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奴隷オークション

 司会「それでは最後の娘です!!!」

 足を肩幅に開き、少し膝を曲げ、おなかを引っ込め、若干前傾姿勢で胸を張り、両手を頭の後ろで組む。

 これを「奴隷のポーズ」と言う。

 女の子がもっとも見られるのを嫌がる身体の部分の一つであるワキの下が丸見えになり、おっぱいを手で隠すこともできず、当然陰部も丸見え。


 ほぼ全裸な上にこのイヤらしいポーズで頭にスタ袋をかぶせられた小柄な少女。

 彼女は恥ずかしさで肌が紅潮し、赤みを帯びていた。

 両手の親指に指錠をかけられ、そこから伸びる鎖が少女の首につけられた首輪につながれていた。

 なので強制的に両手を頭の後ろで組む形となり、ワキの下が観衆の目に晒されるのだ。


 都内にあるアンダーグラウンドなバーで行われている奴隷売買オークション。

 そこに今日も十数人の少女たちが連れてこられ、好色そうなお金持ちの男たちに競り落とされていた。


 司会「顔も可愛いですよ!!!」
 小柄な少女にかぶせられたズタ袋を司会の男が外した。

 そうするとあどけない表情の、幸薄そうな女の子の顔が顕わになった。

 観客1「まあブスではないな・・・」
 観客2「顔は悪くはないか・・」
 観客3「美人とは言えないが・・・」

 街を歩けば多くの男が振り返るほど可愛い少女でもここでは大して興味も持たれなかった。


 つい先ほどバスト105cmの女の子が高級車を買えるぐらいの高額で競り落とされた。

 それとは打って変わってオークションのラストに”出品”された少女は人気がない。


 小柄な少女は猿轡を嵌められ、口を閉じることが出来ず、しかも特殊な猿轡のせいで強制的に舌を外に出す形となっていたために犬のように舌を出してハアハア言っていた。

 当然大量のよだれが少女の口から喉元、胸、下腹部まで流れ落ちていた。


 司会「おっぱいも大きくて揉みごたえありますよ」

 小柄な少女「はぅっあっっあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 観客の反応がイマイチなのを察した司会の男が少女の後ろからおっぱいを鷲づかみにして揉みしだき始めたのだ。


 司会「この娘バスト89cmですよ」

 小柄な少女「はうっ!!!いやぁいやいやぁ!!!!!!!!やめぇて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 司会の男におっぱいを揉まれるのが気持ち悪くて逃れようとするが、後ろから羽交い絞めのような形で抱きつかれているために逃れることが出来ない。

 観客1「そうは言っても特別に可愛いわけではないよな・・・」
 観客2「ケツでか過ぎだろ・・・」
 観客3「脚のムチムチ具合がちょっと・・・」

 小柄でスレンダーだが、やや下半身の太い体型の小柄な女の子では観客達の心には響かない。


 司会「この娘は3万円からでどうでしょう!!!!!!!??????????????????」

 アイドルグループのセンターとはいかないものの、それなりにファンがつきそうなぐらい可愛い少女がたった3万円。

 それなのに全然興味を示してくれない観客たち。


 司会「ちょっとお前、ケツを突き出せ!!!」

 小柄な少女「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 髪を結んでいるポニーテールを掴んで強引に引っ張られ、ケツを観客席側に向けさせられた少女。

 司会「どうですか?この立派なケツ!!!」
 司会「これなら子作り奴隷にして10人でも産めますよ!!!」
 司会「この娘、ずっとバスケをしていたから太腿も立派でしょ!!!」

 今度は少女のお尻を観客にアピールしだした司会。

 観客1「ケツがデカ過ぎだろ・・・」
 観客2「あんなケツじゃミニスカート履けないよ・・・」
 観客3「脚太すぎだな・・・」

 観客達の心無い言葉に思わず少女の瞳から悔し涙がこぼれた。


 そこでなんと一人の身なりのきちんとした男性が手を挙げた。

 身なりのきちんとした男性「1万5千円でどうだ?」

 司会「はいっっ!!!!!!もちろんでございます!!!!!!!!!」

 バスト105cmの女の子は高級車が買えるぐらいの値がついたのに自分はたったの1万5千円だという事実を突きつけられ、小柄な少女は猿轡を噛みしめてワナワナと震えた。



 
 司会「お前、新しいご主人様にご挨拶しなさい!!!」

 小柄な少女「はい・・・ご主人様。よろしくお願いします・・・・・・・・・」

 彼女は深々と頭を下げながらも恨めしい表情でやる気のない挨拶をした。

 身なりのよい男性の前にほぼ全裸で立たされ、恥ずかしさで彼女の身体は真っ赤になっていた。


 身なりのよい男性「お前、名前は何というんだ?」

 小柄な少女「はい、商品番号11198045と申します・・・・・・・・・・・」

 彼女はワナワナと震えながら自分に割り振られた番号を答えた。


 そうなのだ。ここの奴隷売買オークションに出品された時点で人権もすべて放棄したとみなされ、彼女は名前を剥奪されているのだ。

 身なりのよい男性「そうか。ならお前の名前は”成美”だ」

 新たな名前を与えられた小柄な少女。


 身なりのよい男性「今日からは”成美”として、今までの人生を忘れて生きろよ」

 成美「はい・・・・ご主人様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 自分の意志とは無関係に名前を付けられる屈辱により一層悔しそうな表情をする成美。


 身なりのよい男性「ウチの奴隷養成所は死ぬほどつらいから覚悟しとけよ」 
 司会「こんな小さい娘だったら3日で音をあげそうですな(笑)」

 血の気が引き、脂汗を流す成美。


 成美「だ・・誰が音をあげるものですか・・・・。あたしは絶対に奴隷なんかならないから・・・・・・・・・・」

 あまりの恐怖に震えながらも気丈に言い放つ成美。


 だがこの先、想像を絶する地獄が待ち受けていることを彼女はまだ知る由もなかった。


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 *こちらは今現在は無料公開中ですが、全話公開されて数時間後に有料設定に変更いたします。更新の通知を見逃さないためにもフォローをよろしくお願いします。
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