1歳ちょうどとアドラー心理学

次男が1歳になりました。

長男(4歳)の時は2歳からアドラー心理学的な子どもの接し方を心がけてきましたが、次男は生まれてすぐにそうなので、次男は、「アドラー心理学的な子育てネイティブ」であります。近況とともに、before/afterを描いてみようと思います。

まず、近況です。

10ヶ月を超えたあたりから、次男の表情が豊かになってきて、笑ったり泣いたりと仕事をしていて四六時中次男の面倒をみていないパパ目線では、「ますますかわいい」と思っています。

ただ、いたずら放題(正確に言うと、本人にはいたずらという意識は無い)なので、部屋が散らかります。ママがとりこんだ洗濯物の山をひっくり返す、本棚の本を全部出す、ブロックをおもちゃ箱から書き出す、ミニカーを箱から全部出す、郵便物をなめて紙を食べる、などは、彼の日課です(ちなみに、我が家では、子どもは『放し飼い』が基本です。0歳児次男が、何か危ないものを触った場合、それは、親のミスであって、次男のミスではないというのが我が家のルールです。台所とリビングの間にはゲートが設けられ、テレビの周りには柵があります。財布や鍵等の危険物は、子どもの届かない場所に置かれています。但し、長男の時には隔離されていたおもちゃ箱および本棚は、長男が使うので、隔離されていません。なので、次男が長男のおもちゃを散らかす訳です。ちなみに、親だけでなく長男にもこの義務が課せられており、長男が触られたくないおもちゃを高所に置く義務が、長男に課せられています)。

『いないいないばあ』などの幼児番組を見て、音楽にあわせて、体を揺らし、楽しそうに笑っている姿等をよく見ます。かわいいです。

ハイハイは、スーパーハイハイへと進化して、パパが帰宅した時等は、玄関まで迎えにきてくれます。だっこをすると、喜ぶので、パパにも少しだけ慣れて来た気がします。相変わらず、ママの後追いはしますが、パパと長男と次男でのお留守番というのが少し出来るようにあってきました。次男にとって、安心できる度合いは、

ママ >> 長男 > パパ

だと思いますが、パパもランキング圏内に入ってきたのは喜ばしい事です。まだまだ怪しいですが、長男と次男が遊ぶ(というより、じゃれ合う)ことも、少しだけ出てきました。

うちの兄弟は、長男・次男です。うちの場合は、次男の顔つきも長男に良く似てきました。うちは、親バカなので、かわいいです。

という、(主にママのおかげで)順調な1年でした。これらの結果を振り返り、アドラー心理学を適用するBeforeの長男の1歳までの1年間と、適用したAfterの次男のそれの違いついて少し考えてみたいと思います。

まず、思いつくのは、「パパが子どもに大声を出さない」という点です。零歳児に怒鳴ってもなんの効果もない事はアドラー心理学の主張していることですから、怒鳴りません。以前は、何か長男に叫んだ事もあったような記憶がありますが、次男に対してはこれをしていません。結果、次男がパパになつくタイミングは、長男より速くなったと思います。

次に、「××はダメ」という会話が少なくなったと思います。岸見一郎さんの本に、「子どもの不適切なところに注目しない」というのがあります。ダメな事には注目せず、適切だと思う行為に注目することで、良い方向になるのをじっと待つ、ことをしているつもりです。

具体的には、声をかけることを心がけています。アドラー心理学では、褒めてもいけないので(上から目線禁止。褒める事は上から目線なので禁止)、どうすればいいのか考えた結果、私は子どもが適切な行為をしていると思う時に、声をかけるようにしました。すると、親が子どもに注目している事が分かるからです。

例えば、

パパ:「ただいま」
次男:(スーパーハイハイで、玄関まで迎えにきてくれる)
パパ:「迎えにきてくれたの。ありがとう」
   (次男をだっこする)
次男:「ばあ」

といった感じです。褒めるのではなくて、感想を言うだけで、声をかける内容は、子どものやっている事の反復を言葉でしている程度であって、言語自体に意味はありません。注目している事は、言葉に意味が無くても分かると思います。

あとは、次男の「ばあ」も多いので、それに注目して相手をしたりします。次男が、何か言葉を発した時に、反応してやると、次男は注目された事がわかり、喃語を繰り出すようになった気がします。

「郵便物を食べる」などの危険行為(12ヶ月になって、机の上のものも、端の方にあるものは手が届き、下に落として、食べようとする)は、モノを取り上げておしまいということが多いです。叱って、「ダメだ」と言ったところで、無駄なので、せいぜい、「あぶないよー」と言うぐらいで終わりです(危険物については、そもそも、子どもの手の届かないところに置いておくのが基本だと思います。だんだん置き場がなくなってくるのですが)。

最後にパパの精神面ですが、こちらは穏やかになったと思います。長男を見る時は腹が立つ時もありましたが、次男はとても少ないです(眠い時にずっと泣かれたり、顔を叩かれると腹はたちますが、その機会は少ないです)。私は、威厳のある偉大な父親になることを放棄して、拒否するようにしているので、ゼロ歳児に腹が立つ機会もあまりありません。次男にしかめっ面で接している時間は少なくなり、笑顔で接している時間が増えたと思います。

脳科学の本にありましたが、脳には、人の表情をコピーするニューロンがあるらしく、親が笑っていれば赤ちゃんも笑い、親がしかめっ面であれば、子どももそうする脳回路があるようです。そもそも、赤ちゃんはよく笑うものですが、それが一家に広がる方が良い訳で、パパが勝手に腹を立てないというのは、結構大事な事ではないかと思います。

パパに取っての子育てにおいて、ゼロ歳児に関して、Before afterを比べてみると、あまりデメリットは思い浮かびません。それは、ゼロ歳児の育児は大変なことでありますし、多くの苦難が(特にママに)あると思いますが、とはいえ、それが、アドラー心理学を適用しない子育てによって低減する事はないので、概して、子どもに笑顔で接する時間が長くなるだろうアドラー心理学の適用は、利益こそあれど、害というものは私は感じず、次男の1歳の誕生日がやってきました。

まだまだ、子どもの将来は分かりませんが、この方針が悪く作用する気はあまりしませんし、「アドラー心理学の子育ての適用は、パパにとってはいいことだけだった」と思える1年でありました。

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