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今さら聞けない印刷&デザイン用語その7 「下版」

こんにちは。アドパブリシティのタカヒロです。

今回も、今さら聞けない印刷&デザイン用語シリーズの、
「け」から始まる言葉シリーズ全4回中の第3回になります!
さっそくいってみましょう!

[前回の記事はこちらから]


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[下版]

下版とは、今日では校了したデザインデータを印刷作業へ移すことを呼びます。本来は活版印刷で校了後の版を次の作業に回すことをいい、その頃は印刷室が階下にあることが多かったため、文字通り「版を下ろす」ということから転じた言葉です。

制作者にとっては細かなチェックも終わり、後はデータを送るだけでとりあえずはホッとする瞬間・・・といった工程です。ただ、下版指示が出るとデータは印刷工程に入るため、後戻りはできません。もし修正が発覚してしまうと、進行中の印刷作業を止めることにつながり、結果膨大なコストがかかってしまうので基本的には下版後に手直しするのはかなり困難となります。
最後の最後でとんでもないことが起きないように、入念なチェックをするのが重要です。

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余談で、入稿と下版って何が違うの?というのを思ったことがあったのですが、「入稿は色校正を出すために、データを印刷会社に渡すこと」で、「下版は前述のように校了データを印刷会社に渡し、以降は一切修正不可」といった感じ。ただ実際のところは各々の印刷会社の慣例によりけりな部分もあるので、あくまでも「といった感じ」と思っております。

いかがでしたか?
勝って兜の緒を締めよということわざもあるように、最後の最後まで油断しないで、気持ちよく終われるようにしたいですね。
次回は「け」シリーズ最終回!お楽しみに!