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マレーシアの長期滞在ビザは衰退?

2018年にマレーシアの長期滞在ビザ MM2H を取得しました。

ビザの有効期間は10年(当時)なのですが、来年の1月にパスポートの方が切れてしまうので、新しいパスポートにMM2Hビザを付け替える必要があります。

ビザの付け替えのためには現地(クアラルンプール近くのプトラジャヤ)での申請が必要で、通常は日本で代行業者に手数料を払って手続きをしてもらいます。英語の知識があるのと申請を自分でできるのとは別問題で、マレーシア特有の「お役所仕事」を理解していないと無駄に日数だけ要してしまいます。

今回私はビザ取得時にもお世話になった「グローバルプロパティ」という業者に連絡を取り、手続きの手順についてお話しをお聞きしました。その時に担当者に言われたのが

「今、我が社が依頼される業務の大部分は”ビザの解約”なんです」

というショッキングなものでした。
2019年までは移住したい国ナンバーワンだったマレーシアですが、MM2Hビザを取得するためのハードルが極端に上がってしまい、相当の所有財産や年間の滞在義務期間(90日以上)が設定されてしまったため、新規の申し込みも相当減ったようです。

一方でコロナ発生後に海外に移住するという事自体に不安を感じるシニア世代が増えたようで、せっかく取得したビザの権利を返上するという流れになっているとの事でした。

一方、私自身は以下の理由でビザを延長しようと考えました。
1. ビザ取得時に口座開設したマレーシアの銀行の高金利定期で毎年数十万円の収入が得られる。
→昨年の秋に数日間クアラルンプールに滞在していましたが、元々激安ホテル天国と言われる滞在費や食費も口座の利息で余裕で賄えました。

2. 将来日本が大地震や戦争に巻き込まれたりの理由で海外に逃亡したくなった場合の受け皿を残しておきたい。
→心配しすぎと言われそうですが、せっかくの将来の生活の選択肢を自ら無くしてしまうのはもったいないです。

パスポート更新後の2月末に現地クアラルンプールを訪問してきますが、手続きは日本語ペラペラの現地コーディネーターに任せきりなので、自分たちはのんびり過ごして手続きが完了するのを待つだけです。

最後に代行業者の担当者から聞いた話ですが
「MM2Hを解約してしまう人の増加や新規申込者の激減のため、MM2H用の銀行口座残高も減ってしまったらしく、マレーシア政府もMM2Hのハードルを再び下げることを検討しているらしい。」

との事でした。今はMM2H申請を諦めている方も来年の今頃は状況が好転しているかもしれませんので、定期的にウォッチを続けるのをお勧めします。




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