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日本の鉄道乗車券、QRコード対応を計画しているが、これも外国人観光客のかたにうれしい

上記の記事は鉄道事業者側から見た乗車券のQRコード化の利点の話ですが、これは利用する乗客の側からしてもありがたいし便利なことです。というのも利用者がパソコンやスマートフォンを使って事前に発券が可能だからです。

中欧ではすでに乗車券のQRコード化が完了していて、チェックする駅員さんはハンディリーダーをもって確認をしています。で、わたしが便利だなと感じたのはスマートフォンのアプリを利用した発券が可能だという点です。

ウィーン旅行最終日、これまで路面電車を利用していたのですが思い付きで地下鉄を使おうとひらめきました。しかしこれが間違いのものでした。まずどこから乗ってよいのかがわかりません。うろうろしながらようやく見つけた地下鉄の駅ですがなんと券売機がありません。ここで思い出したのがウィーン交通局のアプリです。これにクレジットカードの情報を紐づければ発券が可能です。いそいそと一方方向券を発行しQRコードを確認します。結局、中欧にありがちな改札なし検札もなしという状況で目的地に着いたのでその券は誰にも見せることはなかったのですが、不正乗車にならずに済みました。この券はプリンターで印刷することも可能ですが、アプリ上で表示することもできます。駅員さんはこれをリーダーで確認することができます。

このように乗車券がQRコードに対応していると外国人でも必要な切符をすぐに手に入れることができますし、駅の券売機の並ぶ手間も省けます。日本でもこれが採用されればもちろんわたしたちも券売機に並ぶ必要はなくなります。

ただ一つ難点があるとすればその公共交通機関の券種についてある程度理解していなければ損をしてしまうということです。

ウィーンの場合ですと、24時間券とか48時間券とかありますが、日本では見かけないものとして特殊な1回券というものも存在します。これは一方方向に行くのであればどの乗り物でも共通に使えるというものです。ウィーン中央駅から泊っているホテルに向かう場合、近郊鉄道に乗ろうが路面電車に乗ろうがバスに乗ろうがとにかく一方方向にその宿に向かうコースで進むのであれば、その種類は問わないというものです。乗り方も自由です。最初は路面電車、そして乗り換えて地下鉄、そしてまた路面電車、という方法も可能です。

もちろん24時間券でも構わないのですが1回券よりは割高ですから、その券の違いについて知らなければ損をしてしまうわけです。

このような問題をクリアできればQRコード乗車券、とても使えます。

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