西川伊織

感じ取れるものに疲れ果てて人間社会からフェードアウトしたのが2011。人間である以上社…

西川伊織

感じ取れるものに疲れ果てて人間社会からフェードアウトしたのが2011。人間である以上社会の一員で役に立たねばと思っていたけど、自分など居なけりゃ居ないでも世界は廻る! アイヌ犬と日々過ごす紅茶好きASD

マガジン

  • はなのように

    自身の努力は勿論のこと、さらに環境で違うふうになれるなら、出会う人でも変わるなら、人も花みたいに大事に育てて欲しいなという話。 (だいぶ前、別のサイトにあげました。 移行できる時にやってます。)

  • 短編小説-そらのたね-

    • 7本

    ある時、小さな田舎の小さな宝飾のアトリエで、宝飾の創作をしている店主の頭の中に撒かれた詩、そらのたね。誰もが主人公で必要な存在…。その詩の想いを届ける為、店主と繋がる様々な人を介しながら登場人物に迎え進んでゆく人間の物語。 登場人物の一人でもある、Koharuさんが綴ります。

  • 小説 やわらかい生き物

    他の小説サイトに登録していたものをこちらに移行掲載出来るか試しています ASD当事者として生き難いけどなんとか工夫したり、努力だけではない、チカラを抜く方法も模索します

最近の記事

○年前と現在は明らかに違う

 脳の血管の病で、従兄が障害者になった。リハビリもして、いま仕事もしている。勤めていた会社がかなり大きい事もあって、「障害者雇用」にも、その普及…って言うのかな、理解がありますよ…って言うと嫌味かなぁ、難しい、でも「生きていたらそういう可能性もありますよね、どういう事が出来てどの辺りが難しいか」の受け皿があった。    病気で後遺症を持った従兄と何年振りかの再会をして、リハビリや検査や、仕事や生活の話しているうちに、私の生来と思われるASD(社会の中での障害)と似ている部分が

    • 仕事?なの、得意?なの

      私と6つ違い、4つ違いの従兄弟が居る。 そんな従兄たちは、小学生の私が盆と正月にやってくると録画したトトロを見せてくれたり、ファミコンをやらせてくれたりする、優しい人たちだ。  従兄の危機も従弟は遠方から支援した。  そして私も、私に出来る手伝いをした…という積極性はなく、各方面に頼まれた。 通称「IT部長」いわゆる「携帯ショップの店員さん」のような、電子機器の扱い方を従兄弟の父母に、おじと、おばに、教える業務だ。  いや…大っ変…だった。    あまりにも付きっきりだっ

      • 振り返る

        疲れてんなぁ  どうやって回復するのかわからないので、ecoモードを選択していた。  携帯の充電が少ない時、色々通知を切ったり、節約節電するモード、状態で、日々過ごしていた。  人間なので、充電出来ないので、放電しないようにしていた。  寒かったし。  雪降ったし。  ショックを受ける出来事は次々とやってくるし。    人と関わると、脳をものすごく使うので、それもやらない、というか、出来ない。  そうやっているのだから、少しずつエネルギーは貯まっていって、欲しかった。  結果

        • 思う以上に衝撃波

           カウンセリングを続けていたある回で、ショック、というものは、思う以上に、日常にあって、人は受け取る、という事に気付くことが出来た。  気付けた、というのは、気付いた時に選択できる、受け取らないという選択肢に罪悪感を持たないこと。  「身を守る手段を得た」ということ。    自分の診断は、ASD寄りであり、日常の些細な違いに気付き、そこに拘り、バグを抱えたままになる事がストレスの原因だったりする。  気付かない限りストレスは蓄積される。      人が気にしなかったのではな

        ○年前と現在は明らかに違う

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        • はなのように
          6本
        • 短編小説-そらのたね-
          7本
        • 小説 やわらかい生き物
          11本

        記事

          自分に合っていた

          弓道部でした  弓道部に入った後、最初に、結構なお金が掛かった。  正直、マジで、ビビる金額。  部活に、「お金」問題は、付きものですが、習い事は将来の為として親は投資のつもりなんだろうけど、部活動って「趣味」に入るのかもしれない、だから、プレゼンをした。  40,000円もする弓を、借りるのではなく買うことに、リターンが、「付加価値」はあるのか…!  とまぁ、なんとか、私はそんなに、あれこれ欲しいものを言わないほうなので、「そんなに、やりたいのか」というのは、伝わった

          自分に合っていた

          働きながら緩やかに死んでた

           大学時、定食屋のバイトに入った。  かなり変わった、家族経営のバイト先は、すごく居心地が悪くて、とぼんやり思い出す。  根性とか、スポーツ精神?みたいな雰囲気があるのは、そういう人(バレー部とか)をバイトに雇うから?(紹介→紹介らしくて)  家族がみんな、隊に所属歴があるから?      厨房の皿洗いから始まり、ホールの仕事まで経験出来た。  土日の忙しい時間などがバイトの入る時間なので、動けない人は、辞めさせられるor辞めてもらう?というのを、卒業で辞めていく人に聞いた。

          働きながら緩やかに死んでた

          要請通り自粛した学生ほど「無気力」として就活で切り捨てられる…「陽キャ」を求める大人の手のひら返し この3年間で「ただしさ」が反転してしまった #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/74106

          要請通り自粛した学生ほど「無気力」として就活で切り捨てられる…「陽キャ」を求める大人の手のひら返し この3年間で「ただしさ」が反転してしまった #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/74106

          お盆、家、個人

          離婚前提で結婚をする。 最初文章だけ見たら、反感買うと感じた。 だんだん、良いかも、と思った。 自分は、親戚関係がダメなので(冠婚葬祭とか)集まらなくていいという相手でないとダメだし親を大事にしたいとか、親戚で助け合いたいとか言うのは、自分がそれで嫌な思いをしたから、そういうのも出来ないと思う要素をたくさん抱えている。 まぁつまり、婚姻に向いてない。 家と家。どうしたって付いてくる。 向いてない事がわかっているから、相手や相手家族を巻き込めないので、結婚…むしろその前のお

          お盆、家、個人

          新聞を読んでいる

          価値、を考えていた時期 人権があるから 口減しが出来なくなった 人権があるから この、価値のないと分類されるような人も生きていられる 無駄を減らそうなら、 間違いなく 減らされる類 良いのか悪いのか もう15年経ってた 人に言わないだけでもう25年になる なんだか色々絡んで 難しくなって このまま歳を取るんだろうか 人に話すと溝を感じる 言葉の意味が違ってしまうように たまにちゃんと話が出来る人がいる ごく稀で 私にはとても大事なことで、大事な人なのに 目的が違

          新聞を読んでいる

          感覚鈍麻と暑い夏

           自分に自閉スペクトラムがあるらしい、とわかってから、色々調べる人も多いだろう。  そんな中「感覚過敏」は、すぐ、なんだそうだったのか、とわかるものだが、「感覚鈍麻」のほうはわかりり難い。なにしろ、わからないの?という程鈍いのだから、鈍麻なのだ。  高齢者に向けて…いや、高齢の知り合いがいる人全てに向けて「熱中症に気を付けて、水飲んで、暑かったら冷房つけて」が発令される時「自閉症の人もだよ!」と付け加えてくれる、その投稿に、あっ!と思った。  自閉症の人へ向けて…そういう

          感覚鈍麻と暑い夏

          イロドリ有る世界

           ナマケモノはゆっくりじわじわと諦めず  何度も考えた。  何度も思い出した。  答えを見つけたかった。  そこに有るのに、見えないもの。  物事に対する感情。  ナマケモノは、見えないものを見ようとして意識を凝らしているうちに、見ようとしているものに弾かれたりしている。  例えば、なんか嫌、と見えたら 「そんな事考えたらダメなんじゃない?別の理由があるんじゃない?」とどちらかといえば、「肯定的に捉える様に変換する癖」がある。  そうする事も悪い事じゃないと、経験からわかっ

          イロドリ有る世界

          1ヶ月の遷移

          中旬から下旬、自分のカタチや自分というものが曖昧になる。 まぁまぁ、しょうがない。どうもこういうサイクルが来る。 下旬は急に「生きたくない」となるし、自分を保つ為に無理している気がして早く寝たい、ずっと寝たい、このまま死んでもおかしくないな、とナチュラルに考える、まるで以前から決まっている道筋を無理矢理変えようとして動くようで、納得がいかない。納得出来ていなくても毎日はやって来るから、綱渡りだ。その場その場で判断していく。 1ヶ月、約28日、4週間。 1週間ごと、人格が変わ

          はなのように 6

          華のような人 大輪が一輪。 そのまま朽ちるのか。 誰かに摘み取られるか。 または次世代へその存在を伝えられるか。 その華だけでは決められないが、華次第ではあると思う。 時期と出逢い、また、環境の変化。 ただし、どの結果も華自体が惜しむことはない。 惜しむのは、外観しか見ていない、一瞬の姿を見たものだけ。 2 その日雨上がりの配達で、海外からの手紙が届いた。 馨はいそいそと封を切る。 自分達が卒業してから、この娘は連絡をする際には必ず手紙をくれる。 電話もメールも簡

          はなのように 6

          はなのように 5

          頼ることをしらない人 「そうですよ、奥田さんだけなわけないじゃないですか…」 逃げ道が完全に絶たれたのを目の当たりにした。 茫然と促されるまま戻ると、そこには談笑してる馨さんと宇野さんが居た。 「馨が走って追い付く訳が無いだろう?」 でも、ほっとした。 逃げ出した自分はまた明日には何事もないような態度をとったに違いない。 そういう自分を知っている、だからこそ、逃げたことに狼狽えていたことも知っている。 宇野さんは、馨さんとごく自然に話していて、あの人等に警戒心はない

          はなのように 5

          はなのように 4

          ひとりが好きな人 いらっしゃいませ、と、受付嬢が立ち上がる。 「お願いしてありましたものを受け取りに参りました、宇美野と申します。」 承りました、少々お待ちください、と受付嬢が下がると、彼がポカンとしていることに気付いた。 未だに名前がわからないので、とりあえず、どうしました?と聞いてみる。 「選びに来たのでは?」 「選びましたよ、そして全て頼んだので受け取りに来た、それだけです。」 「今、結構種類も豊富だし、以前から決めていたの?」 「一番、簡単なものを」

          はなのように 4

          はなのように 3

          自分で決める人 「必要ない、こうして電話をしてくること事態迷惑なんだけど、わからないかな。」 週に何度か、固定電話に実家から電話が入る。 珍しいことだろう。 旧家である実家は門限というものがいまだに存在していた。 こちらの都合はお構いなしである。 それでもこの先、課外活動やらで出掛けることも増える。説明したところで意味もわからないだろうから、もう携帯電話を買う資金は遣り繰りで貯めていた。支払いも、使いすぎなければなんとかなるようなので、少し、安心した。 旧家。 そ

          はなのように 3