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〈鉄材料の勉強〉鉄と鉄鋼がわかる本(3)

こんにちは。
今日も鉄材料の勉強です。新日鉄の広報誌の内容をまとめて出版された本を読んでいます。

第2章の冒頭では、高炉の構造と鉄鉱石から銑鉄を作り出すまでの流れが説明されていました。
以下、気になった点です。

  • 大まかな高炉の構造は300年前から変わっていない

  • 上部から鉄鉱石とコークスを交互に挿入する

  • 下部から高温の還元ガスを吹き入れて溶融させていく

  • 溶けた鉄はコークスの隙間を通って下部に貯まる

  • 下部で溶融されるため、鉄鉱石とコークスの積層構造は順次下部に降りていく

  • 操業中は絶え間なく原料を投入する必要がある

  • 鉄鉱石とコークスの積層構造が均一に保たれないと、炉内成分が不均一になってしまう

  • 原材料は粒度がそろっていて、積層しても潰れない強度が必要

  • 原材料の粒度や空隙率が重要。隙間がありすぎると還元ガスが上部へ抜けて溶けにくくなり生産性が低下する

  • 隙間がつまり過ぎると反応する表面積が小さすぎて生産性が低下する

  • 狙い通りの温度分布を持つように材料を準備することが大切

高炉のイメージ図はこれまで何度も見てきたつもりでしたが、全く理解できていませんでした。
高炉の中って液体と期待の混合物だと思っていましたが、鉄鉱石とコークスで詰まっていて、その隙間を還元ガスが通過しながら酸素を除去していくということを知ることができました。

この本は中々分かりやすいので、読み終わっても押し入れに入れずに本棚に置いておきたいと思います。

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