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1年ぶりに九州に行ってきました(DAY2 小倉)

こんにちはRYUです。1年ぶり九州旅行の2日めは、生涯初の訪問となった「小倉」(北九州市)です。福岡とは全くトーンが違う街!で楽しめたので、今日はこちらの報告をしてみたいと思います。

▼初日記事はこちら

新幹線で15分

この日はホテルをチェックアウトして、博多から新幹線に乗って小倉に到着しました。博多から小倉へは1駅&15分程度と近いですが、在来線では80分以上掛かります。また、新幹線特急券の金額が指定席2,090円に対して、なぜか自由席は半額以下の990円!僅か15分で2人合計で2,200円の差なので、自由席を選択しました。結果的に十分座れたので、この区間は自由席が
お勧めです。

モノレールが直結する小倉駅

この小倉駅、駅ビルの中央からモノレールが発進する大胆な構造でした。駅のコンコースのど真ん中にモノレール駅があるんですが、「鉄」でなくとも乗りたくなります。

2階の電飾看板の裏側あたりにモノレールのホームがあります

・・・というわけで、用もないのにモノレールに乗車。普通の電車とあまり変わらない振動の少ない乗車感覚でした。ビルの中を進む車窓の風景を見ていると、何度か利用した千葉モノレールを想起しました。

こちらが小倉モノレール

まずは商店街めぐり

さてモノレールを下車した後は、小倉の特徴である商店街巡りをすることに。小倉駅から伸びるモノレールに沿って、「小倉中央商店街」「魚町商店街」が平行に伸びています。その先には、「半分川の上にある」ことで有名な「旦過市場」があります。

マップの黄色部分が商業地域です

まずは小倉駅に近い「小倉中央商店街」から。こちらは入り口付近に、地元で人気のベーカリー「シロヤ」があります。

小倉中央商店街の入口は、小倉駅の眼の前です

こちらの「シロヤ」はパンとお菓子の人気店。行列が2重になっています。

長蛇の列

さっそく人気の商品を買ってみました。こちらはケーキ生地にホイップクリームを挟んだ「オムレット」。見た目通り「堂島ロール」系の味で、クリームも生地もフレッシュ!です。

シロヤの名物「オムレット」

そしてこちらは、もう一つの名物「サニーパン」。何の変哲もないコッペパンに見えますが・・・

こちらは「サニーパン」

中からは甘~いコンデンスミルクが出てきました。手もベッタベタになります(笑)。甘党の方にはお勧めできます。ウリがホイップクリームにコンデンスミルクって、色を考えるとまさに「シロヤ」ですね。

コンデンスミルクをこぼさないように・・しましたが、こぼれました(汗)。

縦横無尽の商店街なので、一つ一つお店を紹介しているとキリが無いんですが・・・活気ある盛況の商店街を見られるのは嬉しいです。

こちらは東町3番街だったかな?

買い物しながら歩いていたら、20分ほどで商店街の終点「旦過市場」に到達しました。こちらは歴史ある市場なんですが・・・

見た目、普通の商店街なんですが・・・

裏側から見ると、なんと川の上!おそらく店舗の面積の半分くらいは水上です。建築物として勿論安全ではないので、いつまで続けられるか?わからない市場らしいです。

紫川の支流ですが、海が近いのでたぶん海水です。

駅から長々と歩いたので、このへんでそろそろ休憩。マグロ丼とビールでランチすることにしました。これで1,200円だったかな?なかなかお得な設定でした。

本マグロじゃないけど美味でした

旦過市場は戦後まもなく開業したと思われる旧いお店が多く、神戸の湊川市場あたりにも通じる風情があって楽しめます。

食材のお店が多い旦過市場

個人的に食べてみたかった「糠炊き」(ぬかだき)も購入。青魚を米ぬかで煮た料理で、かつては炭鉱労働者の方たちが焼酎のアテにしていたそうです。こちらはホテルに持ち帰って食べましたが、鯖味噌の風味を強くした感じで美味しかったです。

卵やコンニャクの糠炊きもあります

せっかくなのでお城も

さて商店街を歩いていたら、地元系デパート「井桁屋」の連絡通路の間から小倉城が見えていました。せっかく来たので、買い物の後はお城を目指すことにします。

ビルの間からちょうど天守閣が見えます

小倉城は1837年に焼失した後、1959年に再建されたんですが・・・このお城、面白いことに原型とはかなり違う形で再建されたんだそうです。まずは、現在の小倉城をご覧ください。

こちらが現在の小倉城

そして、過去の資料から忠実にシュミレーションされた江戸時代の小倉城(原型)は以下のイラストの通り。いかがですか?

こちらが原型(江戸時代)の小倉城の想像イラスト

屋根が直線的でスッキリしてますね。原型のお城には、屋根に変化をつける「破風」と呼ばれる装飾が無かったらしいです。ところが・・・

再建の建設費を拠出した地元の商工会が「もっと立派なお城にしろ」と強い要望を出した結果、原型よりかなり「盛った」今の姿になったんだそうです。まあ、地元のものを立派に見せたいのは分かるんですが・・・歴史的価値を考えると少々残念です。ちなみに小倉城は「海城」で、お堀の水は海水です。

ちなみにこのお城、内部に「体験型」のアトラクションが沢山あるので楽しめました。まずはこちらのキャラクター「とらっちゃ」。関西からの観光客の誘引にも有利です。

「しまねっこ」「ひこにゃん」に近いコンセプト

こちらは馬に乗りながら的を射る「流鏑馬」(やぶさめ)体験。射的大好きな奥さんが命中ゼロ!と、非常に難しいシュミレーションゲームです。

馬が大きく動きます

こちらは籠に乗れる!お姫様体験。3分程度揺すってくれます。しかし籠って、なぜ車輪を付けなかったんでしょうね?

かなりリアルに、大きく揺れるようです

撮影コーナーもあり、さほど混雑してなかったので楽しめました。

そして天守閣に上がると、なんとカフェが営業中!これまで現存城・再建城含めて数々見てきたんですが、天守でのカフェは初めてでした(汗)。もはや「城型テーマパーク」といっても過言ではないこちらのお城、エンターテイメントに徹していて良いかもです。現存城は夏暑く、冬寒いですからね・・・。

天守閣でカフェ!快適です

天守閣からの画像がこちら。左側に小倉駅、右端(近景)は北九州市役所ですが、背景に貫山など700m級の丁度良い低山が連なっていて景観が良いです。松本零士、草刈民雄といった有名人の方々もここで育ったんですね。

真下にあるのが小倉城庭園です

ちなみにシャチの顔が地元の名古屋城のものとは全く違っていたので撮影してみました。ユーモラスな表情で可愛らしいです。

人間ぽい面相がユーモラスです

お城の敷地内には、小倉城庭園もあります。急斜面に作った清水寺のような景観で、これもなかなか良かったです。正面から撮影すると、背景のモダンな商業施設がちょっと邪魔ですけどね・・・。

桜や紅葉の頃は一段とキレイかも

家屋の側から見た庭園。京都に来たような心地よさです。ここでボーッとしていたら20分くらい経過しました(汗)。

スマホ音声ガイド(多言語)も完備です

ソウルフード「肉焼きめし」

さて、かなり歩いて小腹が空いたので、奥さんを残して私だけ間食することにしました(汗)。行ってみたのは小倉の名物メニューである「肉焼きめし」です。商店街の中にある「娘娘」さんに入店して、待つこと10分。

食べログ3.46と高評価でした

肉焼きめしとラーメンのセットが到着しました(800円)。食べログ評価も3.46と高めの店なんですが、さあどんなもんか?

豚焼肉が載った肉焼き飯(左)とラーメン(豚骨スープ)

うーん・・・結論から申し上げるとこれはハズレでした(汗)。ラーメンは麺が柔らかく、塩気ばかりでスープにダシを感じません。そして期待した肉焼きめしもその場で炒めたものではなく、まとめて調理したものを再加熱した感じでした。本来はもっと完成度が高いかも知れないので、機会あらば他のお店でも試してみます。ちなみに味は甘みが前面に出ていて、同じ地元の名物である「かしわうどん」に通じる味付けでした。これは美味しいと言えるんですけど・・。

漫画ミュージアムへ

さて、気を取り直して次に行ってみましょう。こちらは小倉駅の北側にある「北九州市漫画ミュージアム」。300円で入場できる漫画博物館です。

エントランスがちょっとわかりにくいです

館内は一部のみ撮影OKでした。こちらのキャプテン・ハーロックは撮影OKだったのに、宇宙戦艦ヤマトの森雪は撮影NG。フィギュアとしての完成度はハーロックの方が高かったんですが、なぁぜなあぜ?

ちなみに奥さんは「ハーロック」を知りませんでした(汗)

遠景からの撮影しかできないんですが、こちらの図書室には7万冊!の漫画単行本があります。1日300円、年間パスポート2,400円(成人)で何時間でも読み放題。もはやリアルな漫画のサブスクです。

蔵書7万冊!

せっかくの機会なので、私は結末を知らなかった「銀河鉄道999」の最終巻を読み、40年ぶり?に結末を知りました。短時間ですが思い出に残る訪問になりました。

というわけで、いかがでしたか?福岡とは全く街の性格が異なる小倉は、縦横無尽に商店街があるし、食べ物の選択肢も多いし、ぜひ福岡とセットで来たくなる街でした。明日は、さらに足を伸ばして「門司港」に行ってみたいと思います。 (RYU)