嫁に語りかけるような言葉を使って、子供に話しかける
さて、日本のアドラー心理学の真打ち、岸見一郎さんが、(私のようないい加減なブログを戒めるためか)ご出版されていたようです。その名も『子育てのためのアドラー心理学入門』。私の待ち望んでいた書なので、早速読みました。
子育てのためのアドラー心理学入門―どうすれば子どもとよい関係を築けるのか
私は、「アドラー心理学は『今日読めば、明日から人生バラ色』という宝くじのようなものではなく、それを習得するまでに、努力と時間と忍耐が必要であるというものだ」と理解しています。しかし、子育てには有用だと思っています。
私は、長男(3歳)に、いつも、
「〜してください」
とお願いをしています。「〜しなさい」とか、「〜しろ」とはなるべく言わないようにしています。しかし、岸見さんの上記の本によると、これでは、「お願い」になっていないそうです。岸見さんによると、「相手に断る余地を与えるのがお願い」だそうです。正解は、
「〜してくれませんか?」
なかなかに、慎重で、丁寧な言い回しですね(英語だと、"will you do ..."になりますね。"please do ... "だとかなり強い感じの依頼に見えるので、日本語以上にそういう風にアドラーは書いていたのが翻訳されたのかもしれないと、私は思っております。二つの英語の表現は、日本語の「〜しえくれませんか?」と「〜してください」よりもニュアンスの差が大きい気がします)。
私は、最近、長男と「横の関係」(言い換えると、「友達感覚」)で接すれば良いことを理解しました。そう考えて行動してみると、「子供を褒めるのも良くない」というのも理解できます。子供を褒めて育てると「褒めないとやらなくなる」という弊害だけでなく、「親が子供に上から目線で『いい』『悪い』を論じるのが親と子供の関係性構築上、良くない」のだそうです。
例えば、
「トイレできて良かったね」
という言葉を子供にかけると、子供は、「(お前はガキだから、トイレも一人で出来ないのがデフォルト設定だけれども、今回は)トイレできて良かったね」と解釈するので、良くないのだそうです。
私が最近気づいて、心がけるようにしているのは、「同じシーンになった時に、嫁に語りかけてよい言葉なのか」を考えると、子供に対して適切な言葉を選択できると言うことです。
嫁:(トイレからでてくる)
夫:「トイレで来てよかったね。おしっこ、こぼさなかったね。えらいね」
嫁:「おい、なめてんのか、こら。馬鹿にしてんのか」
(バキっと、夫を殴る)
となるんじゃないかと思います。同様に、嫁に使っては行けない言葉を、子供にも言ってはいけないのだと思います。
ですので、(多少まどろっこしいですが)、これからは息子に対して、
「自転車に乗ってくれませんか?」とか、「掃除をしてくれませんか?」とか、「おもちゃ片付けてくれませんか?」とか、「ご飯食べてくれませんか?」という言葉を使って、子供に依頼しようと思います。
(最近、次男が生まれました。まだ0歳なので、いつから、アドラー心理学は適用可能なのか、しっかり考えてみようと思う、今日この頃です)
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