息子に命令形を使わない

アドラー心理学を子育てに取り入れて、2ヶ月ほど。息子(3歳)と私の対人関係は、順調です。

さて、本日は、息子に命令形を使うのをやめる話です。アドラーによると、子供と縦の関係ではなく、横の関係を築くのがよいそうです。つまりは、子供と父親は、友達の関係をつくるのが理想と言うことだと思います。

私は息子を命令するのをやめました。そのかわり、友人として助言することにしました。(息子が3歳になり、言葉を分かるようになったからこそできると私は思うのですが)「その効果は出ている」と私は実感しており、私と息子の関係は良化していると思います。

今日は息子と公園に行きました。

息子は、まだうまくブランコをこげないので、ブランコに座る息子を後ろから押してやります。息子はブランコに慣れてはきましたが、まだまだ危険が一杯です。私は息子をブランコにのせて、めいいっぱい押します。

息子:「パパ、ブランコを押してください」
パパ:「ブランコを押すのはいいけど、しっかり手を握っていないと、
    ブランコから落ちて怪我をしてしまうよ。
    怪我をしてしまうと、頭から血が出て痛いよ。
    それに、怪我をすると、プールに入れなくなってしまうよ。
    だから、パパは息子が怪我をしない方が良いと思うよ。
    ブランコから手を離しても、怪我をするのはパパじゃないから、
    どうでもいいけど、怪我をしたくないのであれば、手は絶対に
    手を離さない方が良いよ。
    ブランコから落ちても、手を離さなければ、大怪我はしないから
    プールには行けると思うよ」

息子は分かってくれました(ちなみに、息子の握力は確認済で、過去、何度かブランコからお尻が落ちていますが、しっかりブランコを手でつかんでいて、怪我はしませんでした)

本日も、

息子:「パパが、ブランコを押してください」
パパ:(思いっきりブランコを押してやる)
息子:(キャッキャ、キャッキャと喜んでいる)
   (ブランコから落ちる。ブランコにしっかり手は握っていたいので、
    徐々にブランコがとまり、怪我はない)
   (びっくりしながら)
   「いやだ。落ちるのはいやだ。強く押さないで」
   (目に涙を浮かべる)
パパ:「分かったよ。強くは押さないようにするね。
    でも、良かったね。しっかり手を握っていたから、
    怪我をしなかったね。本当に怪我をしなくて良かったね。
    落ちても手さえしっかり握っていれば、怪我はしないんだね。
    パパも、君が怪我をしなくてよかったよ」
息子:「ブランコを押してください。でも、強く押さないえね」
   (再び、ブランコで遊び始める)

以前の私であれば、こうであったと思います。

パパ:「ブランコに乗るのであれば、手をしっかり握りなさい。
    手を離したら怪我をするよ。
    絶対に手を離すなよ」

命令形で、息子(3歳)を叱り、警告したと思います。
ブランコから落ちた息子をみた時は、次のように言ったことでしょう。

パパ:「それみたことか。
    しっかり、手をつかんでいないからだ。
    しっかりしろ」

今は叱るという行為はしません。効果がないと確信したからです。

結局、ブランコから落ちて損をするのは私ではなく、息子です。実際、ブランコから落ちて息子が怪我をすれば、病院に連れて行くのは父親の役割で、タクシー代なり、救急車を呼ぶ電話代なり、その時間なり、父親にコストはかかるのかもしれませんが、それは間接的なことであり、直接的に痛いのは息子であり、ブランコから落ちて怪我をするでデメリットは、息子にあります。

息子に、丁寧に、論理的に説得してみたところ、理解をしてくれたようです。

「ブランコでは手を離さない」メリットを息子が体で覚えると、息子はそれを続けます。逆に、人に強制されただけでは、監視の目がなくなればやめてしまい、あまり効果はないと思います。

たかがブランコと、たわいのないことではありますが、「このような積み重ねで、私と息子の信頼関係は強化されている」と私は感じており、日々幸せを感じて人生を過ごせております。

私は、「息子に命令形を使うのをやめる」と決断し、実践をしています。



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