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エネルギーの使い方

20年来の友だちから、誕生日のお祝いに「けせん団子」をもらいました。
このお菓子は私の母の故郷・鹿児島県鹿屋市の名物で、私にとっては好きな和菓子ランキングにおいてダントツ一位の逸品です。
あんこが練り込まれたお団子が「けせん」と現地では呼ばれる肉桂の葉に挟まれていて、香りと味の甘さにうっとりします。鹿児島でもあまり知られていなくて、これまでは取り寄せて食べていました。

少し前、夫がこのお団子を取り寄せてくれた時に、たまたまウチに来てくれていた彼女に一つ食べてもらって、「できたら、これを作ってくれない?」と頼んでみたのです。
彼女はお料理やお菓子作りが得意で、練り切りだってお手の物。いつか、そのうちにと、ダメもとかつ軽い気持ちで言った図々しいお願いを、一か月ほどで叶えてくれたのです。

うれしくて、いただいてすぐに食べてみて、香りのよさにふわーっと夢心地。これまで取り寄せていたものよりも、鮮やかな香りに驚きました。
なんでも、この辺りでは葉っぱが手に入らず、千葉の農家から取り寄せたのだとか。
お団子の食感はこれまで食べていたものとちょっと違っていたけれど、味は見事なほどそっくり。ネットでレシピを調べて、一度しか食べてないその味を再現してくれたのです。

いやはや、脱帽です。
脱帽しながら、彼女との少し前の衝突を思い出して涙が出そうになりました。
それは、こんな感じでした。
(facebookの投稿より)
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私を何かと支えてくれる友人。危機管理の鬼といってよい仕事ぶりなのだけど太陽は射手座。
10ハウスに射手座4天体抱える(おまけに地のサインに天体無し)私の粗っぽい仕事の穴を見事に埋めてくれる。
しかし彼女の誕生日から見た出生図にも地の要素は皆無。
これはもう絶対太陽6ハウスだ、絶対そうに違いないと思いつつ出生時刻を訊くタイミングを窺っていて。
今日、とあるプロジェクトについての相談で彼女と全く意見が噛み合わず、やや険悪ムードに。
業を煮やして「ところでさぁ、生まれた時間何時よ?」と訊いたら、日没直後とのこと。
太陽と水星が6ハウスであることが判明。
星には逆らえないと、一旦議論は棚上げにすることに。
改めて友人の才能に敬意を表するとともに、フッと肩の力が抜けて冷静になることができました。
これも星の効用😊
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実は、この「棚上げ」した直後に、ひと息入れようとお茶と共に彼女に差し出したのが「けせん団子」だったんです。

6ハウス射手座は、どこまで「やり過ぎ」るんだ。
こんなシチュエーションで出されたお菓子の味を覚えて、図々しいリクエストに忠実に応える。こっちの想像を超えてくる。スゴイ。
(ちなみに、プロジェクトは彼女の鬼のような仕事もあって、完遂)

ついでに言うなら、私の夫は7ハウスに射手座太陽+水星。私をいつも応援してくれて、「こんなにしてもらって、いいんだろうか?」と思うこともしばしば。
この二人には、ホントに頭が上がらない。債務は膨らむばかりで、人生を通じて収支を合わせられる気がしない。
だから、10ハウス射手座ステリウム(水星+金星+木星+海王星)の私は、周囲をハラハラさせるような妄想を拡げるしかないのかなーと思う。字面ほど大それたことはしてないけどね、まだ。

それが、宇宙を通じて収支を合わせるエネルギーの使い方なのかなと。

(2020年11月18日記)

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