食事の行儀を良くさせる言い方
次男が生まれて、バタバタして、更新が滞っておりました。正月休みを使って少し書いてみようと思います。
長男は3歳で、親としては、そろそろきれいに食事ができて欲しいのですが、ママに甘え、食べさせてもらおうとしたり、こぼしたり、食事の途中で気が散ったりするようです。
親としては、外食時や、じいじ・ばあばのお家に訪問した場合を考え、「きれいに食事をして欲しい」と思います。
アドラー心理学を子育てに導入しようとした時の悩みの一つに、家族全員がアドレリアンではないことがあると思います。我が家でアドレリアンは私だけです。長男もアドレリアンである雰囲気ですが、ママはアドレリアンではありません。それは、ママの問題であって、私の問題ではないので、放置しているのですが、子供への叱り方というのは異なり、困る時が多々あります。
食事における躾が代表的です。
ママ:「それをしちゃ駄目って言ったでしょ、ダメ」
ママ:「落とすなと言ったでしょ。なんで落とすの!」
大きな声で叱ります。長男は上の空です。
端から冷静に眺めていると、ママのは効果のない叱り方です。長男の立場にたってみれば、食べ物を落としたくて落としている訳ではなく、どうすればいいのか分からない。
私は、アドレリアン(少なくとも、アドレリアンになろうとしている人)なので、次のように子供に言うことにしました。
パパ:「おっと、ご飯が落ちてしまったね。
汚れるとママが掃除するのが大変だから、落とさない方がいいよ。
お皿に上でご飯を食べると落ちないよ。
お皿をもっと体の近くによせて、お皿の上で食べてくれませんか?」
(お皿を体に近づけてやる)
長男:(長男はお皿の上でご飯を食べ、お皿の上に食べ物が落ちる)
パパ:「お皿の上でご飯をたべたら、落ちてもお皿の上で汚れないね。
よかったね」
このようなやり取りになり、私は子供を怒鳴る必要がありません。子供に対するストレスもありません。
アドラー心理学上の正解が何かを私は知りませんが、私なりに思うポイントは、「子供がやるべき正しいことを情報として与えてあげること」と、「依頼すること」の二点です。
「〜しない」という否定形の言い方では、「これをするな」「あれをするな」と子供の行動を制限ばかりします。子供にしてみれば、自由を制限され窮屈です。3歳にもなれば多少は知恵がついてくるとおもうので、「腹が立つのが自我の発達だ」と私は思います。
一方、正しい方法を覚え、子供がそれが有効だと理解し、正しい方法を身につければ、親に大きな声を出され子供が不快な思いをすることはなくなります。
一度、正しい方法を教えて、お皿の上で食べていれば、
パパ:「今日はお皿の上で食べているんだね、食べ物落ちても大丈夫だね」
と注目してやれば、子供はお皿の上でご飯を食べるようになるのではないでしょうか。
(もうすぐ4歳という年齢のせいかもしれませんが)長男は外食時に、騒がず、しっかり待てるようになりました。
ピザ屋さんが好きなのですが、ピザ屋さんでは、
パパ:「お行儀の悪い子は外にだされてしまうよ。
がちゃがちゃ食器をならすのはお行儀が悪いよ。
お行儀悪い子は、ピザが食べられないね、残念だね」
長男:「やだ。ピザ、食べる」
(長男、音をたてるのをやめる)
家でも、
パパ:「食べ物を落とすのは行儀が悪いよ。
お行儀悪い子はピザ屋さんに入れないね。
お行儀悪い子はピザ屋さんに行けないから、
こんどはパパとママと次男君だけでピザ屋さんに行くね。
長男君はお留守番ね」
長男:「やだ、ピザ屋さん行く」
パパ:「だったら、お行儀よくしなきゃね」
と言って、聞かせます。
ポイントは、「『お行儀よくしていれば得をする』という前向きなメッセージを子供に伝えることだ」と私は思っています。
・お行儀を良くするといいことがある
・お行儀を良くするということは、例えばお皿の上でご飯を食べることだ
・お行儀を良くするかどうかは、長男の問題である
(全ては無理かもしれませんが)「〜はだめ、しない」というメッセージではなく、「〜をこういう風にしてくれませんか?」と、「正しい方法を伝えるメッセージを用いて、子供は育てたい」と私は思っております。
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