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モラハラ夫・妻(自己愛性人格障害者)との離婚テクニック-大敗北を演じる-

はじめに

モラハラ夫・妻との離婚テクニックの一つを紹介します。
離婚に際してモラと自分(被害者)の要求や欲しいものが異なる場合に有効なテクニックです。あなたの離婚のケースに使えないとしても、考え方の一つとして知っておいて損はありません。


モラとの離婚は難しい

モラハラ夫・妻との離婚は大変です。必ず異常に利己的で他罰的な要求をしてきます。離婚そのものに抵抗するモラも多いです。
僕自身も典型的な悪性自己愛性人格障害者(ナルシシスト)のモラ妻からのしつこい離婚妨害を受けて離婚裁判はすでに3年半を超えています。まだ、終わっていません。
ナルシシストとの離婚が難しい理由の一つは彼らの異常な損得勘定です。離婚に際して、多くの財産やが欲しいとの損得勘定(得をしたい)は、一般人にも理解できます。しかし、ナルシシストは、相手が望むものが相手の手に入ることが許せない(得をさせたくない)という、一般人には、理解し難いレベルの損得勘定を持っています。モラハラ被害者は当然一日でも早く離婚したい訳ですが、その願いが叶うことが許せないから、離婚に抵抗することも多いです。僕の離婚するモラ妻が抵抗している理由の一つもこれです。
今回紹介するテクニックは自己愛性人格障害者の損得勘定を逆手にとる方法です。

テクニック概要

繰り返しですが、これは、離婚に際して、モラ夫・妻が一番手に入れたいものと、被害者の手に入れたいものが異なるときに有効なテクニックです。

離婚に際してモラ夫・妻が一番手に入れたいものをAとします。
あなた(被害者)が手に入れたいものをBとします。
離婚裁判の中で、モラはAをよこせ、Aが欲しい主張してきます。
このとき、あなたは、正直に私はBが欲しいと言ってはいけません。私が一番欲しいものもAであると主張します。Aの関連情報の提供を相手に要求し、あなたが一番欲しいものはAであると主張し続けます。
離婚裁判の最大の争点は離婚夫婦のどちらがAを得るのか?という対立構造を演出します。
この対立が最大限に高まったころ、調停の場などで、あなたが、この戦いの負けを認めます。
「分かりました。私の負けです。Aは諦めます。その代わり、Bだけは私にくれませんか?」と交渉します。
戦いに勝った高揚感を失いたくないモラはAを得ることを条件にBをあなたに譲り、離婚もそこで終わらせようとします。
この戦略を要約すると、あなたにとっては何の価値もないAをモラに差し出すことで、一番欲しいBを得た上に、長引く傾向にあるモラとの離婚を早期に終了させることです。

この戦略で利用する自己愛性人格障害者(ナルシシスト)の特徴

勝たねばならない

自己愛性人格障害者は勝ち負けに異常に執着します。彼らは勝たなければなりません。彼らがなぜ、勝たなければならないと思っているかは、この記事では省略しますが、そういうものだと思って頂いて良いです。
この記事を読んでいるモラ(自己愛性人格障害者)と婚姻生活を送った人や実被害を受けた人は、彼らが勝ち負けにこだわり、絶対に勝たなければいけないと思っていることは理解できると思います。
モラは絶対に勝ちたい、勝たなければならないと考えているので、離婚の最大の争点であるAを勝ち取った時点で離婚を終わらせようとします。離婚裁判を続ければ、また、ひっくり返る可能性があるからです。
自分が勝利した状態を維持するためにはそこですべてを終わらせる必要があります。
先程の損得勘定と関連しますが、あなた(被害者)が、心から欲しいものを与えずに済んだ(奪ってやった)というナルシシスト独特の達成感と高揚感も彼らは得ることでしょう。
実は、あなたが欲しいものは、Aではなく、最初からBだったわけです。
そして、離婚も早く終わらせたかったわけなので、一石二鳥です。

共感性の欠如

被害者は、自分が欲しいものは、実はAではなくBであると、モラに気付かれるのではないかと心配になるかもしれません。
そこで役立つモラの特徴が、共感性の著しい欠如です。
彼らは他人の立場になって物を感じたり考えたりすることができません。あなたが、Aが欲しいと言えば、「やっぱりAは価値があるよな」くらいにしか考えません。大丈夫です。

実例

アメリカでの実例を一つ紹介します。
モラの欲しいもの:海辺の別荘
被害者の欲しいもの : 親権
モラは当然、別荘をよこせと言って来ました。被害者は、私も別荘が欲しい譲りたくないと主張。別荘の資産価値の査定などを積極的に行い、その資産価値の半額を支払うから、その別荘が欲しい!と演出しました。
そして、離婚調停のある時点で負けを認めました。
「別荘は諦めます。その代わり、主たる親権(Primary custody)を交換条件として下さい」
モラは、勝利の高揚感を失いたくないのでこれを承諾。
被害者は自分にとってはどうでも良い別荘をモラに差し出すことで、最初から一番欲しかった親権を得ることに成功しました。

ちなみにモラの欲しいものが別荘とはリアリティがあると思います。別荘でパーティーなどを開いて自己承認欲求を満たすわけです。または、海辺に別荘があるんだぞ悦に入るわけです。このようなナルシシストの自己承認欲求を満たすものを英語では、narcissistic supplyと言います。

弱点

このテクニックにはいくつか弱点があります。まず、離婚裁判の最初から、この戦略を持っていなければならないことです。裁判中にモラのあまりの異常性や離婚妨害に気付いた後でこのテクニックを使おうとしても難しいかもしれません。
もう一つは、僕の離婚するモラ妻のように、資産は欲しい、親権は欲しい、家も欲しい、車も欲しい、すべてが欲しい、何も相手には渡したくないと言う悪性度の高いナルシシストには使えないことです。交換するものがないからです。
これが一番欲しい、そのためには、相手に多少は譲っても構わないというマイルドな自己愛性人格障害者向けのテクニックと言えます。

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まとめ

時間がかかったり、難しくなる傾向の高いモラとの離婚テクニックの一つを紹介しました。
要はタイトルにある通り大敗北を演じることです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
お役に立てる情報であることを願っております。

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