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マンションデベロッパー営業をしていたころの話

学歴不問の職場とはどういう場所か

世の中には流れ者の集まる職場がある。学歴・職歴不問という求人はだいたいそれだ。かつて学歴不問の職場で働いていた。地元の50人くらいの社員規模のマンションデベロッパーだった。どういう場所だったのか記録しておきたい。
まず筆者の経歴について、なぜそのような場所で働いていたのかについて簡単に説明する。

1.経歴について

元々は外務省で働きたくて勉強していた。
だが部活と学科の人間関係のトラブルで鬱になり、外務省の試験にも失敗した。民間就活に切り替えるもうまく行かず、最終的に学部を卒業するのに8年間かかった。
出身校は一応難関大に含まれたりもするので就職実績自体は悪くない。専攻柄留学して5年以上かけて卒業する人も多い。人によっては8年かけて卒業しても総合商社とか石油開発会社とか受かることも。まあ、自分はそうならなかった。景気が下向きだったのもあるが、最大の原因は自分だったと思う。

そんな環境だったので周りの人はどんどん名だたる大企業に就職する。官公庁、外資系、大手金融、大手メーカー、総合商社、マスコミなど。学部8年目のとき周りは社会人4年目なのも焦りの原因だった。私が卒業して4年経つころには彼らは8年目を迎えていて中堅クラスになっている。月並みな言葉だが人生で取り残されていくのが怖かった。

さて、実家が資産家というわけでもないので就活が上手くいかなくても働く必要は出てくる。あまりにも内定が取れなかった私は「学歴不問」の職に手を出した。社会的地位の低さに対するコンプレックスがあり、収入だけでも追い付きたかったというのが動機だ。安直であるが、どうしてもお金が必要だった。

そうした流れで就職した会社が神奈川県内で新築マンションを販売するデベロッパー、B社だった。就職したというより選択肢はそこしかなかった。

2.マンションデベロッパー営業職とは

マンションデベロッパー営業職とはどのような仕事か。書かれている通りである。会社が作ったマンションを売る。たくさん売れば売るほどお金が入る。実にシンプルな仕事である。

基本的には担当する物件は一棟のみ。会社規模が大きかったり、管理職だったりするといくつか面倒見ることもあるらしいが、原則的にはひとつの商品のことだけを考えていればいい。4〜5部屋売ったら次の3ヶ月は給料が15万円アップしたり、物件価格の0.4%がボーナスに反映されたりする。
たかが0.4%と思うかもしれないが、たとえば4000万円の部屋を売ったら16万円加算される。
それとは別に3ヶ月ごとに成績優秀者に対する褒賞もあった。安定的に売れるようになると基本給も上がっていく。
仮に売れなかったとしても基本給も高いので契約ゼロでも27万円もらえる。さすがに3年くらい一度も売れないと管理会社や内勤に飛ばされるが、極論言えば売らなくても毎月27万円ずつ3年間は入ってくる。

最初に言ったとおりこの業界は学歴不問である。なので経歴に難があるけど稼ぎたい人々が集まってくる。6人いた同期の半分は学部卒業に6年以上かかっていた。そして日東駒専出ていれば高学歴扱いされる職場である。大学すら出ていない人もいる。そんな人でもマンションさえ売れば年収1000万円や2000万円も夢じゃない。それがマンションデベロッパー営業職だ。

3.違和感

最初に違和感を覚えたのは研修のときだった。4年ぶりの新卒採用とのことで人事も気合を入れて外部の講師を呼んで営業の研修を行った。
その中に元実況アナウンサーを呼んで話し方の訓練をするというメニューがあった。講師は70代くらいのお爺さんだった。同期にひとり女性がいたが、彼女に対して「女性は前面に出て働かなくていい。男性の補助に徹するべきだ」という趣旨の発言をした。
彼女も営業として採用されていたので本来なら前線で働くはずだった。いくら高齢者の発言とはいえまがりなりにも講師、時代錯誤な発言はどうかと思った。騒動を起こすのもどうかとは思ってその時は何も言わなかったが、その場にいた人事担当もあとでフォローするでもなく。
今後経験するこの会社のあり得ない実態と比べたら些細なものであるが、思えばこれが最初に感じた違和感だった。
ちなみに彼女は営業枠で採用されたはずだったが、営業は現時点では男しかおらず扱いづらいのでということで結局内勤に回された。旧態依然とした会社であった。
人事にはやる気があったのかもしれない。新卒が辞めない会社を作りたいと言ってはいたが、人事と現場の認識の擦り合わせができていないのではという印象は研修期間の段階であった。

研修で違和感を覚えつつも、最初のうちはせっかく入ったのだから不動産業界で頑張ろうとした。始業2時間前にはモデルルーム近くのデニーズに入りモーニング食べながら宅建の勉強をしたり、営業スキルを高めるために話し方教室に通ったりなど。もちろん自費だったし後者は休日も充てた。

4.コンプラ意識の欠如

学歴不問の職場にも色々とあるが、多かれ少なかれコンプライアンス意識に欠けているところが多い。
実際に経験したことをいくつか紹介していく。

①求人票の内容との齟齬

まず求人票に書かれている労働時間は実態を反映していないのは当たり前だ。10時始業19時終業、完全週休2日と求人にはあった。人事もそのように言っていた。

B社には単休と連休という概念がある。
単休は週1日休みの週で、連休は週2日休みの週だ。不動産販売販売は土日に営業して平日に休むので、単休の週と連休の週をシフトで回す。
もちろんこれは「完全週休2日制」ではない。この手の企業の人事は平気で嘘をつくし、実態も隠そうとする。
ちなみに求人票に「週休2日制」とある場合は、1ヶ月の間に週1日休みの週が1回か2回程度ある可能性が高い。だが、本来完全週休2日制を名乗ってはいけないにもかかわらず求人にそのように載せてる会社と比べたら正直だしマシである。B社はもちろん求人で嘘をつき、都合の悪い実態は隠す会社だった。
察しのいい人は分かるかもしれないが、B社では単休、つまり週1日休みの方がデフォルトだ。モデルルームによってはその週の月曜日(土日休み企業で言うところの金曜日)まで単休か連休か、火曜と水曜どちらを休んでいいのか知らされないこともあった。
社員の休日もモデルルーム所長の気分で決まる。時には4週間以上週休1日が続くことも。また、休みの日も電話がかかってきて出勤を求められることもある。B社の文化では社員のプライベートという概念は存在しなかった。

勤務時間についても当然嘘をついていた。求人票には10時から19時と書かれていたがそのように勤務しているのはモデルルームの所長だけだった。B社には立場が下の者は上席よりも早く出社して遅く帰宅するという暗黙のルールがあった。新卒だと朝8時に出社して夜23時以降、ほぼ終電の時間に退社する生活になる。それが酷い部署だと週1日休みで、それも直前に休みのシフトを知らされたりする。
今時見ないなかなか幼稚なルールだと思う。わたしもB社くらいでしか見たことない。学歴不問の職場というのは最後に所属したまともな組織が中高の部活で止まっており、それゆえ中高の部活のようなノリで仕事をしてしまうのではないたろうか。

もちろん私も8時23時で働いていた。家に帰り着くのは24時過ぎで、翌日はデニーズ開店の時間に職場に着くように起きて宅建の勉強をする生活だった。
求人には月の残業時間は30時間と書かれていたがそのような働き方をしている人はいない。営業は残業代が出ない。売った分だけ収入が増える仕組みなのであまりいくら残業したのかは関係ないが、新人のうちの時間外労働はだいたい6時間ある。30日のうち休日が6日だった場合、月の時間外労働は140時間を超える。

②社員の民度

労働時間が無駄に長いだけならまだマシであった。俗な言葉で言えば社員の民度が低い。
下っ端社員は来客がない場合ポスティングかティッシュ配りに行かされる。
その間モデルルームの所長はモデルに1人になるわけだが、何をしているかというと動画サイトやSNSを見てゲラゲラ笑っている。所長のPCから「性の喜びおじさん」が流れてきたのは今でも覚えている。

所長だけではなくモデルルームに所属する年次上の社員もポスティング行っているフリをしてサボってパチンコ行ったり車で寝てたりしていた。彼らはSUUMOからの問い合わせ客を優先的に回してもらえるので誰も真面目にチラシ配りなどやらない。というより破棄している。

これは民度というよりは機能不全の仕事を惰性で続けていることが原因ではあるが、その主体性の欠如が社内の低いコンプライアンス意識として表れていたように思う。

③横行するパワハラ、不正

職場ではパワハラが横行していた。仕事をする際に具体的なやり方を教えないが、上席の気に入らないやり方だと怒鳴る。罵詈雑言を聞かない日はない。「お前アスペルガーか?」というセリフをネット以外で聞いたのは初めてだった。やはり高校の部活のノリで仕事をしているから高校の部活みたいなノリでシゴキをやってしまうのだろう。それが学歴不問の職場である。

何のアピールなのかよく分からないが、過去に性犯罪をやった告白をされた。所長のS氏は「俺は痴漢はやったことないけどよ、中学のころどうしても女の人のおっぱいを触りたくなって自転車で駅前うろついて、前から歩いてくる女の人のをすれ違いざまに触ったことあるんだ」と言っていた。いや、それ痴漢だから。。。と呆れた。このころにはもうやめようと考えていた。たしか売るためにはときには悪いこともしなければならないというアドバイスをしたときに自分の体験談としてそのエピソードを語っていたが、もう少しマシな具体例はなかったのだろうか。。。(性犯罪告白は所長S以外からも聞いたことがあるが、このような人間が新築マンションを売っているのである。個人的には犯罪者の更生と社会復帰は社会の義務であり、過去に犯罪をやったからといって社会から排除すべきではないと思うが、どう頑張っても救いようのない人間は一定数発生してしまうのだろう)

ヤンキー高校生の武勇伝のようなものだと思う。平気で歩きタバコもするしもちろんポイ捨てする。バーベキューの帰りに飲酒運転で帰った社員もいた。社員のプライベートの買い物を下っ端に行かせる。倫理観が根本的に欠如してるのだ。

社員の倫理観が欠如しているので当然不正も蔓延っている。会社を辞めてから知ったが、所長はモデルルームの備品を横領してネットオークションで売っていた。役職持ちなので当然給料はいい。不正というと生活苦からするイメージがあるかもしれないが、彼は金欠とは無縁である。B社の社員は不正をしたいからするのである。お行儀のいい職場しか経験したことない人には想像つかないかもしれない。

民度が低いエピソードはいくらでもあるのだがキリがないのでこれくらいにしておく。

5.毎日の仕事

長時間勤務であるが、忙しいかというとそんなことはない。
マンション販売には主に3種類の集客ルートがある。
1.スーモなどの不動産情報サイト
2.ポスティングしたチラシからの問い合わせ
3.ティッシュ配りのチラシからの問い合わせ

新人に回される客は2,3からの問い合わせがすべてだ。大手ならまだしも、ローカルの中小デベロッパーで問い合わせてくるようなもの好きは滅多にいない。ポストに入っていたマンションの広告でモデルルームに問い合わせしたことあるだろうか。それもプラウドとかブランズとかではなく無名のローカルブランドだ。ほとんどの人はないだろう。つまり新人に客はほとんど回ってこない。たまにやってくる客で営業の練習をしろということなのだろうが、そもそも客が少ない。やってきても営業の指導があるわけでもない。これで人が育つはずもないのだ。あとで知ったことだが新卒で定着している人はほぼいなかった。

新人のうちはポスティング用のチラシ、駅前で配る用のティッシュ作り、モデルの掃除、モデルから物件への送迎、それ以外はひたすらチラシのポスティングだ。顧客もほとんど回ってこない。ひたすらポスティングとティッシュ配りをしていた。つまり忙しくないしたいしてやることもない。筆者は空いている時間を見つけて宅建の勉強をしていた(途中で馬鹿らしくなって転職活動を始めたが)
筆者のいたモデルルームでは所長がいる時間にチラシの準備をするとやる気がないと怒られる。チラシは所長が来る前、もしくは帰ったあとに準備しなければならない。枚数は忘れてしまったが、8時~10時までと21時~23時まではひたすらチラシとティッシュの準備だ。ちなみに作り置きをしておくと不正をしているといちゃもんつけられて怒られる。仕事のやり方に対して具体的な指示があるわけでもないが、自分が気に入るやり方でないとキレ散らかすのだ。
平日の間はひたすらチラシ作りとポスティングである。おかげで横浜市の金沢区、新横浜、新川崎に詳しくなった。なんせ一軒一軒歩いてポスティングしたので。それ以外で不動産に関する知識が身に付いたかというとNoだ。

6.建築確認取り消し事件

B社は反対運動を抱えている物件が多かった。おそらく近隣住民との折衝が下手だったのだろう。担当していた六浦の物件も反対運動があり、住民が裁判を起こしていた。
2016年11月29日、担当していた物件は「最上階の部分が建築基準法の高さ制限に違反する」として建築確認を取り消す判決が下ったのだ。これにより建設作業は中断、販売は中止となった。

担当していた六浦の物件について、マンションブロガーののらえもんさんが以前取り上げていた。なにが引っ掛かったのかはこちらの記事に詳しく書いていただいている。
完成直前地下室マンションに建築確認を取り消す判決が出る | のらえもんブログ (wangantower.com)

簡単に説明すると10メートルまでの高さの建物しか建ててはいけない地域に崖地を利用してギリギリ高さ制限に収まるか収まらないかの5階建てマンションを建てたのだ。崖地なので土地は安く、崖下の方を地面として設定、最上階から下の階を「地下室」として申請することで高さ制限が厳しい地域でもある程度の高層マンションを建てることができるという裏技がある。横浜から横須賀にかけて、このような地下室マンションがたくさん建っている。

違法ではないが、行政のさじ加減で既存不適格になるリスクもある物件である。そして担当していた六浦の物件は建築確認取り消しとなり販売停止に追い込まれた。
裁判で負けるまで、六浦の物件は週3~6部屋程度のペースで売れていた。しかし停止に追い込まれてからはゼロである。判決以降、B社のほかの物件も売れ行きが大幅に落ちた。
最終的に住民と和解することにより販売を再開したが、もうかつてのようなペースで売ることはできなかった。
116戸のうち半分も売ることができず、他社に売り渡してしまった。
その後B社は新規物件を出すこともなく、2020年5月、コロナで騒がしかった時期に事実上倒産してしまった。世間向けにはコロナを言い訳にしたようだが、実態としては六浦の物件の裁判に負けてから売れ行きが落ちてしまい、会社をこれ以上存続させる余裕がなくなってしまったのだ。

7.学歴・職歴不問の職場にしか受からなかったらどうするのか

新卒就活は10代、20代の人生の答え合わせだ。
同期や職場の先輩が馬鹿に見えるならこれまでの人生を見直した方がいい。
君の職場はどうだろうか。仮にそのように見えるとしたら、君は今彼らと同じ場所にいるという現実を正しく認識できていない。

自分のスペック以上の職場には辿り着けない。コミュニケーション能力、精神や肉体の体力、学力、学歴、資格、人生経験など全部棚卸ししてみてほしい。だいたい君がなりたかったものに足りないだろう。社会を呪う前に自分のスペックの低さと向き合うべきだ。社会ではなく自分を呪おう。

存分に呪ったら現状から抜け出すために必要なステップを考えよう。お金、資格、スキルなどなんでもいいが次のステップのために人生を進めよう。はっきり言って「学歴・職歴不問の職場」にしか受からない人に一発逆転なんてものはない。コツコツと自分の人生を自分の責任で進めるしかないのだ。ネットで嫌われている自己責任というやつだ。

やってはいけないことは他人のせいにすること。一度でも社会のせいにしたら絶対的にその環境から抜け出せなくなる。人生を他人に委ね、社会の施しが十分でないことを呪い続ける人生になる。

低スペック、傷ものの経歴、経験不足など労働力としての価値は低いが、プライドだけは高く一発逆転を狙っている人というのがこの手の職場にはいる。
そして「オレは本来こんな場所にいるべきじゃないんだ」と思い込んでいる層にターゲットを絞って求人を出している企業がある。低スペックでプライド高い人はそうした企業に搾取されるのだ。「あなたの価値は正当に評価されていない、悪いのは社会なんだ、必ず夢を叶えさせてあげる、一発逆転させてあげる」など甘く優しい言葉を吹き込んで、会社を辞めさせて、自分のところで囲い込み、養分にする。

人生の底にいるときに優しい言葉をかけてくるのは何も分かっていない人か詐欺師のどちらかだ。同期に似たような境遇のやつがいた。彼は低スペックでプライド高い人をターゲットにした企業に騙されて辞めていった。彼が転職していった企業は人材再生を謳っているが、実態としては囲い込んだポンコツ人材をNHKの料金徴収業務に回していた。そして若者の雇用創出という名目で行政から補助金をもらっていた。つまり養分だ。ポンコツを養分にして甘い汁啜っているのだ。そんな風になりたくなかったら自分を見つめなおそう。

学歴不問の職場にしか受からなかったときやるべきことは自分を呪うことだ。そして人生を立て直せ。
とにかく低スペックでプライドだけ高い人間でいるのをやめよう。
これ以上人が騙されていくのを見るのは心苦しい。

8.学歴不問の職場の使い方、入ったあとどうすべきか

学歴不問の職場の実態を書いてきた。これを読んで不動産屋になりたいなんて人はよほどのマゾだろう。だがデメリットばかりではなく当然メリットもある。
私がかつて働いていたマンションデベロッパー営業職だってあのような環境だが、給料だけはよかった。私のような学部を卒業するのに8年かかった人間でも、Fランどころか専門卒でも雇ってもらえる。新卒だけでなく中途未経験もいた。とにかく売れば稼げるのだ。仮に売れなくても毎日使えないなと罵られることに耐え続けていれば毎月30万円ずつ定期的に入ってくる。
お金を貯めて株でも買ったり次の学校代に充てたりしよう。もしマンション販売が気に入ったら続けるのもいいだろう。宅建、不動産の知識は今後の人生で間違いなく役に立つ。何よりも面白い。私は不動産業界自体があまり好きになれなかったのでお金が貯まったらやめてしまったが、宅建など不動産関連の勉強自体は好きだった。
そうやって地道に人生を立て直していくしかないのだ。
一発逆転なんてものはない。詐欺師は低スペックでプライドの高い人間が抱えている一発逆転の願望につけこんでくる。まず自分の低スペックと向き合ってプライドを捨てよう。

私が新卒で入った不動産屋は不動産業界の中でもカスの部類だと思う。ちゃんと部下を育てている会社もあるし、マンションデベロッパーでももう少しマシな労働環境のところだってあるだろう。不動産は奥が深い。建築、法律、経済、金融、地理、歴史そして人間関係(そして人間の欲望)が複雑に絡み合っている。この魅力に取り付かれて帰ってこれなくなる人は多い。
私が新卒で入ったB社は極端な事例であり、これを読んでも不動産業界を敬遠したりしないでほしい(でも正直マーチ文系以上の学歴あるならわざわざ踏み込まなくてもいい業界な気はする)

不動産業界以外にも学歴職歴を問わない仕事はたくさんある。
期間工、飲食、大工、港湾、ITドカタなど。キツいものも多いが、給料がよかったり独立がしやすかったりなどなにかしらリターンはある。
というか低スペックが就ける仕事でなにかしらリターンの大きい仕事はキツいものしかないのだ。それを受け入れられないなら40歳年収200万円みたいな人生を受け入れるしかないだろう。

経験したわけではないが、もし独り身なら期間工がオススメだ。寮も会社が用意してくれていて給料が高い。そして田舎にあるから金が貯まる。大企業正社員登用の道もある。
飲食、大工などは独立のしやすさが魅力だ。
港湾、これはいわゆるフォークリフトを運転しろというやつだ。
ITドカタ、これもいろいろあるがヒョロヒョロコミュ障でも受け入れてくれる流れ者の職場だ。まあ、頑張ってほしい。スキルついたら稼げるようになる。

9.筆者の現在

いろいろあったけど、
今は理解のあるパートナーと一緒に家庭を築いています。
みんなも頑張ってね~

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