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〈学会誌〉グラフェンを使ったバイオセンサ

こんにちは。
表面技術協会の学会誌である『表面技術』2022年9月号にバイオセンサの特集がありました。マインドマップとポイントだと思う点を書いておきたいと思います。

今回の記事のタイトルは『疾病の早期発見,安心安全社会の実現のためのグラフェンセンサ開発』で、著者は東京農工大学の前橋さん生田さんという方々です。

マインドマップ

ポイント

  • グラフェンは、化学的に安定・電子の移動度が高い・2次元構造で表面状態に敏感、という特徴から高感度なバイオセンサに適している

  • グラフェン表面に有機物質が付着すると伝達特性のシフトが起こり、シフト量の大きさから吸着物質の濃度を予測することができる

  • 表面修飾によって高感度で選択性のある測定が可能で、溶液中でも大気中でも実験的に確認されている

感想

グラフェン表面への修飾で様々な機能を出すことは知ってましたが、バイオセンサでもしっかり機能していると分かりました。

この文章だといい感じの結果が出ていて、すぐにでも使えそうなんですが、実用化はいつになるのでしょう。

グラフェン自体もいろいろなテーマで応用が期待されているものの、当たり前のように使われるレベルにはなっていないように感じます。
どのあたりがボトルネックになっているんでしょうか?何となくですが、転写とかの取り回しが量産向きじゃないんじゃないかと考えています。
もっとロバストが高い、というか、雑に扱っても使えそうな方法が必要な気がするので、民間企業の生産技術が頑張ると変わってくるかもしれません。

今日は以上です。

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