登ると・・・

正面に大仏と三重の塔が見えます。イチョウや紅葉の樹もあるので、紅葉の時期はさらにキレイでしょうね。

そして、境内の最も高いところにある本堂に到着。ここから見た眺望が・・・

こちらです。彼方に天理市、桜井市、大和高田市あたりまで見渡せる、素晴らしい眺望。よくぞ1,400年も前に、この高さまで資材を運んで寺院を建てたなと思いました。

敵が攻めてきたら到着する1日前くらいに発見できるでしょうから、戦略上の価値もあったでしょうね。

国宝も推し

本堂の隣には「霊宝館」があり、ここで今回の主目的?である国宝の縁起絵巻を見学できます。あいにく撮影は出来ないのですが、この日は「延喜加持の巻」の実物が公開中でした。

資料画像で見るとこんな感じの絵巻です。細密な線画で描かれていて、特に人物の表現は上手いです。当時の一流の画家を腕をふるったことがわかります。空を飛んでいるスピードと空間の表現にも工夫を感じました。これが見たかった!と言う奥さんも満足したようです。

バンジーも推し

さて、お寺はここまで・・・なんですが、信貴山にはもうひとつの名物があります。それがこちらの「開運橋の開運バンジー」。

なんと橋の真ん中にバンジー専用の台があります。「やる人いるのかな?」と思って見ていたら、次から次へ20代の参加者が列を作って繁盛していました。

バンジージャンプと言えば・・・テレビで芸人さんが「押すなよ絶対押すなよ」なんて掛け合いで、なかなか飛ばないイメージがあるんですが・・・。ここは皆さん、割と平気で飛んでました(汗)。

水面までは50mくらいありそうです。若くない私は遠慮しました(汗)。

寅まんじゅうも推し

さらに、こちらの名物といえば「寅まんじゅう」。ここでは虎じゃなく暦の寅です。さっそく買ってみたのですが・・・。

こんな可愛いパッケージでした。私はお菓子を食べないのですが、奥さんによると味もめちゃ美味しいそうです。

そんなわけで、道を間違えたことから始まった今回の旅、「眺望」「国宝」「虎ざんまい」で予想以上に楽しめました。間違えることがなかったら?ずっとここはスルーしていたと思います。予期しない事って楽しいので、「間違いもたまにはしてみるもんだな」と思いました。皆さんもぜひ、機会があれば「道間違いの旅」をお試しください。 (RYU)

【追伸】寅まんじゅうの店にいたタマムシ。
「玉虫厨子」ってこんな色だったのですね。