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PCをあまり使わない人はChromebookに乗り換えを検討して欲しい

はじめに

先日、義理の妹から突然『Officeの使い方が分からないから教えて欲しい』と電話がかかってきました。

そのPCにはそもそもOfficeが入っておらず、無料で使えるWeb版のOfficeの使い方を教えてあげようと「クイックアシスト(Windowsリモートアシスタンス)」を使って支援しようとしたのですが、久しぶりにPCを起動したらしくWindowsアップデートが当たっていないため結局何も出来ず…😭

クイックアシストがWindows標準搭載になってから久しいものですが、そのPCはまだ古いEdgeでブラウジングしており、セキュリティ的にも如何なものかと思うような状態です。

恐らく普段からPCを使っていない人のITリテラシーとはその程度のもので、Windowsアップデートの必要性など考えもしないのだと思います。

そう思うとPCをあまり使わない人にとってWindowsは使い勝手の悪いOSなのでは無いかと思ったりもするのですが、何が面倒ってWindowsのアップデートには長い時間が必要であったり適用する際の再起動に時間が掛かったりと煩わしい部分があります。

普段からWindowsとChromebookを併用している身として、Chromebookこそ今の時代に適したデバイスなのでは無いかと思い至ったのですが、今回はそんなChromebookの何が良いのか、そしてどんなChromebookを買うのが良いのかについて書きたいと思います。

※もし今デスクトップを使っているのであればChromeboxという選択肢もありますが、少し玄人向けなのでここでは割愛します。

Chromebookの利点

セキュリティ面

セキュリティの話に少し触れましたが、Chromebookのセキュリティアップデートはかなり高速であり、Windowsのようにずっとパッチ適用を待つ必要はありません。

GoogleChromeやMicrosoftEdgeを使っている人なら分かると思いますが、最新版がリリースされると「更新」ボタンが表示され、ブラウザを再起動すればすぐにアップデートが終わると思います。

Chromebookも感覚的にはそれと同じで、更新があれば通知欄に再起動を促すボタンが表示され、再起動したらすぐに適用されます。

OSが軽量であるためダウンロードもすぐ終わりますし、常にOSを最新の状態に維持することが容易に実現できます。

これだけでもITリテラシーが低い人に対してChromebookが如何に優れているかが分かると思います。

但し注意点もあり、ChromeOSの自動アップデートには期限があり、その時期はモデル毎に決まっています。

期限が切れたら使えなくなる、という訳ではないですが、セキュリティ面でのリスクは伴いますので認識しておく必要があります。

アプリ面

Chromebookを使ったことが無い人はChromebookがAndroidと同じく、GoogleプレイストアからAndroidと同じアプリをインストールすることが出来るということをあまり知らないのでは無いかと思いますが、Chromebookのアプリはスマホと同じものが使用でき、その数は多岐に渡ります。

もちろん対応していないアプリもあるため全てのアプリがインストールできるとは限らない(特にゲームなどはあまり対応していない)のと、仮にインストールできたとしても(特にゲームなどGPUを使った処理が必要なものは)まともに動作しない可能性があります。

性能が高い(スペックが良い)Chromebookを買えば動作も軽快になることでしょうが、そもそもあまりPCを使わない人に高価なChromebookは必要無いと思うので、ゲームなどはスマホで行うということにすれば不満を感じることは無いと思います。

また、昨今はPWA(プログレッシブウェブアプリ)というものがあり、ブラウザで動作するWebアプリ(例えばYouTubeやTwitterなど)をネイティブアプリ(ストアからインストールして使うアプリ)と同じように扱えるようになっており、使えるアプリの幅もかなり広がっています。

そしてMicrosoftのOfficeに関してもWeb版が登場しており、WordやExcelといったアプリも(かなり機能は制限されていますが)Web版は無料となっています。

もしWindowsでやりたいことがExcelを使いたいだけ(それも簡単な表計算がしたいだけ)なのであれば、もはやWindowsを搭載したPCが必要であるという理由は無くなったように思います。

コスト面

最後にChromebook本体の値段について話しておきますが、高い性能(スペック)を必要としないのであれば本体価格も自ずと下がりますから、Chromebookは相対的にWindows搭載PCより価格が安い傾向にあります。

性能の低いCPU(例えばCeleronとかCore i3、Ryzen3)を載せたWindowsは死ぬほどモッサリしていて使い物になりませんが、Chromebookはそういった性能の低いCPUでもOS自体の処理コストが低いため、ストレスを感じることはあまり無いと思います。

但し、最低限必要な性能というものもあり、あまりに安すぎるものは本当の意味で『安物買いの銭失い』になってしまいます。

一度買うと数年は使うものですから、少し高いな、っと思っても長く使えるものを選ぶということが必要であると思います。
※中古を買って価格を抑える、というのも良い選択です。

どんなChromebookを買えば良い?

必要な性能(スペック)

さて、前置きが大分長くなってしまいましたが、Chromebookを買う上で注意するポイントについて確認して行きたいと思います。

私がChromebookを買う際にチェックして欲しいのは以下の点です。

・解像度は フルHD(1920x1080)である
・画面サイズは12インチ以上である
・日本語キーボードである
・タッチパネル対応である
・メモリが8GBである(4GBの製品が多いので8GBが買えるなら)

ポイントの解説

まず解像度と画面サイズについてなのですが、長く使うことを考えると解像度の低い画面の小さなモデルはストレスを感じると思うので、Windowsからの置き換えであると考えると最低限フルHDで12インチ以上が良いと思います。

また、Chromebookは海外モデルがそのまま販売されているケースも多く、英語キーボードのモデルも結構あります。

日本語キーボードに慣れ親しんだ日本人にとってChromebookを使うためだけに英語キーボードの入力方法を覚えるのは苦行でしか無いので、素直に日本語キーボードのモデルを買うのが良いでしょう。

後は(画面を360度回転できる)コンバーチブルモデルの場合、タッチパネルである方が便利であるため、可能であればタッチパネル対応が良いと思います。

そもそもスマホ向けのアプリが動作するのでタッチパネルとの相性はかなり良いですし、スマホに慣れた世代であれば思わず画面をタッチしてしまうでしょう。

最後にメモリですが、4GBモデルが多い中、8GB以上のメモリが搭載されているモデルは標準スペック以上であることが多いため、Chromebookを買う際の目安として使えると思います。

オススメのChromebookは?

上記を踏まえ、私の方でいくつか候補を選んでみたので紹介します。

Chromebookは新品で買うのも良いですが、リファビッシュ品(整備品)が出回っている事も多いため、個人的には出費を抑えるという意味でも中古(新古)が良いように思います。

Amazonや楽天で「Chromebook リファビッシュ」や「Chromebook 整備品」で調べるといくつか候補が出てくるので、探してみてください。

以下にオススメの製品を記載します。

ASUS Chromebook Flip CM1(CM1400FXA-EC0099/A)

これは理想的な性能のモデルですが、価格が高いと感じる人は以降の製品を見てください。

発売日:2022年8月10日
サポート期限:2029年6月
画面サイズ:14インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:AMD 3015Ce(2コア 1.2~2.3 GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎1.65 kg

ASUS Chromebook Flip CM1(CM1400FXA-EC0010/A)

上記の型落ちで販売終了モデルとなります。中古だと4万円台です。

発売日:2021年10月1日
サポート期限:2029年6月
画面サイズ:14インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:‎AMD 3015Ce(2コア 1.2~2.3 GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎1.65 kg

‎ASUS Chromebook Flip C434TA(C434TA-AI0116/A)

インテルのm3チップが搭載された、上記より少し重量が軽いモデル。中古だと4万円程度です。(サポート期限が短いのが気がかりですね)

発売日:2022年7月20日
サポート期限:2026年6月
画面サイズ:14インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:Core m3-8100Y(2コア 1.1~3.4 GHz)
メモリ:8GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎1.45 kg

HP Chromebook 14a(4K2J2PA-AAAA)

バランスが取れた良いモデルだと思います。中古だと3万5千円程度です。

サポート期限:2026年6月
画面サイズ:14インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:‎Celeron N4500(2コア 1.1~2.8 GHz)
メモリ:4GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎2.28 kg

Lenovo IdeaPad Flex 550i(82B80018JP)

上記より少し画面サイズが小さくなりますが、こちらもバランスが取れたモデルだと思います。中古は3万円を切ります。(サポートが長いのも好印象)

発売日: 2020年09月25日
サポート期限:2028年6月
画面サイズ:13.3インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:Celeron 5205U(2コア 1.9 GHz)
メモリ:4GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎2.32 kg

ASUS Chromebook Flip CM3(CM3200FVA-HW0014/A)

3:2という変わった画面サイズで解像度が少し低いですが、候補としては良いと思います。

発売日:2021年05月20日
サポート期限:2028年6月
画面サイズ:12インチ
画面解像度:‎1366×912
CPU:MediaTek MT8183(8コア 2.0 GHz)
メモリ:4GB
ストレージ:64GB
タッチパネル:対応
重量:‎2.08 kg

ASUS Chromebook C423NA(C423NA-EB0039)

中古だと1万2000円ぐらいで買えるのでChromebookを取り敢えず使ってみたい、という人には良いかも知れません。但し、タッチパネルが非対応となります。そしてOSのサポート期限が「2024年6月」であるため、積極的に買うモデルでは無いことを記載しておきます。

発売日:2018年12月14日
サポート期限:2024年6月
画面サイズ:14インチ
画面解像度:フルHD(1920x1080)
CPU:‎Celeron N3350(2コア 1.1~2.4 GHz)
メモリ:4GB
ストレージ:32GB
タッチパネル:非対応
重量:‎1.25 kg

さいごに

因みにいま私が使っているChromebookはASUSのChromebook Flip C302CAというモデルで、(メモリが4GB→8GB化された)ビジネスモデルがリファビッシュ品で3万円程度とかなりお手頃な価格でした。

‎12.5インチで重さが‎1.2kgというかなり持ち運びに便利な製品なのですが、これの後継機が出てこないんですよねぇ…。

この絶妙なサイズ感と重さのモデルが欲しいのですが、さてはて、そのような製品が出てくるものか。。

ではでは。


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