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あなたの仕事がクソつまらない理由。

あなたの仕事クソつまんなくないですか?


こんなことをいうと怒られるかもしれません。

しかし、あなたは当然のようにこう反論するでしょう。

「つまらないように見えるかもしれないが、それでも私がいなければ会社は回らなくなるのだ。」

それはあなたの勘違いです。あなたがいなくてもしっかり会社は回る。あたかも貴方など最初からいなかったかのように。

3回も転職している男がそういっているのです。一考の余地があるのではないでしょうか?私も会社を離れるときに少しは(?)「回らなくなればいいのに」と思っていました。

しかしそんなことは起こらない。居なくなったら別の誰かが埋めるのです。それは悲しみでもあるが、ある種の≪救い≫でもあるのです。

ならばつまらない仕事などしない方がいいのではないでしょうか?どうせあなたの代わりはいるのだから。

つまらない仕事

つまらない仕事、そうきいてあなたはどんな仕事を想像しましたか?

わたしが想像したのはこんな仕事です。

パウル・オットー・ラドムスキー。強制収容所の所長です。金髪の野獣と恐れられ、収容者に軽微な罪でも鞭や銃殺を行った男です。

ナチスのユダヤ人迫害は聞いたことありますよね?その施設の所長です。

ラドムスキー着任後、収容者は日曜日を除いて1日4時間2シフトの体制で労働を割り当てられた。収容者らは100人ごとのグループに分けられ、各グループの責任者は古いローマ軍の役職名から [百人隊長](https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AA%E3%82%AA) と呼ばれた。収容者は日々、穴を掘っては埋めたり、壁を立てては破壊したりを繰り返すことを強いられていた[3]。ラドムスキーは単に収容者の士気を破る為だけに、これらの生産的目的を一切廃した労働を課したのである。
Wikipedia


ただ穴を掘って埋めるだけの仕事。意味がない作業の典型的な例とも言えるでしょう。こんなことをやらされては精神に異常を来してしまうのは明確です。

しかし、本当にそうでしょうか?あなたに利益はないのでしょうか?

仕事の意味

穴を掘って埋めるだけの仕事。それでもし金銭の授与があればそれでもいいのでは?そんな考えが浮かびます。

公共事業で無駄にでかい建物を作って経済を回す。そんなこともありなのではないか?

しかし、穴を掘って埋める。そこには価値がないのです。なぜならなにも生み出していないからです。

社会課題を解決していないのです。穴を掘って埋めるだけでは誰の問題も解決できないのです。つまり顧客を産まないのです。

人は問題解決にはお金を払います。

例えば退職代行。これも自分で行う人にとってはそんなニーズないだろう。そう思いがちですが、無ければそもそも事業として成り立ちません。

退職すら自分で言い出せない人もいるのです。誰かの問題解決はお金を生むのです。

じゃあ社会課題を見つけてぼろ儲けしたい?でもそうそう社会課題は見つけられないのです。

社会課題はなぜ可視化できないか?

社会課題さえ見つければお金が手に入る。ならばみんな探すでしょう。

しかし見つからない。もしくは見つかったのに事業化できない。儲からない。なぜなのか?

時々テレビなんかで見かけるゴミ屋敷問題。

これを解決するためにあなたならどうしますか?

ほとんどの人が散らばったゴミを片付け出すことでしょう。しかしそれでは根本解決にならないのです。

根本解決方法は2つです。ゴミ屋敷の住人を捨てる。もしくはカウンセリングを受けさせ行動が変容するまで続ける。この2点です。

つまりゴミを集める人を片付けるが根本的な解決策なのです。なのにみんな散らばったゴミを片付けることを解決策だと思ってしまう。なぜなのか?

ゴミを取り除くことが仕事

ゴミを取り除くことが仕事だと捉えているから仕事が永久に終わらないのです。社会課題が解決できない。

社会課題は死ぬほどあります。私でも思いつくくらいですから。

しかしそれは《見つけたつもり》なだけなのです。

先ほどのゴミ屋敷のようにゴミを取り除くことを社会課題だと思ってしまうのです。

これはあなたの仕事も同じです。あなたがしている仕事はプロセスでしかなくて仕事(本当の課題)では無いのです。

だからこそ他の誰かに取り替え可能なのです。

しかし、ここで先ほどと同じ課題にぶつかります。

プロセスでしか無い仕事も、一応は誰かの課題を解決している。だからそれで一生食べていけるし給料も上がっていくんじゃ無い?

こんな考えがよぎりますよね。

これは経済学の初歩の考えで違うとはっきりわかります。

それは限界効用逓減の法則です。

限界効用逓減の法則*
*げんかいこうようていげんのほうそく*
*law of diminishing marginal utility*
1単位の [増加]から得られる効用すなわち [限界効用](は,その財の保有量 (消費量) が増加するに伴って低下していくという [法則] 。たとえば2台目の自動車から得る限界効用は1台目の自動車から得るものより小さい。 [オーストリア学派]によって確立された法則。最初に注目した H. H. [ゴッセン]の名にちなんで「ゴッセンの第一法則」と呼ばれる。
コトバンク

一個目のりんごに100円はらって食べるとめちゃくちゃ美味しい!だからもっと欲しい!200円、300円…と払っていって食べ進めるとお腹いっぱいになります。

そうなると最初のりんごには100円の価値がありました。しかし2個目、3個目のりんごには100円の価値を感じません。80円くらいの満足度しか得られません。飽きるしお腹いっぱいになりますからね。

これが限界効用逓減の法則です。

あなたがずっとこの先何年も行うおんなじ作業。最初は経営者から見て100円のりんごでした。しかし今はどうでしょうか?

あなたの仕事(作業)はこれにより永久に富をあなたに与え続けることはないのです。

だからこそあなたも私も代替え可能なのです。

でもあなたはいまだに雇われる。なぜなのか?

昔は傭兵が普通だった

原始の時代は他の地域から攻められると狩猟していた男性が闘うのが普通でした。

つまり常備軍、職業軍人ではなかったんです。

それが不都合になってきた。強い地域にするにはずっと鍛えまくってる職業軍人がいる方が合理的。そう考えだしました。

例えばスパルタ。この国は全員兵士でありめちゃくちゃ強い。兵士になれないものは外に放り出される。

8歳ぐらいから親元を離れ軍人として育てられる。そして戦争でやられると母親がその死体を見にきてズタボロであればあるほど喜んだそうです。

こんなにならないと私の生んだ息子は死ななかった。イコール優秀な兵士だったと。

今の価値観で言えば全員《頭オカ》です。ですがこの時はそれが当たり前の価値観でした。

常備軍が出てくるのは17世紀くらいです。それまでは雇った兵士やその時だけ戦う兵士が当たり前だったのです。

それはなぜなのか?

常備軍は高い

常備軍を雇い続けるにはお金が必要なのです。

ランニングコストがアホほど高い。実際使わない方がいい軍隊を維持するのだから常設するのはリスクでしか無いです。

金融機関からすればアホにしか見えない金の使い方でしょう。

しかしこの構造は何かに似ていませんか?

それは終身雇用です。今は必要ないがいざというときの常備軍、それが今の雇用の流動性のなさの理由です。

つまりはあなたは、今は必要ないがいざというときのために雇われているということです。

しかしサントリーの新浪社長のように

「もう無理やぞ」

そう考えている社長が多数派になってきています。

終身雇用の終焉

この波は止まることを知りません。

最近流行り言葉のように使われるウーマナイザー(違う)リスキリングも同じ意味合いでしょう。

朝日新聞デジタル

今までのスキルだけでは成長しない。つまり答えありきでその方向に進むという所謂トップダウン型は通用しなくなるのです。

なぜなら常備軍を持つことが不可能だから。資金の枯渇、リスクの取り方の違いです。

大きい企業でもだんだんプロ経営者が増えてきていますよね。

先ほど挙げた新浪さんもそうです。これからどんどん増えていくでしょう。

私もそうです。経営者ではないですが最初からマネジメント側として雇われました。

生え抜き人材を育てることができなかった、というよりも外を見てきた人に変えて欲しいという思いもあるのでしょう。

つまりゴール地点だったところ(マネジメント、経営者サイド)がどこの馬の骨ともわからないやつに取られるということが起きているのです。

これこそ終身雇用の崩壊なのではないでしょうか?

そもそも終身雇用は最近の制度

第二次世界大戦後からできた制度です。つまり最近できた制度なのです。

そのためにはみんなで一つの答え(製造業を伸ばす)を出すために真面目で上の言うことを聞く人を作るのが最善策でした。

しかし時代は変化しました。なので今は課題を見つける人が必要になったのです。

そうなるとリスキリングが必要になってくるのです。

ですが多くの企業はいまだに終身雇用を引きずっています。それはつまりあなたの意思ではない仕事です。作業です。

Thompson and Prottas (2006)は、仕事における自律性がウェルビーイング度を高めるに は重要であることを明らかにした。自分の仕事に対して裁量権があり自由度が高いと、仕 事や家族、生活全般の満足度につながることが、2002 National Study of the Changing Workforce (N =3,504)のデータを用いた分析で確認されている。裁量権があり自由度が高 い仕事環境で働くことは、組織からのサポートが得られているという認識につながり、それが結果的にウェルビーイング度を高めるとしている。

https://core.ac.uk/download/286964307.pdf

裁量権と自由度。あなたの仕事にはありますか?それらはあなたに幸福感をもたらすそうですが。

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これまで長々と説明してきました。あなたの仕事には2つの大きな問題点があります。

1.意味のない穴を埋める作業をしている。(根本的な問題解決をする仕事ではない。)

2.あなたに裁量権がない。

この2つです。その2つによってあなたは価値を生み出せず、幸福度を高めることが無いのです。

だからあなたの仕事はつまらない。

これは由々しき事態です。1日の大半を占める仕事がつまらない。つまりは人生の大半がつまらないということです。

ではどうすれば良いのか?

今できることでいえばゲーミフィケーションでしょう。

例えば、「今からこのタスクを10時までに行う。そうでなければ死ぬ。」そのくらいの覚悟で仕事をするのです。

タスクを自分で決めることは不可能。ならば自分で変えられる部分を自分で決定するのです。

それによりあなたの幸福度は少し上昇するでしょう。

人生でもこの感覚はあなたの幸福度を高めます。変化を起こせる部分を自分で決定するのです。会社は朝出社、ならば5時に起きて自分の時間を作り学ぶ。

そうすればあなたは成長する。その上自己決定感も増す。良いことづくめです。是非あなたが決めてあなたが行動してください。

他人の意見はあなたの幸福度を下げるのですから。

ここは日本です。これは最大の幸福です。

ナチスの収容所で穴を掘って埋める作業もしなくていいし、スパルタのように8歳から兵士になる訓練も受けなくて良い。(テントでご飯も与えられず訓練していたそうです。)

なんて幸せなんでしょう。

あなたはラッキーだ。あなたは自由でありなにをするかあなたが決められる。このような時代は珍しいのです。

大人になるとは呪いを解く行為です。あなたは呪われている。教育やおしつけられた価値観によって。

少しずつあなたの呪いを解いていきたいと思っています。noteによって。

それでは、また、金曜日に。

あどりでした。

スキやコメントありがとうございます!それが私の幸福度を上げています。もしよろしければシェアしていただいたり、フォローしていただくと嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは読んでくださりありがとうございました!








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