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名古屋市千種区「古川美術館」に行ってきました

こんにちはRYUです。唐突ですが・・・ウチの奥さんは投稿するのが趣味で、特にラジオ番組では何度も投稿して読まれています。結果として、我が家には賞品のお菓子とかビールが、かなりの頻度で届きます(汗)。今回はそんな流れで美術館の招待券が届いた!ので、行ってみることにしました。

出向いた先は、地下鉄 池下駅の近くにある「古川美術館」。地元の資産家である古川為三郎さんが、個人で収集していたコレクションを公開するため平成3年にオープンした施設です。アクセスや美術展の情報についてはこちら。

ではさっそく紹介・・・したいところなんですが、美術館って撮影NGのケースが殆どなので、SNSでは紹介が難しいですよね。古川美術館でも、こちらの絵画を除いて撮影NGです。

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・・というわけで、今回は撮影OKな分館「古川為三郎記念館」を紹介したいと思います。立派な門構え!ですが、もともとこの建物は為三郎さんの個人邸。戦災で焼失しないで済んだ貴重な建物です。

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昭和9年に棟上された数寄屋造だそうで、当時の豪邸の雰囲気を今に伝えてくれます。

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こちらが玄関。個人邸としては大きな造りの玄関です。

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建物の外周から見てみましょう。柱も梁も細い、繊細な造りです。庭には滝!や川もあり、四季の移ろいが楽しめます。

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どこが1階か?わからなくなる角度。斜面に立っているので、1階だったところが反対から見ると2階になったりします。当時としては、技術的な難度が高かったと思います。

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時を経て、柱と木々が一緒になって調和している感じですね。

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窓際には「筧」も造られています。建築された当時は周囲も静かだったでしょうから、筧の「スコン!」なんて音が響いていたかも。それでは館内へ。

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廊下を通って館内を観覧します。窓枠が創る影も、計算されていてキレイです。

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こちらが館内の見取り図です。部屋数が多いですが、廊下も多いですね。「サザエさんの家」を思わせます。広大な庭には茶室もあります。

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中庭には竹林が。ウチにもこんな庭、作ってみたいです。

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館内の部屋は、展示スペースになっています。また、随所にテーブルと椅子が置かれていて、カフェとしても営業しています。

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こちらの作品は、なんと歌手のジュディ・オングさん作。(この方を知っているのは50代以上かな?)為三郎さんと親交があったそうです。絵の中の部屋と、今いる部屋の雰囲気と似ているので、絵がこの家の窓になっているような構図です。

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絵の説明がこちら。為三郎さんの家ではなく京都の「清流亭」を描いたそうですが、この絵と部屋を見比べると、「合わせ鏡」を見ているようです。

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こんな部分も作品の展示スペースになっています。昭和初期のデザインと現代のデザインの融合「和モダン」の試みが随所に見られます。

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洋間は現代的な展示スペースに改装されていました。ちなみに、写っているテーブルと椅子はカフェスペースです。

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庭が望める窓側にも、カフェのカウンターと椅子が設置されています。せっかくなので、私たちも抹茶を頂くことに。

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抹茶と茶菓子のセットがやってきました。こんな感じで、庭を眺めながらゆっくり過ごせます。茶器は地元の陶芸家の方の貴重な作品。風景と抹茶、茶菓子、茶器で4回楽しめました。

いかがでしたか?こちらの分館は個人邸だったこともあり、昭和初期の建築の様式がそのまま残っていました。名古屋周辺でも、この時代の建物は多くが焼失しているので大変貴重なものだと思います。皆さんもぜひ、機会があったら昭和初期にタイムトリップしてみてください!  (RYU)