泣きわめくのを三歳でやめた息子
息子(3歳)は、元気が良いです。
息子は、最近あまり泣きわめきません。以前は泣きわめいていたのですが、言葉を話すようになった3歳から、私が息子と向き合う方法ができたと思っています。
『アドラー心理学入門』によると、子供が泣くには原因ではなく、目的があるそうです。その目的とは、「親を支配する」ことだそうです。
「子供は、泣くことにより、親の注目を得て、困らせ、自分の言うことをきかせる。子供は、親を支配する手段として、『泣く』『だだをこねる』」という説です。その行為への正しい対処は「要求を達成する代替手段を持たせる」であり、「子供の目的が何なのかを理解することが、解決につながる」と書いてあるのだと私は理解しました。
息子:「だっこー、だっこー」
(泣きわめく)
ママ:「どうして泣くの? 泣かなくても良いでしょ(怒)」
息子:「だっこー、だっこー」
(泣きわめくのを加速させる)
ママ:「ああ、もうっ」
(息子を抱き上げる)
「息子が泣きわめく”原因”がある訳ではなく、ママを支配する”目的”があるだけだ」とアドラー心理学は言います。「ママを支配する」「ママにだっこさせる」目的を達成しているわけですから、息子は「効果的かつ合理的な手段として『泣く』『わめく』」という解釈になると思います。
アドラー心理学を読む中で、私は「息子が自分の要求を伝える代替手段があれば良い」と理解しました。私は「息子が言葉で要求をパパに伝える」ことが、息子が”泣きわめく”代替手段にさせることを決断しました。
息子:(泣きわめく)
パパ:「何をしてほしいの?
息子は泣いているけど、パパは何をすれば良いのか分かりません。
誰が、誰に、何をしてほしいの?」
息子:「パパが、だっこしてください」
パパ:「分かりました」
(息子をだっこする)
誰「が」、誰「に」、何をして欲しいのか、を話させるのは、「が」「に」をはっきり言うように、息子に繰り返して伝える必要があると私は思います。これを普段からやってみたところ、息子は、自分の要求をパパに伝えるようになってきました。
息子:「わーん、わーん」
パパ:「何をして欲しい?
息子は泣いているのでパパは何をすれば良いのか分かりません。
誰が、誰に、何をしてほしいのですか?」
息子:「パパが、私を、だっこしてください」
パパ:「はい、わかりました」
(息子をだっこする)
結局は、息子をパパがだっこすることになります。差分は、息子が泣きわめくのか、泣きわめかないのかです。泣きわめかれると面倒なので、要求に答えられる時はなるべく答えるようにしています。パパが息子をだっこができない時は、
息子:「パパが、私を、だっこしてください」
パパ:「今、水を飲んでいるからできません。
水を飲み終わった後でだっこをするから、
パパが水を飲み終わるまで待っていてください」
と言うように、パパが息子に依頼をします。今できない理由を説明し、「待ってくれ」と依頼すると、息子が納得することも多いです(納得しない時もあります)。
このように、言葉で息子の要求を説明するよう依頼し、こちらも要求を依頼という形で伝えていると、息子がパパに”泣きわめく”ということも無くなりました。結果、私の子育ては楽になりました。
息子を見ていて面白いのは「息子がすぐに泣き止むこと」です。アドラーが言うように「人間は、『泣く』という感情を特定の目的達成の為に作り出す」と私も思います。自分の要求が達成されたり、要求を実現する他の効果的手段が見つかると「だだをこね、泣く」という手段は必要なくなり、泣き止むと実感しています。
(息子の話であり、3歳児全てに当てはまるのかは分かりませんが)「過去の原因があって『泣く』のではなく、未来の目的を達成するために『泣く』」
というアドラーの主張は、事実に近いと私は思います。
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