子どものおねしょの防ぎ方

私は、良く”おねしょ”をしていました(幼児の頃の話です)。

寝る前におむつをつけて寝ていたので、お布団を汚す事はありませんでした。

ある日、寝る前にトイレに行くようになると、私のおねしょは止まり、おむつも必要なくなりました。きっと、加齢により括約筋が鍛えられ、おねしょをしなくなったのだと思います。

さて、長男(4歳)の話です。長男は私より体の成長が早いらしく、あまりおねしょをしません。夜寝る前にトイレに行くと、朝まで起きず、トイレの直前で間に合わないといった失敗を、ほとんど見た事がありません。

私は「括約筋という筋力の発達がおねしょに与える影響がある」と思っています。なので、「おねしょの全てを子どものせいにしては行けない」と思っています。それでもなお、アドラーの言うところの”おねしょ”はおもしろいものがあります。

アドラーは「おねしょは、母親の関心を買いたい子どもの言葉」という解釈をしているようです。おねしょをする事で、夜も寝ている時も「母親は私を心配しなくてはならない」わけで、四六時中、自分を注目させるために、無用な「おねしょ」という行為を使う、という解釈をしています(おそらく、全ての子どもにこういう解釈をしたのではなく、様々な質問をし、総合的な判断で、その子のおねしょの原因を判断していたと思います)。

(親の気を引くためのおねしょで無い場合、)「子どもを寝る前にトイレに行かせる事で、大抵のおねしょを防ぐことができる」が私の持論です。

以前、ママと長男の寝る前にこんな会話がありました。

ママ:「おねしょするんだから、寝る前におしっこにいきなさい!」
長男:「えー、おしっこはでないー」
ママ:「でる!」
長男:「でない!」
ママ:「絶対出るんだから、いきなさい」
長男:「でない!!」

「不毛な会話だ」と思って聞きました。親が子どもレベルの知性にあわせて子どもと言い争っても意味が無いと思います。親がこの問答に勝っても、親が子どもより正しいとしても、親も子どもも得るものは何もないと思います。

パパ:「長男君、寝る前にはトイレに行ってね」
長男:「えー、おしっこはでないよー」
パパ:「でなくてもいいから、トイレにいってくれませんか?」
長男:「おしっこはでないー」
   (と言いながら、トイレに行く)
   (トイレでおしっこがでる)
パパ:「おしっこでたね。これで、おねしょしないね」

ちなみに、出なかった時は、次のようになります。

長男:「おしっこはでないー」
   (トイレでおしっこがでない)
パパ:「でなかったね」
   「寝る前に、おしっこがでなければ、おねしょしないね」

我が長男は「出なくても良い」と言われると、抗議する理由もないようです(トイレにいかない他の理由を作る可能性もありますが)

次の日の朝になると、長男はおねしょをしていません。

パパ:「おねしょしなかったね、お兄ちゃんだね。幼稚園行けるね」
   「なんでおねしょしなかったの?」
長男:「夜にトイレに行ったからー」

となります。パパは、長男の良い結果に、注目をするようにしています。

疲れてトイレに行かずソファーで寝てしまった時等、長男が「おねしょゼロ」にはなりませんが、随分と早い時期に、長男の夜のおねしょは無くなったように私は思えます。私は、随分な時期までおねしょをしていた記憶があるので、長男は「偉い」と思います。

長男よ、今日も寝る前にトイレに行ってくれて、ありがとう。

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